初めて尽くしの熊本小旅行④。
初めての路面電車。大満足。
発展場ではお転婆をそんなにすることなく引き上げた。まぁまだお正月だし。ホテルに戻ってお風呂に浸かって地震の被害の大きさをテレビで確認し眠りについた。
翌朝、また今日も初めてを体験しようと朝早くホテルをチェックアウトしてホテル近くの熊本市電の停留所で路面電車を待った。
路面電車というもの、これまた初めての体験になる。地元の大分にもかつてあったらしいが、多くの都市同様にモータリゼーションが進み車社会になり路面電車は消えてしまった。今となってはその選択は微妙だなとは思うが、当時は当時でしょうがなかったのではないかと思う。
車に乗る側の視点に立つと路面電車のある街の道路ははっきり言って怖い。
初めての街だと特に。線路を乗り越えるときの段差とか何度か通ったが怖かった。慣れればそうでもないのかもしれないが。
20分ほど待って上熊本行きの電車がとても静かにスムーズに入ってきた。電車を待っている間、停留所の表示は電光掲示になっているし支払いはQR決済もできると知ってイマドキのちんちん電車は進んでいるんだなと関心していた。車内に乗り込むと絶妙にレトロでいい感じだった。好きな乗り物だと思った。
車窓からの熊本の街の眺め同様に歴史を感じる路面電車。車内の掲示を見ると熊本市電は現在180円の均一料金を導入しているらしくめちゃくちゃいいなと思った。熊本に住んでいたら毎日利用したいと感じた。大分の田舎のバスなんて料金がどんどこ上がっていって小銭の用意に四苦八苦なのに。
上熊本にはあっという間に着いた。車内放送では地球にやさしいクリーンな熊本市電をご利用くださいと、そんな風な内容が流れていた。人間の移動にはこれぐらいの速度移動がちょうどいいと感じた。路面電車のある街ラブだ。
初めての西鉄電車。大満足。
熊本をもっとエンジョイしようと思ったが、やっぱり福岡に出ることにした。熊本も都会といっていいレベルだが、大分から行きなれた博多・天神の凝縮された都会感も味わいたいと思ったからだ。
上熊本から大牟田駅に行き、そこから西鉄大牟田線に乗り換え天神を目指す。グーグルマップの示してくれたコースの通りに行く。
大牟田までの在来線はそこまで混んでもいなかったが、乗り換えた特急の西鉄電車はめちゃ混みだった。さすがに満員電車ほどではないけど、席はぎゅうぎゅうに埋まっていた。
福岡県人の足である西鉄電車。これまた初めての経験だ。福岡には一時期住んでいたのに全く利用したことがなかった。と思う。忘れてるだけかもだけど。
あの西鉄電車の謎のカラーリングを初めて見た時は驚いた。青とも緑とも言えないあの微妙な色は何なのだろうと。それに赤か何かのラインが入っている。慣れ親しんだ大分の日豊線が白地に青のラインというこれ以上ないシンプルで完成されたデザインだったので余計そう感じたのかもしれない。
さすがに新幹線と比べるのは酷だが、なかなか特急の西鉄電車も早かった。
博多ではなく天神にそのまま乗り入れられる感じもすごくよかった。
福岡県南部に住んでいても全然通勤圏内だなと体感できたのもよかったかな。
天神の快活からシティ満喫。
かくして天神とかいう福岡の、九州の中心に着いた。西鉄福岡天神駅南口を出てすぐの快活にはよくお世話になっている。福岡の街中には意外にも快活CLUBが少ない。博多・天神の中心部にはこの店舗しかない。少し郊外に足を延ばせば数店舗あるのだが。
その理由を考えてみると福岡は昔からネットカフェはポパイが強かったからというのがあると思う。というか、それしか大きい店舗はなかった時代が長かったのだ。ポパイは今も博多と天神に店舗がある。博多の店舗は博多駅のバスセンター伸びるのは中に入っているのでかなり昔からやってきているのがよくわかる。
シティのカフェで時間を潰すことのできない田舎者にとってはネカフェは大事な休憩場所で今や大事な宿泊場所にもなったりもする。重要な拠点だ。博多天神にもう少し快活も増えてほしいなと思う。
快活を拠点に今回は焼肉ライクと紀ノ国屋に行った。どちらも2回目の訪問。
まず大好きな焼肉ライク。実は小倉でも熊本でも寄ろうかと思ったのだが、混んでいたり時間が合わなかったりで行けていなかった。ひとり焼肉のために完成されたあの店舗レイアウトは完璧であると私は思う。
2回目ともなるとタッチパネルで注文してエプロンをして肉を焼いてスムーズにこなせてまるで自分がシティボーイのように思えた。
和牛と焼きしゃぶセットだったか、おすすめに表示されていた商品を頼んだがまぁそんなもんだろうという内容ながら満足した。なぜならひとり焼肉を全肯定するという一点において焼肉ライクの価値はあるのであってそれ以上でもそれ以下でもないのだから。したがって肉の質にあーだこーだ文句を言うなんて人間は論外だと思っている。
今回も目にしたが焼肉ライクに友達と来る客、これまた当然論外である。意外と女性客も多くかつや並みに中年男性の巣窟にはなってなかった印象だった。まだまだ伸びしろがあるし田舎にもはよ作れよと思う。
次に昨年11月に福岡の老舗デパート・岩田屋の地下に九州初上陸したスーパー・紀ノ国屋に。東京からのテレビ情報でどうやらキノクニヤというお店が関東にはあるらしい程度の認識は以前からあったが、それがどういうお店なのかはよくわからなかった。
2回目ということで定番商品のアップルパイを買ってみた。エコバッグがやたら押されていたが、別にって感じだったのであとはラー油せんべい、普段買わないちょっといいフルーツジュースとお寿司詰め合わせを買った。
そして、それを快活の鍵付個室で一気に平らげた。夕飯に取っておこうと思ったが、意外に平らげることができてしまったのに自分でも驚いた。
その後は天神の快活で一泊し翌朝早く天神から博多駅に行き、そこからは特急ソニックに乗り帰路に就いた。5日間の休み最後の日は休養に充てた。翌日からの仕事に備えて。
動き回れるだけ動く回った5日間。厳密には4日間か。まだまだ動けるなと旅に出る旅実感する。まだ好奇心というか知らないことを知りたい欲求があることにも気付ける。初めて探しはまだまだ終わらないのである。