【BG3】バルダーズゲート3:NPC固有能力解説【ビルド解説アリ】
この記事は表題の通り、NPCの固有能力に関する解説です。また、合わせてその固有能力を活かしたビルドについて解説しています。
最初にNPCの固有能力とは何を指しているかを説明します。
基本的にNPCは初期設定のクラスと種族、背景を持っていますが、これは厳密には固有のものではありません。クラスはシナビに話しかければ変更できますし、種族と背景はカスタムで主人公を作成する際に同じものを選べば、NPCと同じ性能になります。
ただし、一部キャラクターはカスタムの主人公では手に入らない、特殊な性能を持っています。これを、本記事ではNPCの固有能力と呼んでいます。
最初にまとめておきますが、固有能力を持つ(あるいはストーリー上で得る)キャラクターは以下の通りです。
オリジンキャラ:アスタリオン、カーラック、ウィル
その他プレイアブルなNPC:ハルシン、ミンサラ、ミンスク
それでは、それぞれ解説していきます。なお、合わせてビルド例も解説していますが、必ずしも初期クラスにこだわっていません(シナビに話しかければ変更できます)。キャラクターの特殊機能を活かしやすいビルド例を掲載しています。
アスタリオン
特殊能力説明
アスタリオンは吸血鬼であり、それに由来した特殊能力をいくつか持っています。
Vampire Bite:ボーナスアクションで2d4ダメージを与えながら、2d4点HPを回復する特殊能力です。また、人型キャラを攻撃した場合、大休憩までHappy状態になります。
Happy:攻撃ロール、セーヴィングスロー、技能判定すべてに+1。
また、ストーリーを進めることで以下の能力を得る可能性があります(ゲーム後半です)。
Ascendant Bite:ボーナスアクションで6d6ダメージを与えながら、6d6点HPを回復する特殊能力です。また、人型キャラを攻撃した場合、大休憩までHappy状態になります。
Misty Escape:ボーナスアクションで自分にガス化の魔法と同様の効果をかけます。全ダメージに抵抗を持ち、セービングスローに有利になりますが攻撃や会話ができなくなります。
また、名前はついていませんが、すべての武器攻撃・非武装攻撃に1d10の死霊ダメージが追加されます。
見ての通り、Happyのバフが非常に強く、どのようなクラスでも活躍できます。また、Asecendant Biteはボーナスアクションでダメージをかさましできるので、本来のクラスでボーナスアクションを使わないクラスが向いているでしょう。
ビルド例:ファイター11(バトルマスター)/ソーサラー1(荒ぶる魔法)
特技は強運の取得を推奨。他は自由枠だが重装鎧習熟・能力値強化あたりがおススメ。
前衛に向き、かつボーナスアクションの必要性が薄いファイターを主軸としたビルドです。ファイターは11LVで追加攻撃が強化され、アクションで3回攻撃できるようになります。怒涛のアクションやバトルマスターの回避即反撃も合わせ、攻撃回数を増やして1d10のダメージ追加を活かしたうえで、浮いたボーナスアクションでの噛みつきで殲滅力を強化できます。
ソーサラー(荒ぶる魔法)は1LV呪文スロットでのシールドと、混沌潮流によるセーヴ有利目当てです。Happyバフと強運、混沌潮流によるセーヴ有利により硬いだけでなく妨害にも強い、火力も安定感も高い前衛となれます。
カーラック
特殊能力説明
カーラックは心臓に炉心があり、「ソウルコイン」という消耗品を使うことで大休憩まで以下のバフを得ます。
Infernal fury:激怒状態、またはHP25%以下の際、武装攻撃、非武装攻撃に1d4の火属性ダメージを追加します。
能動的に発動させるにはHP調整かバーバリアンのサブクラスが必要ですが、必ずしもバーバリアン一本で成長させる必要はありません(もちろん、バーバリアンで育てても強力です)。
今回はInfernal furyを重視したビルドを紹介します。
ビルド例:モンク6(開手門)、ローグ3(シーフ)、ファイター2、バーバリアン1
特技は酒場流喧嘩殺法(モンク4LV)。
ボーナスアクションで連打(2回攻撃)が行え、肉体の完成で自己回復をしながらボーナスアクションを一時的に増やせるモンクと、ボーナスアクション自体を増やせるローグを混ぜた構成です。
怒涛のアクションを含めれば1手番でボーナスアクションでの連打3回と攻撃(追加攻撃あり)×2で計10回攻撃まででき、追加攻撃のダメージを最大化できます。バーバリアンの激怒により命中も十分確保されます。
