プラダを着ただけの悪魔
学生時代から服が好きで、様々な洋服を買っていたものの、『靴』は正直全然分かりませんでした。
足って本当に千差万別、合うものを探すのが大変で面倒だなと思っていたので、思い出に残っている靴がほぼ無い🫨
今までで一番好きで長く履いていた靴は、古着屋で買ったアメリカ製の革靴だったのですが、とにかく重くて実用性に欠け、社会人になるにつれ履かなくなってしまいました。
そこからは会社で楽できるように安くて軽い靴を買っては鏡に映る自分が嫌になって捨てたり、可愛さ重視で買った靴が痛すぎて全然履かずに売りに出したり、ということの繰り返し。
そんな中あきやあさみさんの著書『「一セットの服」で自分を好きになる』を拝読し、「そういえばそんなにたくさんの靴試着したことないな……」というわけで、靴探しの旅へ!
履かねば分からぬ自分の輪郭
自分のコンセプト、なんとな〜く『美を愛する、人生をエンジョイしている女神』だと思っているのですが、普段鑑賞している西洋絵画の女神は基本裸足。しかし現代日本を生き抜くためには靴が必須!
裸足でコンクリートジャングルは走れないのです。
フォルムが綺麗な、可愛さも兼ね合わせたローファーが欲しい!!と思ってローファーたくさん試着しました。
様々な靴を履いていると、店員さんが私の足の特徴を教えてくれることが試着でのメリットでした!
「甲が薄くて」とか「横幅狭めですね」とか、自分の足なのに知らないことが多すぎる!
これ、一般ピーポーの私には試着しないと分からなかった新事実。
専属のシューフィッター等々が付いている方を除き、大体の方は自分の足の特徴について誰も教えてくれないまま靴を探している👞ので、それは合う靴知らんよなあ〜!という気持ちになりました。
逆に試着したり足の計測サービスを使えば、自分のことが知れる!これはでかい。
自分のことを知るには、やはり他人を通して自分を見つめるのが早いですね。
足の特徴が分かると何が良いかというと、靴選びの参考になるのはもちろん、好きな靴を調整して履けると知れたこと!!
店員さんに滑り止め入れた方がいいですよ、なんて人生で言われたことなくて、そしてその通りにしたら本当にピッタリになるんですよ〜!!すごい〜!!
餅は餅屋、店員さんに素直に頼るのが一番でした。
頭にちらつくプラダ
様々なローファーを試着させていただき、私のコンセプトに合う且つすんごい素敵なローファーが、プラダのこちらでした。
これを履いたとき、ローファーの綺麗めな感じは残しつつ、ソールの部分で可愛らしさもあってすごくしっくりきました。
しかし人生でここまで靴に出したことが無かったので一度帰宅して考えることに。まだ試着していない靴もあるし……。
ただ、プラダの靴に出会ってからはどんな靴を試着しても頭の隅にちらつき、もはや忘れられません。
帰ってからもこのローファーに似合う服をずっと探したり、ブランドの大切にしている想いやデザイナーインタビューを読みまくったりする始末。
やっぱりプラダのローファー履いてる人生やってみたい!と思って購入を決意しました。
息の浅い日から日常を経て
ローファーを買って家に着いた瞬間、嬉しさとドキドキが混ざって妙に息が浅かったことを覚えています。
しかし、靴は買って終わりではなく、履いてからがスタート。
以前読んだ谷川嘉浩さんという方の本の一節がすごく心に残っているのです。
服好きあるある、ストレスの捌け口としての買い物やときめき衝動買いをたくさんして失敗してきたので、とにかく今回は「靴を履いて生活する!」をテーマに、職場にも履いて行ったりプライベートでの用事をほぼすべてこの靴にして出かけたりしてみました。
店ではピッタリだったのに、いざ自分の私生活で履いてみると踵がすっぽり抜けるトラブルもあり、人生初の中敷きを入れてもらう経験もしました。
(新宿伊勢丹のアルカシューキッチンさん、すごくよかったです!)
https://www.mistore.jp/shopping/feature/shops_f2/st_thinkgood_12_sp.html
今までこういったブランドの靴を買ったことが無かったのですが、手入れも含めて自分で頑張ろうと思えて愛着がわきます。
どんな価格帯の靴であれ、『自分で』選んで、手入れするというのが大事なんですね。
靴を買ったことをきっかけに、仕事もプライベートもたくさん挑戦してみよう! と自然と思えたのが、自問自答靴選びの良いところだったのかもしれません。
プラダの靴を履いていても、自分の生き方がカッコ悪かったらただの見た目だけ飾った悪魔になってしまうので、たくさんこの靴とともに自問自答していくぞ~!
(この靴買ってから職場で昇進しました。因果関係は無いかもなのですが、良いもの買うと良いことある気がします!)