作品という名の手紙
作品が完成した。
何度も何度も読み返し、何度も何度も言葉を足しては引いて、何度も何度も声にだしてみた。
時々、もうやめようと思った。まとまらない言葉に嫌気もさした。サイレントなんて都合のいい言葉に隠れようとも思った。
口下手だけど、直接会って伝えた方が何十倍も気が楽だと思った。
たったひとつの言葉だけを伝えたいと思いながら、たったひとつの言葉だけでは伝わらないと思い、着地点を探し、さまよって数ヶ月。
ようやく完成した手紙は作品のように思えた。
完成した言葉に、届ける想いに「行ってらっしゃい」と添えた。
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