変形性膝関節症にアプローチする。
シルバー世代専門パーソナルトレーナーの栗原です。
今回のテーマは”変形性膝関節症にアプローチする”です。前日行った内容となっていますので、変形性膝関節症で悩んでいる方がいましたらご参考ください。
〇変形性膝関節症とは膝の軟骨がすり減り、膝に痛みが発症していることを指します。(かなり大まかに言っております)
今回のケースは女性です。女性の場合はある共通点があります。この共通点はあくまでも経験値側ですので!!
・外反母趾
・股関節が曲がっている
・内またが強い
・前の太ももが張り、力が入りやすい状態
大体がこの4つが共通点です。
また、膝に痛みが発生してしまっていると膝を曲げて歩く癖を持っている方がおり、足首を使わずペタペタと歩いてしまうパターンが多いです。そのせいでより膝に負担を掛けてしまっています。
【今回行ったアプローチ】
・うつ伏せで膝を曲げ臀筋出力だし。膝上げ
・横向きになり上の足を伸ばし、ぐるぐる回す(手でサポート)
・座った状態で腿の裏でボールを挟み、膝を上げる。ハムストリングス&腸腰筋アップ
・足の底屈を出しアーチ作り&足指の力を徒手抵抗で引き上げ
変形性膝関節症の方は、特に臀筋(お尻の筋肉)と、腿裏のハムストリングスの筋肉がはりづらい方が大半です。
その為代償として腿の前の張りが強く、またその箇所をメインで使いやすくなってしまっています。前の筋肉と後ろの筋肉のバランスが極端に差があることが多いです。そのバランスの悪さが膝のバランスを崩し痛めさせているのです。ですので、臀筋とハムストリングスの出力を出しました。意図は後ろの筋肉の力を引き出しバランスの良い足を作ることが狙いです。
そして股関節の動きです。股関節が若干曲がってしまっていたので、横になってもらいサポートしながら足を伸ばし後ろに大きく動かしました。
狙いとしては股関節を伸ばす、プラスアルファ臀筋の力を入れ、そして筋肉の協調性を上げる事です。筋肉は連動的な動きをするので一か所悪くなると、何処か不具合が生まれてしまうので、股関節の動きをしっかりと出して背中~お尻までの繋がりを良くしました。
変形性膝関節症の方は体幹部の動きが悪くなっている方も多いのです。ボール挟みではハムストリングスに力を入れながら、歩行に取ってとても大切になる腸腰筋の力を引き上げました。
最後は外反母趾です。
私がサポートしながら親指の力をいれて床を踏めるようにしました。そして首を伸ばし指をグーにして足裏のアーチを作りました。変形性膝関節症の方は足のアーチが落ちてしまっている方も多いです。ですのでアーチを作り、土台作りに力を注ぎました。
短い時間ではあったもののその場では痛みはかなり軽減されたようです。運動機器を引き上げることでだいぶ変化したことはこちらにとっても嬉しいことです。今後の変化が楽しみです
60歳からの健康学校HP