見出し画像

選ばれなかった方だって。


ケシャの新曲がいい

ネパール人の彼の影響でティックトックを見るようになった。
本当にたまにほとんど彼の動画だけだけど。
おじさんにとってティックトックといえばやっぱりケシャで。
Tik Tokの綴りも同じだしやっぱこれだよねーって感じ。
そのケシャの新曲をたまたま聴いたらがこれがすごくいい。
新曲・ジョイライドはケシャがバカ売れしていたあの頃の原点回帰感のあるナンバー。
すべてから逃げ続けてきた僕とってはこのミュージックビデオ含めてすごく刺さった。
ケシャが無双していた時代ももう15年近く前。それだけの時間が経って彼女の中でいろんなものが一巡りしたのかもしれない。

ケシャとレディーガガとだったら

そういえばケシャが出てきた時にレディーガガもバカ売れしていた。
EDM戦国時代といえる時代の幕開けだった。
ケシャの方がおそらく後発。だけどほぼほぼ同時期で僕はケシャの方が好きだった。
変幻自在なレディーガガより自分の中から出てくるものに正直な感じがしてケシャ派だったのだ。
日本でもレディーガガがあまりに売れすぎていたのでその反発心もあったのかもしれなかった。
と言っても世界的に売れたセカンドアルバム・ウォーリアーぐらいまでしか追えていなくてそれ以降あんま見なくなったなぁぐらいのもんで終わっていた。

ダフィーとアデルが出てきた時も

2010年代頭ぐらいの時期。
ケシャとレディーガガの派手なEDM対決とはまた対極のブルーアイドソウル対決も勃発していた。
ケシャとレディーガガがUSでの対決とするならUKでの対決はダフィーとアデルによるものだった。
これもケシャとレディーガガの構図に似た感じで僕はアデルよりダフィー派だった。
わかりやすく本格派で当時からすでに横綱相撲感のあったアデルに対しともすればファニーボイスのようなダフィーの特徴的な声が好みだったのだ。
ダフィーの誰が見ても美しいと感じるビジュアルにももちろんひかれていたのだろう。
ダフィーに関してはセカンドアルバム・エンドレスリーが予想以上に不発でその後はあんま見なくなったなぁーって感じだった。
個人的にはエンドレスリーのリードシングルであったウェル・ウェル・ウェルが大好物だったのでケシャよりは悲しかったなぁ。

どちらも男に狂わされた

ケシャもダフィーそのキャリアを男性というものに狂わされていたらしい。ケシャは長年パートナーでプロデューサーだった男性に。ダフィーは犯人は明らかにされていないもののレイプや監禁というショッキングな事実を明かしている。
優秀な女性シンガーが自由に活躍できなかった理由が男の暴力によるものってのがなんとも切ないなぁ。
とか言いながら日本の田舎のおじさんは最近知ったわけだけども。
おじさんにとっては2010年代も2020年代もそんなに変わらないと思っていたけれど、女性から見たら全然景色が違うのかもしれないなぁと思う。

選ばれなかった方だって

さすがにケシャを選ばれなかった方なんて言うと全世界のケシャファンに怒鳴り込まれそうだけども、時代の顔という意味ではやはりあの時代はレディーガガでありアデルの時代だったのだろうと思う。
それも時が過ぎてわかったことであり、みんな時代の顔になるためにやっていることではないんだろうけどもね。
結果として選ばれなかった方をずっと想ってしまうのはなぜなのだろう。
勝ち負けではないけれど、負けみたいな方にシンパシーを覚えるのかなぁ。

比較でしか物を考えられない人間の頭の中

ケシャとレディーガガ。ダフィーとアデル。
それにしても比較でしか物を考えられない人間の頭の中って徹頭徹尾こうなのだ。
結局、どちらもよく見れていない。
どちらか好きな方を信じて聴くみたいなこともできず、どちらも中途半端にしか知ろうとせず、聖子派ー明菜派ーみたいなことでお茶を濁す。
わが青春の90年代でいえばあみ派あゆ派ってことになるだろうか。
別にどっちも好きでもいいしどっちも嫌いでもいい。
ケシャが好きならそれでいいしレディーガガを毛嫌いする必要がないんだよぁ。
ダフィーが好きならそれでいいしアデルは絶対聴かないとかしなくていいはずなんだ。
自信がないってことなのかな。何なのかな。
このよくわからない比較論はとにかく人生を不幸にするような気がする。
なんかすごくよくわかんないんだけど。


いいなと思ったら応援しよう!