ばあちゃんのゴールドリング!!【ばあちゃん伝説⑦】
※この話は過去に書いたものです!!
このゴールドリングをばあちゃんにもらったのは、まだばあちゃんが入院してた病院だったんだ。
見てのとうり、変形してるけどね!!
その日はいつものように、母と一緒に面会に行ってね、母は洗濯物を整理していつもと変わんないばあちゃんと言葉を交わしてた。
しばらくして、母がトイレに部屋を出た時ばあちゃんが俺を呼んだ。
「hiro、こっちこい!」って言うから
「ばあちゃん、どうしたの?!!」って聞くと
「そこの引き出し開けろ!」ってばあちゃんが言ってね、そーっと引き出し開けたんだ。
すると小さな箱があってね、その箱開けろって言うから開けたんだ。
そこにあったのがこのゴールドリングだった。
そのゴールドリングは俺が物心ついた頃からばあちゃんの左手薬指にあったリングだった。
「hiro、それ持っていけ!!ハハハハハハハハハハ」ってばあちゃん笑って言うけど
「えええええ、ななななんで俺が」って言ったら「いいから持っていけ、お前が持ってろ!!ガハハハハハ!!」
「母ちゃん帰って来るまでに直しとけ!ガハハハハハ!!」
って言うから「わかったよ!」って言って俺はポケットに入れた。
あっ、そう、その時からすでに変形してたけどね!
それから俺はそのゴールドリングを大事に持ってた。
その後ゴールドリングは俺にとって唯一のばあちゃんの形見になった。
それからも俺はそのゴールドリングを大事に持ってた。
このゴールドリングはばあちゃんと俺だけの秘密だったけどある日俺はそのゴールドリングを母に見せた。
ってか、俺が持ってるより母が使ったほうがいいかなぁって思ってね!!
母もすぐにばあちゃんのゴールドリングだって気づいて「それ、どうしたの?!!」って聞いて来た。
そして俺は全てを話して、母に使って欲しいと言うとすぐ承諾してくれた。
変形してるけど、そのまま左手薬指にぴったりはまったからそのまま使うようになった。
だから俺はずーーーーーーっとね安心してた。
そんな今年のクリスマスの日に、母の左手薬指にゴールドリングがないことに気づいた。
「リング、どうしたの?!!」って母に聞いたけどよくわかんない見たいで、俺は焦った。
前にもリングを外してたこともあったので母が外して置きそうなところを片っ端から探した。
けど、出て来なかった。
もう失くなったのかなぁって諦めかけてた。
その日はあともう数時間したら、俺は夜勤で出勤しないとダメで、もう諦めかけて一眠りしてた。
その時ばあちゃんが夢に出て来た!!
久しぶりにばあちゃんが出て来たから俺はびっくりして声が出なかったけどばあちゃんが一言言った。
「hiro、あのリングはトイレにあるぞ、よく見てみろ!!ガハハハハハ!!」
って言ってばあちゃんは笑って消えて行った。
あわてて飛び起きて、俺はトイレに飛び込んでくまなく探した。
すると、トイレの横にゴールドリングが光ってた!!
良かったって思って俺はホッとして思わず笑顔になった。
母に「トイレにあったよ!」ってそのリングを見せると、「良かったね!」って笑顔で喜んでた!!
その日はばあちゃんの18回目の命日で前日のイブにクリスマスもかねて法要も終わらせてたけどね、又ばあちゃんに助けてもらったね!!
ばあちゃん、ありがとう!!
もう母もね、ちょっと認知症が少し進んでるのと、リングのサイズが合わないみたいだから、メリーの慰霊のところに置いておくことにした!!
もちろん母も了解してくれたよ!!
ばあちゃんが起こした笑顔の奇跡だね!!
まさか、ばあちゃんが向こうに行って18年もなるのに、ばあちゃん助けてくれたね!!
ばあちゃん伝説はこれからもまだ続くよね!!
やっぱ、ばあちゃんはすごいね!!
ばあちゃん、ホントにありがとう!!
このゴールドリングはいつまでも大切にするからね!!
※つい先日ね、娘がこのゴールドリング見つけてね、いろいろ聞いて来たんだ!!
でね、少しばあちゃんの話したら興味深々でね又、話してほしいって言ってね、「私もばあちゃんに会いたかったなぁ!!」って言うんだけどねばあちゃんも会いたかっただろうね、俺も会わせたかったよ!!
今頃ばあちゃん、空の上で「ガハハハハハハ!!」って大笑いしてるよね!!
【笑顔STA日記部】
笑顔!!
STA!!
by
Merryhiro