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やりたいことがでてくる。
あらすじ。
突然離婚を目標に別居することになった、騒動の最中に38歳になったシングルマザー予備軍主婦。
突然始まった実家暮らしでさまざまなことをバイタリティーとノリと勢いで乗り越え、そして、自分が嫌なことはしないことを決意。
【できごと】
◯養育費とかどーでもいいわと思った途端、養育費がもらえることになり、なぜか誕生日ケーキまでもらう。
→世にはびこる養育費もらうもらわない問題。
養育費とかどうでもいいわーつかそれで争うとかアフォやんワロエルくらいに私も母親も考えていて、「さっさとさよならしてやろうぜ」と言いながら男らしいお酒を飲み交わしていた次の日。
ヘラヘラしながら胸の内を法律に詳しい知人に話すと、待ったを出される。
そもそも、養育費とは払うとか払わないではなく、本来義務なのである。子どもは産んだら終わりではなく、育てなくてはならない。
そして、養育費は誰のためにもらうのかといったら、あなたのためではなく子どものためなのだ。と。
忘れてた。。。←
男女平等と言われて久しいが、結局のところ、少なくとも子どもが母親を求めるうちは、
女性は時間や手をかけて育て、
男性はそれに必要なお金を入れる、というのが一番収まりがいいのではないかと私は考えている。もちろん違ってもいい。たくさんの育児書を読んだし、夫もこれまでたくさん手伝ってくれたのだけど、どう考えても、微妙な仕上がりの家事にしかならないのに夫にこんこんと説明したりお願いしたりするよりも、母もしくはママ友に数時間(下手すれば数分)来てもらってちゃっと動いてもらったほうが痒いところに手が届く感じで全くストレスがない。
と、密かに思っていた。
家のことって、女性だけでよくね???と。
だって、もうこれはツーカーなのよ。
1を言えば百わかるの。
男性が悪いとか言いたいのではなく、もう、向き不向き。何が足りてなくてどこにほしいか、みたいなのが、女同士はマジですぐわかる。
私達夫婦の離婚の背景にはさまざまな理由があるが、私の収入が上がってきたときに(ウフ)、夫がお金をせびるようになってきたところが決定打だった。(と、私は思っている)
食事は一週間に1回まとめて作り置きしていた。
子どもの習い事や保険、
自分の着るものや化粧品、
車のワイパーやオイルなどの備品交換とガソリン代、
子どもの服など、
自分屋子どもが関わるところは払えるようになってきた。なのに、夫の口から出るのは
「お金がない。生活費を入れてほしい」。
子どものことを考えて、働ける時間を常に血眼で探すことをしながら工面していたのに、
生活費だとう???
さらには、羽振りがよくなった私になぜかフリン相手がいると勘ぐるようになるってなんじゃい。(多分、思うように生きるようにしたから、魅力がすごく上がってきたのだと思う。確かにこの頃から無茶苦茶モテ始めた。)
夫に「売女」と言われながら過ごすって、もう、結婚生活に試合終了のゴングが鳴り響きっぱなし。
みたいな状況だったので、
「そういえば父親だったのかあいつ!義務放棄しようとしてたじゃんか!」みたいに思い出すが、これまたきっと向き不向きなんだろうと思い直す。
やはり義務なのだとしても、わからない人にこんこんと説明するのはもう辞めると決めていたので、
「ムッスコの半分は間違いなくあなただし、これから先もその事実は変わることはないでしょう。
けど、何をもって親というのかしらね、、、?(ネットリ)子どもを産み育てるということが偉いとかどうとか言うつもりはないし、面会も今後自由にしたらいいけれどォ、
親が親であり続けるには、お金が一番わかりやすいと思うのだけれどォ、、?(ネチャァ)」
みたいなことを伝えることだけはする。(ただし全く期待はしていなかった。)
すると、公正証書を作成することを言い出してきてくれた。びっくり。
おまけにこんな期間に誕生日を迎えた私に、大きなホールケーキを運んできてくれた。(しかも大雨の中)
しかし、父は複雑だったようだ。
娘を追い出して(本人が言っていたのでそのまま記載しますが、私はそこまで被害的に考えてないです)おきながらケーキを贈るという行為に、世代的にも現状を飲み込みづらいようだった。
送られてきたケーキを訝しみ、
「離婚をままごとだと思っているのか」とおかんむりなので、
「今となっては人生そのものがってままごとみたいなもんだと思ってるよ」
と切り返すと、それもそうかとお鎮まりいただけた。
物に罪はないと、みんなで遠慮なく頂くことに。
私HAPPY BIRTHDAY!
