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町屋ラボ リノベの記録その2 改修プランの検討とゴミ捨て・お掃除

前回内覧した建物を借りることになり、改修プランを考えます。
あと、お掃除します。今回はそんな感じの記事です。


改修プランの検討

まずは改修計画を練り練り。

簡単な図面と現場の写真を共有し、
早速アーティストの南条嘉毅さんとの打ち合わせをします。

とりあえずの手書き図面

予算も含めた諸条件がある中、
アーティストの滞在制作スペースという方向性で
どこまで快適な空間にできるのか…。

色々考えた結果、各部屋の使われ方をイメージしつつ、
以下のプランでリノベーションを進めていくこととしました。

  • 通りに面した6畳板の間を立体作品の制作スペースに

  • 板の間奥の小部屋は工具などの見せる展示スペースに

  • 8畳和室を絵画などの平面作品を製作するスペースに(廊下に面した建具を外し、壁を立てる)

  • 奥の6畳和室を壁で3畳二間に区切り、アーティストの寝室に

  • 残置物の多い2階はバックヤード的に利用

南条さんのスケッチ(制作スペースのイメージ)
南条さんのスケッチ(寝室のイメージ)

平面と立体のどちらの制作にも対応しつつ、
寝室を2部屋にすることで、アーティストが同時に2人
滞在できる建物をめざします。

滞在中のアーティスト同士の交流も、
アーティスト・イン・レジデンスの醍醐味ですからね。


まずはお掃除!

残置物の整理

改修プランも固めつつ、まずは残置物の整理や建物の掃除を進めます。
時期としては5月頭。世間一般で言うゴールデンウィーク、大型連休!
ということで、この年の連休は主に建物の掃除で消えていきました…。

部屋の見える部分に残置物はそれほどありませんでしたが、
整理を始めると、押し入れや目隠しの裏、壁際の棚などに
いろいろなモノが詰め込まれていました。

それを引っ張り出し、使えそうな古道具と処分するゴミとに
仕分けをしていきます。

歴史を感じるいろいろなモノたち。
ここから、要るモノと要らないモノを仕分けします。

こうやって建物を整理していると、今では見なくなった
昔の道具類がたくさん出てきますし、
一々確認していると意外と時間がかかります。

家の歴史を伝える古写真や手紙、
そしてなんと封筒に入った現金も出てきましたが、
それらは家主さんにお返ししました。

古道具の活用も考える

多少の整理が進んだところで、5月半ばに下見に来た南条さんと、
発掘した古道具の活用方法を考えます。

古道具と言っても、具体的に何が出てきたかと言うと…

サイズの違う木の桶がいくつか。桶屋の屋号の由来です。
2階には年代物の箪笥や茶箪笥、古道具も。
風呂敷がたくさん。
掃除機。一応動きました。

こんな感じで屋号の「桶屋」の由来でもある桶や古箪笥、
その他にもいろいろありました。

予算が限られる町屋ラボのリノベでは、
もともとあった古道具もDIYでうまく活用して、
建物の歴史も感じられる個性的な空間をめざしていきます。

ご近所さんのお手伝いに感謝

比較的コンパクトな建物ですが、30年近く溜まった埃はしつこく、
掃除は大変です。

時にはご近所さんにもお手伝いいただきながら、
ゴミの移動や処分、掃除を進めていきました。

中庭を掃除していると、池があることがわかりました。
ベニヤで塞がれていて見えなかったのです。
ご近所さんに手伝ってもらってゴミの処分を進めます。ありがたや。
以前アーティストとして小須戸ARTプロジェクトに参加いただいた
小出真吾さんにもお手伝いいただきました。

ゴミの処分方法ですが、車で10分ほどの清掃センターに
ゴミを持ち込みすると、有料(高くても数百円程度)で
引き取ってくれます。

と言うことで、ある程度ゴミがまとまったら
車にゴミ袋を積んで往復しました。

建物奥から整理を始めて、どんどん手前にゴミを出していきます。

お掃除は空き家活用の基本

と、地味なお掃除の話で、まだまだリノベ感が出ていないこの記事ですが、残置物の整理やお掃除は空き家活用の基本では、と思います。

町屋ラボは残置物がそこまで多くありませんでしたが、
物が多く残っている空き家は家主さんも賃貸や売買を躊躇いますし、
使う側もそうでしょうから、活用に繋げるのも大変だろうなと思います。

とはいえ、町屋ラボリノベの実際の現場では、
改修作業をして掃除をし、改修作業をして掃除をしという感じで、
建物の公開までずっと掃除をしていました。

公開後も掃除をしています。
30年間の埃は伊達ではなく、2階は埃まみれのままなので、
いくら掃除をしても終わりはありません。


次回予告

次回は奥の部屋の改修、ライフライン設備の確認についてでも。少しはリノベしてる感じの記事になるでしょうか。

(追記)次回、投稿しました!

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