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守護紳士(実話)

だけどその日は
怒りのようなものが止まらなかった

悲しみだ

しかも八つ当たりもしちゃったんだ、
こんな…

こんな……


…もうだめじゃんか…!

感じる、すれ違う人たちの視線
見ると
みんな少し驚いた顔をしている

どんな顔してるんだ自分

信じられないほど早足になっていたって


もう何も………

そうだあの橋の先…あの公園に行って…いや
バスに乗って…

あっ………親より上かな、男性が歩いてくる…


工事中で
人道橋は狭いのに…

すれ違っちゃう…

こっち見てる!

もう…!

「川を見た?」

えっ………

「こいがいるよ、」

…魚たちはよく跳ねてるじゃん!
…橋を渡るんだから…っっ!!!


「あ〜っほんとに良いの?」


………ふなじゃないの…

「ほら、そこ、すぐ下…」

そんなんじゃわかんな…

あ!…いる…黒いなあ……

てか
大っきくない????


…というか「鯉なんですか?」ふな…

「うん。鯉だよ、いつもあっちしか見つけないんだけど、こっちにもいたんだよ〜」

へぇ~
…黒い大きい鮒じゃないのか
何してるんだろう、

「あっちは2、3匹!」

藻を食んでる?

あれ、なんかそらも綺麗だなー
水面もキラキラ
してる。

…そうだやっと
色んな生き物たちも瑞々しく視えてきて…
それを感じるのも
先で待ってる自分だったよね

じゃ
反応として出た感情の粗探ししても…


鯉、…………ずっと同じところ泳いでるなあ…


……なんか…………

教えてくださってありがとう……
さっきはごめんなさい…


鯉って可愛かったんだ…


「あ…ありが……あれ?」
もうあんな遠くにいってる…

………


実話だからシェアしたい
嬉しかったこと
たぶん こんな感じ何だろうか?
守護存在って……




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