絵本の文章(お話し)を 書いてみる
★初めて「絵本を作りたいなぁ」と思っている方へ向けた記事です★
絵も文章も1から始めた私の経験をもとに書いていますので、ひとつの例として「ふむふむ、そんな感じかぁ~。あ、これやってみようかなぁ」という意識で読んでいただければ幸いです。
今回は、”文章(お話し)を書いてみる”です。
その前に…絵本づくりについてまとめてありますので、こちらもどうぞ。
様々なお話しの作り方があると思いますが、私がやっていることを3点ご紹介します。
1.起承転結を作る
まずは、一番分かりやすい”起承転結”の流れを考えます。ここでも、すぐに起承転結が生まれるわけではないので、断片的でもいいので浮かんだお話しを書いていき、それをつなげていきます。この時、絵本の種で書き留めたメモなどを見返しながらイメージを膨らませていきます。
私は初め、自分が表現したい事がはっきりせず、お話しがなかなか浮かびませんでした。それでも、起承転結の流れを作るという練習をしていきました。4コマ漫画のように考えてもいいと思います。次第に、自分が絵本を通して伝えたい事が分かってくると、物語も浮かびやすくなりました。
2.起承承承転結の流れを作る
絵本のお話を作る上で基本にしていることは、絵本講座で教えてもらった ”起承承承転結” の構成です。(「絵本づくりを 学んでみる」でご紹介した本「きむら式 童話の作り方」にもあります)
教員時代や子育てをしている中で、絵本の繰り返しを幼児期や学童期の子が興味をもって見ている姿を見ていたので、なるほどと腑に落ちました。また、何よりも私自身が「三枚のお札」「三匹のこぶた」「3びきのやぎのがらがらどん」「大きなかぶ」など繰り返しを楽しんで読んでいたので、基本的に取り入れています。
3.文章を推敲する
絵本は、絵と一緒に文章が書いてあるので、絵と組み合わせてみて推敲していきます。絵で表現していることは文字にしなくてもいいのが絵本の特徴の1つでもありますが、私は厳密にはしていません。文字で物語をとらえるのが得意な人もいれば、絵でとらえるのが得意な人もいるので、説明的にならない程度に文章を入れるようにしています。
これ以外にも、擬音語だけの絵本もありますし図鑑のような絵本もあります。”自分がどんな絵本を作りたいのか” ”絵本を作る上で何を大事にしているのか”を持ちながら書いていくと、書きやすいと思います。
私は、絵本を作る時に子どもたちに興味をもって読んでもらうということを大事にしつつも、子どもだけでなく本を通して自分や大切な人と対話できるような絵本を作りたいと思っています。
これは、「えほんの風」のはじまりにもなるので、またどこかで書きたいと思います。
つづく