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〈家族の人生ゲーム〉
エッセイ/家族の人生ゲーム(1,700字)
(突然はじまるエッセイ投稿、失礼いたします。)
must beで生きてきました。
物事がついたときからなぜか染み付いていた感覚
それは私の中で
英語で例えるならば、must beでした。
なぜかと言うと毎日決まったルーティンで過ごす
ことが善良だと思っていたから
今でもその感覚は確かにあり、
1週間の献立を考えたなら、
その通りに買い物をする
決まった時間に帰宅し、決まった時間にガスコンロのスイッチをつける
そして毎日同じ時間にご飯を食べる幸せを味わうこと
これが幸福でした。
ただ最近、なんだかこれでいいのかな?
と突然思いつきまして、
1日掃除をすることをやめてみました。
掃除機をかけた後は埃が舞うので、クイックルワイパーをかける。
窓のサンを磨いて、空気を入れ替える。
全部やめてみた。
果たして、このまま一生毎日同じルーチンは私になにかをもたらしてくれているのか..
という疑念が少しあったからでした。
風呂掃除も浴槽だけ洗えばok
料理はその日に食べたいものを食べればok
週末の予定まで立てなくていいのかも🦆🦆
かも?🦆?
◇◇
当たり前を辞めてみた
すると、スルッと心の紐が解けました
いや特別に絡まってた訳ではないんですが
ただなんとなく、同じように日常を過ごすルーティンワーク、家事ですね。に一呼吸を置いてみる。
maybeが私も救ってくれるかもしれない.
淡い期待です。
するとね、
なんと私は宇宙に飛んでいきました。
誰もね、私以外に掃除をする人はいないし
料理をする人もいない。
そして、楽だけを堪能し、日常のタスクから解放された瞬間の私は、地上から空へ飛んで行ったのです🚀
🚀🚀\発射ー//
◇
なぜか昔家族でお正月に集まったときの
人生ゲームを思い出しました。
⚪︎⚪︎ちゃんが、2個ススム、あっお父さん池にハマったよ!なんて家族の団欒を交えながら、
「我先にゴールへと辿り着いてやる。」
私は家族ひとりひとりの中に燃えたぎるような
熱い炎を見ました。
そして人生ゲームの鉄板、最後にお金を数えて
'持ち金の一番多い人が1位になれること'を知ったのです。
そして、中盤に差し掛かり大盛り上がりの
人生ゲーム。
確か、わたしの中間順位はビリでもなく
多分後ろから2番目くらいだったと思うのですが、
最後の最後、ゴールの手前で大当たりの数を引き、
大金も手に入れて、ゴールの寸前まで駒をすすめました。
◇◇
親、兄弟が
「えっいつの間に?」
「⚪︎⚪︎ちゃんすごいね」なんて言われて
盛り上がった矢先の事です。
(あともう5の数字を引けばをゴールに1番ノリ出来るような状況でした)
私のルーレットを回す番がやってきた!
勢いよく、私はルーレットを回しました。
「えいっ!5以上が出ろぉぉおー!」
するとルーレットの矢印は4の数字を指しました。
4の数字が意味した先、ゴールの一歩手前のマスのメッセージはというと
「火星へ飛んでいく」でした。
それまで積み重ねて来た、駒の人生。
約束手形はなし、3つ横に並んだローンを返せそうな自分に見合った無難な家も、生命保険も火災保険も積んでいましたが
私の小さな車は、
すべてが0になる勢いで火星へと飛んでいきました。
大笑いする家族の嬉しそうな顔に反して
少ししょんぼりする私の心。
これはもしかしたらmustbeで生きてきた私に
少しだけ力を抜いていいんだよ,と教えてくれたのだと
後を思い返してそう感じています。
どうして火星に行ってしまったんだろう...
と本心では悔しい思いもありながら..
笑う家族の顔をみて、まあこれもありなのかも♡
と思った瞬間でした。
そしてはじまる2回戦目の人生ゲーム。
気迫に満ち溢れた雰囲気に呑まれないよう
慎重に駒をすすむていく手🖐🏻
そして、兄弟が「まさかまた⚪︎⚪︎ちゃん火星行かないよね?」と私に言う
「まさか〜大丈夫だよ」と笑いで飛ばしてみる。
するとなんと私はまたゴールの一歩手間で
火星へ飛んでいったのです(笑)
ちなみに家族は腹が千切れそうになるくらい笑っておりました。
ちゃんちゃん。
※私にはmustbeでもhavetoでもなく
maybeでもなくshouldがベストなのかもしれません。
おわり.
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