◯お客様の要望に応え、施術にかっさを取り入れると好評に。
→『頭がい骨はがし』なるものが流行っているが、持病で都内の方まで受けに行けないので、どうにかやってくれないかと言われる。
かっさを購入し、グリグリしだすと、施術中喋りっぱなしのお客様がぐっすり眠るようになる。
皆さんさまざまな感想をいただき、好評に。
続けていくことを決意する。
※かっさについて。
不眠、うつの方におすすめです。
お薬なしで眠れるようになると反響頂いてますが、あくまで個人差があるのでうんぬん。
かっさは1000円くらい〜買えますので、ご興味ある方はセルフケアとして試してみてください。
単純に気持ちいいところをテレビとか見ながらグリグリ(頭皮を動かす感じで。)やるといいです。
◯引っ越し先が決まる。そこで、アンティーク家具もりもりのリラクゼーションサロンを計画する。
→電車通学にそろそろ不満を感じ始めた息子を諌めるために、シングルマザーで借りられる物件を探す。
すると、格安でオンボロ借家が見つかる。
ボロいが、アンティークに目覚めつつあった私にとっては、独特の木の匂いや低めの天井に心ときめく。
もともと、横田基地米軍が住んでいた場所に手を加えて使うリノベーションハウスにとても興味があったことを思い出す。
「ボロいので何をやってもいい」と大家さんから言われていると聞いて、外壁を塗って押入れをぶち抜くことを思いつく。
自分の感性をここにぶつけようと決意する。
◯一緒にギターをやることになっていた人と距離を置き始める。
→どうしたって私という人間は、モヤつきを感じると「ここまでだな」と思うことがある。
詳細は個人の感性によるものなのでここでは書かない。『モヤモヤ』とだけ表現することにする。
ちなみにこの方は私のギターのきっかけとなった恩人みたいな人である。
けれど、心に従うと決める。
◯中学校時代の同級生をタダで施術してしまった結果、紹介で2名お客様が増える。
→何かの占いで私自身を占うと、「ヒューマニズムの塊のような人」と出たことがある。自分でもしょうがないと思うのだが、私は
『病気なんです〜』
『お金がなくて』
というキーワードに無茶苦茶弱い。
なぜならば、私も幼少期から大変お金に苦労したので気持ちがわかるからである。
案の定、うつ病で借金持ちの同級生の境遇をきいて「タダでやる」と言ってしまう。
特に見返りなど期待してはいなかったが、そんな中「10万円のタトゥーを入れようと思っててその図案が最高だからみてほしい」などと発言する同級生に、「いや先に借金返せよ」などと胸の中でモヤモヤが収まらず、思い悩む。
そんな中、同級生による紹介で2名客が増えるが、この人達もタダでやりたいのではないか?と完全にやる気が失せる。
◯リラクゼーションサロンの看板を自分で描く。肯定的でない意見もあったが、大いに気に入る。
→よく絵を描いていた。美術館巡りも趣味の一つだ。
たくさんの絵や作品を見てきた(当社比)。
そこには作者の、見えない何かを掴もうとする集中力と作品に対する愛があった。
けれど、私は自分の絵を心から愛していたことがあっただろうか。
絵を描くたび、誰かと比較しては、「私の絵なんてありきたりだ」「こうでなくてはいけないのに」などと思ってきた。
自分のサロンを作るにあたり、そこに自分の感性を詰め込むならば、下手でもいい、看板は自分で描きたいと思い、決意する。
外注の方が絶対に綺麗に仕上がるとわかっていたが、
私が思うようにやりたい、やってみたい、という気持ちを大切にするために、
古い看板を古道具屋で購入し、そこにアクリル絵の具で店の名前と絵を描く。
インスピレーションで描いたその看板を大いに気に入る。(両親やや笑い)
どきどきしながらインスタグラムに投稿すると、後に、イラストを描く仕事をされている方に「どうして頼んでくれなかったのか、私得意だったのに」と言われる。
一瞬、ちょっと恥ずかしくなってしまったが、全く後悔はなく、今後も自分でやることを決意する。
つづく。