ヌメ革(素材)のカビ臭さに挑戦してインソールにした件
いろんな理由でうちにはヌメ革が多くあり、その一部はカビ臭を伴っているので、収納から出しているだけで不快という困った代物であります。
それらをどのように復活させるか、楽しみながら試した記録です。
そして最初にオチを書いておきます。インソールとして使う場合、高級感となめらかさはそれはそれは楽しめますが、歩行時に滑るので勧められる場面はかなり限られます。結局NewBalanceのインソール買いました。快適。
まず、
カビ臭いレザー製品は陰干ししろ、という方法については冒頭の理由により採用したくありません。呼吸が知らず浅くなって終いには頭痛くなってくる。
そして実は、それなりに余裕を持たせて密閉し一番上にクレベリンを設置するというのが効果があるのですが、何せお高い。それに、同じ場所のこれまたクレベリンの近くに入れてしまった糊の缶を錆びさせたことがあるので、ちょっと。
というわけで、段ボールや袋に(場合によっては革以外と)雑多に詰まったままのヌメ革の端切れがカビ臭いまま如何ともしがたく置いてあったりするのです。
端切れといえど、小物を作るには十分なサイズであり、私にとっては一番使い勝手がいいサイズですもので、忸怩たる思いでした。
けれど、履いているスニーカーのインソールが傷み、替えたいと思っていたところに「ヌメ革のインソールはいいぞ」という話が舞い込み、ならば作ってしまえという発想になったものですから。
カビ臭いまま使わないくらいなら色々試してダメになってももったいなくはないじゃないか、よし遊ぼうと今まで試していなかった暴挙にも出た次第です。
で、何をしたか。実行次第追加していきます。
試行その1)消毒用アルコール漬けにした
スプレーで染み込まなくなるまで裏表からぶっかけただけです。コロナ禍初期には考えられないほど勿体無い所業。
結果)カビ臭さは取れず。ただ、目的としては高湿高温に置く以上カビの菌糸は極力根絶させたい、という目的だったのでまあよし。
その他)平たい格子の上に置いて陰干ししておいたら、色が接触していた場所だけ濃くなった。途中ずらしたんだけども、経年によるほんのりついていた着色が移動したっぽいです。また、思ったより脱脂された感は無かった。乾いた直後は硬い気がしましたが、室内放置で少し戻ったかもしれません。
あーあと今回確認してないけど、多分縮んだ。
試行その2)さらにやや薄めたシャンプーとシリコンタワシで洗った
乾かすときは絞っても効果がなかったので、まだ綺麗なウエスではさんで巻き、圧力をかけ、を繰り返して布に水分を移してから陰干しした。リンス類は使ってない。
結果)シャンプーの香りが勝っていてカビ臭さが残っているのか不明。薄くなったようには思う。
その他)先の模様は消えず。ぎゅっと絞った時のと思われるシワがやや残ったので、和紙のような優しい表情を持ったものを作る時にいいかも。
シリコンタワシで擦った際には裏側のけばだちが大量ではないもののボロボロ落ちたので、気になるなら対策が必要。
縮みや変形が少し出るので、防ぎたいならあらかじめ形を紙などに写し、乾く前に伸ばす必要がある。
次回)無臭の安いシャンプーで試したい。石鹸シャンプーは避けたいが、できれば中性か弱酸性であんのかそんなもの。キュレル?サンプル持ってたけど引っ越しの時に捨てちまったよ!