どうしてスポーツイベントは記憶に残るのか?
どうしてスポーツイベントは記憶に残るのか?
プリストン大学の研究
勉強した記憶は覚えられないが、スポーツの試合内容は覚えている
そんな経験をしている人も多いだろう
同じ記憶なのに、どうして差が出てしまうのだろうか?
研究者が調べてくれた
バスケが好きな20人を集めて、バスケの試合を観戦してもらった
ただし、バスケの試合は最後の5分間を観てもらった
その上で、脳の反応を調べるため、fMRIを着けてもらった
その結果、土壇場の3ポイントシュートや勝敗を決める攻守交代が起きるときに脳(前頭前野)が強く反応することが判明した
予想が覆された時に脳が活性化していた
参加者は試合を観戦すると頭の中で自分のストーリーを組み立てる
こっちのチームが強いから、こっちが勝つだろう
試合の流れを考えれば、あっちのチームが勝つのは難しい
など、予想を立てて試合を観戦する
頭の中のストーリーと実際の試合で矛盾が生じた際に、脳が反応して記憶に残る試合となる
つまり、記憶に残るか決めるのは、驚きがあるかないかだ
予想が覆された試合は覚えるが、予想通りの試合は記憶に残らない
納得の結果である
思い出に残るスポーツイベントを聞いたら、多くの人は驚きのある試合を例にあげる
強いチームが順当に勝った試合が記憶に強く残っていることはないだろう
ならば、勉強の際、教科書を最後まで読まず、途中途中で予想を挟みながら進めると記憶できる
予想が外れれば覚えやすくなる
仮に、予想が当たっていたら大袈裟に喜べばいい
予想が正解した、という驚きを自分で自分に与えれば問題ない
自分のアクションを誇張しながら勉強すると、記憶がはかどるかもしれない
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参考文献
Behavioral, Physiological, and Neural Signatures of Surprise during Naturalistic Sports Viewing: Neuron
https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(20)30853-9