ボス戦は激怒からの強力な連続攻撃でダメージを出し、雑魚戦闘は小休憩毎に回復する気を使って凌ぐという分かりやすい構造になっています。
ウィル
特殊能力説明
これまでと比較すると非常に地味な能力であり、レイピアの武器習熟を種族・クラスの分とは別に追加で持っています。……以上です。
とはいえ、軽装鎧とレイピアの武器習熟を種族のみで両立することはできませんので、一応独自のビルドがいくつか組めます。扱いやすい一つを紹介します
ビルド例:ウィザード10(防御術)、ソーサラー2(竜の血脈白)
特技は戦場の術者推奨。もう1枠は自由。
武器に依存したビルドであり、レイピアの「決闘者の特権」によりリアクションを2回に増やせることを活用したビルドです。ウィル以外でも同様の構成は組めますが、その場合軽装鎧は着れません。
防御術ウィザードは常時のダメージ軽減が大きく(10LVなら最大20点)、リアクションで他人に軽減を飛ばせるので、パーティ全体の防御力が大きく向上します。
ソーサラー2により、呪文二重化+ヘイストができるようになるほか、強力な追加HP呪文であるアガシスの鎧を唱えられるようになり安定感が大きく増します。
ハルシン
特殊能力説明
名前はついていませんが、以下の能力を得ています。
自然の化身チャージがある場合、ボーナスアクションでヒグマの姿になれます。
呪文スロットがある場合、常に以下の呪文を準備しています。
1LV:癒しの言葉、雷鳴波
2LV:霧渡り
3LV:招雷
これにより、通常の術者クラスでは覚えられない呪文を使用することができます。自然の化身の性能は特筆するほど強くはありませんが、月の円環のドルイドでなくともボーナスアクションで変身できるのは強みとなります。
ビルド例:レンジャー5(暗中の追跡者)、ローグ3(アサシン)、ファイター2、ドルイド2(胞子の円環)
特技は射撃の名手推奨。
この構成での基本的な性能は、1ターン目に特化した攻撃能力です。胞子の円環のドルイドの共生体が機能している間は武器攻撃に追加ダメージが入ることを活かし、1ターン目の奇襲から敵を大幅に減らすことを目指します。
二刀流での奇襲(左下のオプションで2刀モードにすることを忘れずに)から奇襲することで、実に6回(怒涛のアクション込みで8回)の攻撃を命中有利で打てるため、速やかに敵を殲滅できます。
また、胞子の円環のドルイドには加速の胞子を打てる強力な専用装備があるため、それを使えるのもこのビルドの魅力です。
ハルシンの特殊性能は、この構成に汎用性を与えます。この構成では通常では利用できないが、有用な呪文である霧渡りや癒しの言葉が利用でき、いざというときは胞子の円環の自然の化身チャージを使用してヒグマになることで、実質的な一時的HPを得て身を守る等、通常の構成では得られない柔軟性が手に入ります。
ミンサラ
特殊能力説明
ミンサラは下記の特殊能力のほか、最初からイリシッドパワーを4つ解放しています。
Soul Branding:ボーナスアクションで使えるバフで、対象1体に5mの移動速度と次の1回の武器攻撃への2d4の火ダメージ追加を与えます。
このバフを活かすには複数体を攻撃できる武器攻撃が向いています。また、呪文を唱えて余ったボーナスアクションを利用してもよいでしょう。地味に見えますが、移動距離の増加も有用で見た目より強力なスキルです。
ビルド例:バード10(剣の楽派)/ファイター1/クレリック1(光の領域)
特技は射撃の名手推奨。1枠は自由。バードの10LVではカウンタースペルとエレメンタル召喚を推奨。
基本は両手弓ビルドです(武器はタイタンストリングスボウを用いて筋力固定の薬やヒルジャイアントのクラブを用いるのがベスト)。
剣の楽派の薙ぎ払う美技は単発攻撃の複数体攻撃であるため、Soul Brandingのバフを上手く活かせます。基本的には弓で戦えるので、余ったスペルスロットはカウンタースペルに当てると非常に強力です。なお、呪文を使わない相手と相対したときのために、クレリックのマルチクラスで身を守る閃光を取得してあります。
また、6LVスロットはありますが、6LV呪文がない構成となっているので、エレメンタル召喚をアップキャストして活用しましょう。この呪文で呼び出される上位エレメンタルは非常に強力です。
ミンスク
特殊能力説明
ブーを召喚できます。ブー自体は有用な使い魔ですが、特段ビルドに影響するような性能はありませんので、特段特殊なビルドはありません。