
【番外編】モテるってなにそれ美味しいの?
結論から言おう。
モテるととても楽しい。
人生が自由自在になったような気持ちになる。
選ばれる側から選ぶ側に回れるのだ。こんなにありがたく自由なことはない。
モテるとは信頼である。
いつだって自分は誰かに信用されているし、
誰か一人に執着して振り回されることもない。
あの人が振り向いてくれなくても、別の人がいるからいいや、
または
また新しい出会いを探しに行くか、となる人生は、
出会う人全てに感謝するようになるし、不思議と全てがうまく回るようになる。
ある日、10歳の息子が突然
「モテたい。どうしたらいい」と言い出した。
それまでの彼は
「いやモテるって大変でしょ、めんどくさそー」とか
「女子マジうぜー」
などと常に女子に不平不満を言う、まさにだめんすっぷりを発揮していたが、この年齢で素直に他人に相談できるのは相当優秀だと思う。
母である私はすかさず
「話聞いてほめる」
というと、彼は学年で一番モテる女の子に相談したときの回答と同じだと大変驚いていた。
というより、小5女子が同学年男子にモテたい相談をされてここまで的確に答えるところに私もさすがだなぁと彼女を尊敬の目で見てしまった。一度家に遊びに来たけれど、女の私が大好きになってしまった。小学生おそるべしだ。
そう。人は承認されたいのである。認めてほしいのである。自分で思ってもみなかったことを褒められたり認められたりすることもとても自尊心を満たすが、まずは表に出ている『認めてほしそうなところ』をジャブとして突っついてみるのをおすすめする。
ポイントはいいところだけじゃなくていい。ネガティブなところも指摘すると大変喜ばれる。
「なんか、痩せた?」
「あれ、なんか今日元気ないように思ったけど気の所為だった?」
「もしかして疲れてる?大丈夫?」
「なんかいいことあったでしょ、嬉しそうだよ」
この一言で、あとは相手のペースに合わせていれば、こちらはただただ話を聞いて映画を観ているような気持ちでいればいいので大変楽だ。
大切なのは、こうやって話してくれたことを他人に言いふらしたりはしないこと。
あとでネタにして馬鹿にしたりもしないこと。
自分がされて嫌なことは基本的にしない方がいいだろう。モテることの根底には当然他者へのリスペクトが必須なのは言うまでもない。
あとは、話すときに相手のことをよく観察すること。
人には聞かれたくないことがある。別にこちらに嫌悪を抱いていなくても、なんとなくそのときに話したくないと思ったということもある。
自分の投げた質問にどんな表情をするか、は、注意深く観察する必要がある。
ちなみに、小5だめんず予備軍ムッスコにしたアドバイスで我ながら優秀だと思った褒め言葉は、
「なんか、〇〇と会うと元気になるわ。ありがとね」
である。
特に相手のことを知らなくてもすぐに使える技だ。私もこれを言われたら大変嬉しい。もっと喜ばせたくなる。ちょっと忙しいときでも時間を空けて会ってあげたくなる。
人は案外、誰かのお世話をしているときに幸せを感じたりする。
このやり方は何回か会っている、
すでに友人などの関係がある人に有効なのでぜひ使ってみてほしい。
あなたの人生がより円滑に回りますように。