あだち充一気読み、夏① 読み終わった順に

※あくまで個人の感想です🤐
作者の意図と違うとか読者の様々な考察などなどあると思いますが、それは追々知っていけたらと思います!とりあえず今の感想です!

※まだ途中〜💦って方は見ない方がいいよ!
世の中に絶対はないけど、これは絶対だよ😶‍🌫️

〈KATSU〉
○ヒロインの水谷香月ちゃんが勝気でさっぱりした性格でとても魅力的😍
香月ちゃん見たさに1番最初に読み進めたといっても過言ではない

○女の子を2人の男の子が取り合うのは、あだち充作品ではよく見られる光景だけど、ここまでの真っ向勝負🥊で、はっきりした勝敗が描かれていたのは(少なくとも私が読んだ中では)この作品だけだと思う

でも香月ちゃんだから、そういう取り合い方(ボクシングという名の殴り合い)が腑に落ちる。
可愛らしさが先行するヒロインだと、対比でちょっと暴力感が出るし、殴り合った先の勝者とくっつくイメージが湧きにくい、、気がする…。



○香月ちゃんはモテる

二階堂(主人公・里山活樹の後輩)がアタックをかけ、里山が、
「(二階堂は香月が)どう見ても好きだろ」と言うと、
「言われないからわかんないなァ」と言う

その直後一コマも置かずに里山が

「おれも水谷香月が好きだぞ」

「ありがと」

数個コマを挟み

「私も好きよ」

「あり、がと」

と言って、その回は終わる

何この告白の仕方!!コマの使い方!!
ズルい!何がどうとかは分からないけどとにかくズルい!

などという感想は置いといて、
付き合って、と言うわけでもなく、それがどういう意味の好きなのか確かめるわけでもなく(言わなくても分かるでしょということかもだけど)、元の態度と変わらないまま、また話は進む

里山がラーメン(デート)に誘うも「奢り?じゃ行く」
「公園寄ってく?」に対して「見たいテレビあるからじゃあね」
と、友達としての態度のまま変わった様子はなく、里山はあれ?となる
このシーンそのものも良かったが、その後の展開にかかってくるのがまた良い

ライバルの天才・岬新一も香月のことを好きになり、テレビで好きな人として名前をあげアプローチしてくる。おかげで香月は全国から注目され、かわいくてボクシングもできる女子高校生と話題になる

しかし以前の2人の好きのやり取りがあるのとないのとでは、読んでいる時の感情が違う
ちょっと岬にも脈があるんじゃないかと思いそうになっても、いやいや告白し合ってるしな、と冷静になる
里山自身も気が気じゃないだろうが、告白し合ってるしな、という若干の安心感がある

その他の多くの少年、少女漫画と違うのがそういうところなんじゃないかと思う、人物の深いところの感情も想像させてかつ読者だけが見えている関係性を楽しめるところ
登場人物同士が繰り広げるドラマを自分だったらと想像するものも楽しいけど、第三者だからこそおもしろい、と思うところがすごい

ちなみにのちに里山に近づく女が出てくるが、その時の香月の嫉妬っぷりもかわいい
2人とも、もう会うなよ、なんてことは言わず本人の知らないところで相手をずっと気にしてる感じがかわいいです


○香月のお父さんの教育

「自分に正直に生きろ」

このセリフは香月が里山の試合中、かわして逃げてばかりの相手側に対して、
「それがお前のボクシングか!」
と言い放ち(こやつも香月が好きなので効く)、
それを指示したズルい監督が、
なんだあの娘は、親はどんな教育をしてるんだ、
と言ったことに答えた、ズル監督の隣で試合を見ていた父親のセリフ

文句あるか?と怒るでもなく、俺が父親だ!と牽制するでもなく、真っ直ぐ答えてその全てを表現する姿、ただただ痺れます

こういうセリフをさりげなく入れてこられて、こっちは不意にグッときちゃうよ

○お正月、ジムにいるお父さんにおせちを届けてお年玉をもらいに行く時は、
「お正月くらい女の子らしいカッコしたらどうなの!?」
とお母さんに言われても
「いいじゃん別に」
とジャージで行く香月

しかしその後里山と初詣に行く時はスカートを履いてしれっとおしゃれをする香月

かわいすぎるわ!

しかもその一連がとにかく自然!
着替えてることに危うく気づかないところだった😳

○ラストの方で、親のことやライバルのことを考えながら"なぜ自分はボクシングをやるんだろう"と悩む里山
なんでだろうと悩む読者(私)

読み進めていくと、なんとなく気づく

あ、

一話から一貫して、

"水谷香月が好きだから"

そう気づいた瞬間なんとも言えない気持ちになった

最高すぎて👍


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