あだち充一気読み、冬

こちら感想で始まり感想を経由してからの感想でございます。

「クロスゲーム」

クロスゲームを読み始めた頃は夏で、今は冬。
一気読みしたらそんなにかかるはずがない!

と勘づいた君
そう、ペースダウンしてしまったのです、、、

なぜなら!

クロスゲームと、H2と、タッチと、MIXを同時読みして訳がわからなくなったから!!

読んでるうちに、全部の作品で同時に野球の試合が始まって、今はどことどこの学校の試合?甲子園予選、いや練習試合?どういうスコアで?勝っているのか?負けているのか?あれ、主人公の学校はどっちだっけ?三島って誰だっけ?及川がクロスゲームで西村がタッチ?竜旺?栄京???
???????
???????


やーめた!


一旦、ね。


野球がテーマの4作同時読みはおすすめしないです、、、🥲


気を取り直して、まずはクロスゲーム。


青葉はコウが好きで、コウは青葉が好き。
"それはもうわかっていること"、という、なんとなくそういう空気でずっと進む物語

だけど、若葉へのプレゼントを用意したり、あかねを気にかけたり、コウは本当に青葉が好きなのかな?
青葉もコウに対しては当たりが強すぎやしない?

と思ってた。だから、本当はお互いに大切に想っている、と言われてもあまりピンとこなかった。

それがもう最後の最後

「嘘ついてもいいか?」


「青葉とコウちゃんは似ている」

「大っ嫌い!!」


これが全部伏線になって

"大好き"だってわかる

若葉のことがすごく大事なのも、一緒。

だって2人は似てるから


〈若葉を軸にした2人の"クロスゲーム"〉

というコメントが作品の理解に拍車をかけてくれました。
どなたか、ありがとうございます。


作中通して主人公2人はあまり笑ってないな、いう印象がある

でもその対比なのか若葉はよく笑ってる
遺影でも、みんなの思い出の中でも笑ってる

若葉がいたらどうなっていたのか

それはわからない

「とっちゃだめだからね」という言葉を

青葉は一生守っていたかもしれない

…わからない


青葉の回想の中で

「自分に吠える犬には逃げるけど、若葉に吠える犬にはにげないよ。−コウは。そんな気がしない?」

という若葉のセリフがある

他にもこんなふうにコウのかっこいいところを青葉が若葉から聞く場面が結構あって、

青葉はこの頃から気持ちを隠していたのか、それとも若葉にコウのかっこいいところを気づかされて好きになった部分があるのか、

わからない


折に触れて読み返したいな



個人的には

"コウの学校が甲子園に行ったら結婚する"
と自分の人生をあえて自分の信じるものに委ねちゃう一葉姉さんが好きだし、

それを受けて急に応援に熱が入る純平も好き笑

"甲子園に行けなかったら他のことが条件になる"
ってとこがミソね✨


ちょこちょこ紅葉も良い仕事をしてます!
紅葉のあっけらかんとした性格も好きです!

素敵な4姉妹!

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