債券チャートが語りかけるもの
長期金利と株価指数はシーソーの関係とよく言われているけれど、日本国債すらあまり買う機会がないのに米国債ならなおさら。
チャートを眺めてみると実際結構面白かったのでそのメモ。
長期金利
実際のチャートを見たほうが話は早いけれど、よく使う米10年とか米30年はメモばっかりなので普段あまり使わない米20年債で。
チャートの性質
政策金利が25BP(0.25%)刻みとかのため、金利に動きがあったときはビヨーンと動きやすく、トレンドが続きやすい。
基本的には長期金利と株価指数は逆向きに動く。
ダイバージェンス(逆行現象)
時々、長期金利と株価指数が同じ方向へ動く時がある。
ショックが落ち着いて本来の金利に戻ろうとする時や、参加者がすでに利下げに傾いていて、トレンドが下向きの間、どうせ後で下がるんやろ!買いあがったろ!みたいな雰囲気で強気になったりしている時と想像される。
時々、長期金利の上向き推進波の完成するとアカン!と投げが発生することがあるが、上げがドン詰まってきたりして天井感が出ると再び強気になる。
転換ポイント
マーキングを入れているところは、よわよわだもう下かなと思ったら急にトレンドが強くなってきたポイントであるが、よくよく見ると25maで跳ね返っていることが多かった。
債券入札日
短期金利と違って長期金利は仕掛けが入りやすいようで、いろいろ調子に乗って暴れたりすることがあるけれども、債券入札日だけはさすがに誤魔化しが効かないのか、本来あるべき金利に戻りやすい。特に日本のSQに合わせて設定されるているものもあり、それに合わせて仕掛けられることも多いように見える。
短期金利
限月が何種類かあり複数の各金利を連ねてイールドカーブとして観測することが多い。イールドカーブが右肩上がりなら利上げ方向(順イールド)で右肩下がりなら利下げ方向(逆イールド)になる。
チャートの性質
基本的に政策金利に連動しており、限月が短いほど政策金利に張り付く。
2年債くらいまで政策金利の影響を強く受けやすいみたいである。
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