お父さん流のコミュニケーション
忙しい毎日の中で、子どもと何を話していいのかわからず、ただ時間が過ぎている感覚がある時期がありました。仕事でいっぱいいっぱいで、毎日子供に同じ問いかけを続けていた気がしています。子供も同じ会話はつまらないですよね。
「自分がもっと楽しくコミュニケーションを取れたら、子どもも自然に心を開いてくれるのではないか」とふと思いました。それから、少しずつ試行錯誤しながら「お父さん流のコミュニケーション術」を身につけていきました。
この記事では、私が実際に実践して効果を感じた、お父さんならではのコミュニケーションの方法をご紹介します。「話すのが苦手」「時間がない」と思っている方でも、取り入れやすい内容にしています。子どもとの会話がもっと楽しくなり、親子の絆が深まるきっかけになれば嬉しいです。
子供とのコミュニケーションの基本的な考え方
親子のコミュニケーションで大切なのは、「何を話すか」よりも「どう話すか」です。特にお父さんの場合、仕事の疲れや忙しさから、つい「結果を求める話し方」になりがちです。私を含め、結論重視のビジネスに慣れている人ほどそんな傾向にあるのではないかと思います。「どうして片付けてないの?」「ご飯食べ終わったの?」という指導や注意ばかりでは、子どもも自然と心を閉ざしてしまいます。
ここで意識したいのは、「聞く姿勢」を大切にすることです。所謂「傾聴力」ですね。お父さんにとって、聞くことに徹するのは少し難しいかもしれません。解決策をすぐに提示したくなりますよね。しかし、子どもにとって大切なのは、「自分の話をちゃんと聞いてもらえた」という実感です。
また、子どもは大人と違い、感情で話すことが多いです。そのため、言葉の内容だけでなく、その裏にある気持ちを汲み取ることが大切です。「今日は保育園で何が楽しかった?」という質問ではなく、「今日の保育園でどんなことが一番嬉しかった?」と問いかけることで、感情にフォーカスした質問をしましょう。
さらに、お父さんならではの強みもあります。それは、遊び心や冒険心を活かしたコミュニケーションです。少しコツがいりますが、「この前のお友達と遊んだときどうだった?」「あのアニメどこまで進んだ?」と、興味を示すだけで子どもの表情が変わることもあります。お父さんならではの視点で、子どもの好きな話題を拾いながらコミュニケーションを深めていきましょう。
お父さん流コミュニケーション術3選
①遊びを通じて会話を引き出す
子どもとのコミュニケーションを深める最も自然な方法は、「遊び」を通じて会話を引き出すことです。遊びの中では、子どもたちが自分らしく振る舞い、自然体で心を開くことが多いからです。
例えば、我が家ではトミカやLEGOで子供と遊ぶのが日課です。トミカやLEGOを通して自然に会話が弾みます。
また、体を使った遊びもおすすめです。私は散歩やサッカー、野球をしてよく遊んでいますが、動きのある遊びを通じて子どもと一緒に汗をかくと、心の距離が一気に縮まります。子供の時期はすぐに何でも上手になるので、見ている方も楽しいですよね。ポジティブな声をかけると、子供も楽しそうにしてくれます。
ポイントは、自分自身も遊びに「全力で参加する」ことです。ただ見守るだけではなく、子どもの視線の高さに立ち、一緒に笑ったり驚いたりすることで、子どもに「お父さんは自分の遊びに本気で付き合ってくれている」と感じてもらえます。子供もそれは感じてくれていると思います。
② 聞く力を意識する
子どもとの会話で最も大切なのは、「話す力」ではなく「聞く力」です。親がしっかり聞いてくれると、子どもは「自分の気持ちや考えが尊重されている」と感じ、自然と心を開いてくれるようになります。
例えば、子どもが保育園の出来事を話し始めたとき、親としてはアドバイスや解決策を言いたくなるかもしれません。「それはこうすればよかったんじゃない?」「次はこうしたほうがいいよ」とか。でも、子どもは自分の気持ちを聞いてほしいだけだったのかもしれません。
アドバイスを急がず、まず共感するという姿勢は、ビジネスでも子育てでも大事なんだろうなと思います。「そっか、今日は大変だったんだね」「それは嬉しいね」と、子どもの感情に寄り添う言葉を返してみましょう。この共感の一言が、子どもとの信頼関係を深める第一歩になります。
さらに、オープンクエスチョンを意識して使うのも効果的です。「今日保育園どうだった?」ではなく、「保育園で一番楽しかったことは何?」や「友だちと何して遊んだの?」といった具体的な質問を投げかけることで、子どもは答えやすくなります。
また、聞く姿勢も重要です。スマホやテレビを見ながら会話していませんか?子どもの目を見てしっかり向き合いましょう。お父さんが自分に集中してくれていると感じると、子どもは安心して話すようになります。短い時間でも、全力で耳を傾ける姿勢が大切です。
「聞く力」は子どもとの信頼関係を築く基盤です。聞くことを意識するだけで、子どもとの会話がぐっと深まり、親子の距離が近づきます。
③お父さん流の時間を作る
忙しいお父さんでも、少しの工夫で子どもとの時間を特別なものに変えることができます。ポイントは、「時間の長さ」ではなく、「どう向き合うか」です。ここでは、実践的なアイデアを具体的に紹介します。
まずは、週に1回でも「子どもだけに集中する時間」を決めてみましょう。私は毎週土曜日の朝は、スマホや仕事を一切手放して、子どもに、「お父さんと自分だけの特別な時間」をプレゼントする意識をもっています。子どもはお父さんが自分を大事にしてくれていると実感してくれると思います。
普段とは少し違った特別な体験を与えてあげるも効果的です。以前、子供と釣りに行きました。初めて釣った魚、釣り竿に来る振動は子どもにとっては非日常のワクワクする体験になります。こうした特別な時間は、親子で共有する大切な思い出として心に残ります。
お父さんが「自分のために時間を使ってくれている」と子どもが感じると、心の距離は自然と縮まります。特別な何かをするのではなく、小さな工夫で「お父さん流の時間」を作ってみましょう。
お父さん流コミュニケーションの成功体験談
我が家は寝る前に今日あった一番楽しかったことを子供たちと話しています。最初は自分のメンタルケアとして、その日にあったポジティブなこと、よかったことをメモに残していましたが、いつの日からか子供と話すことでメモを代替するようになりました。
基本的に一日の終わりにポジティブなことを考えると、脳に良いということが言われていますので、子供のメンタルにとっても良い行動だと信じて毎日続けています。
周りのお父さんたちの話を聞いていると、やはりおもちゃで遊びながらコミュニケーションを取っているという家庭が多いようですね。
まとめ
子どもとのコミュニケーションは、お父さんが日々のコミュニケーションを変える意識をすること、主体的に動くことが重要です。「話す力」よりも「聞く力」を意識し、子どもの気持ちや考えに寄り添うこと。そして、親子だけの時間を意識的に作ることが、親子関係をより深める鍵です。
また、子どもの興味や趣味に寄り添うことや、非日常の体験を共有することで、子どもに「お父さんは自分を大切に思ってくれている」という安心感を与えることができます。このような取り組みは、子どもにとっても、お父さん自身にとっても、大切な思い出として心に残ります。
すべてを完璧にこなす必要はありません。皆さん忙しいですので。一つひとつ、小さなことから始めてみることからかなと思います。子どもの笑顔や成長を感じる瞬間が、お父さん自身の幸福感にもつながりますよ。
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