〜サムアルトマンが語る、人類社会とAIの未来〜 4月29日
どうも、人生工学者でスタートアップ起業家の三神です。
普段は「人類の幸せを当たり前にする」をビジョンに、コーチングAIを開発しています。
日本からアメリカに事業進出を進めている中、運良くサムアルトマンと直接お話しする機会をいただきました。
今回は参加したカンファレンス「Wisdom2.0」より、サムアルトマンの講演内容を皆さんにもシェアできればと思い、投稿させていただきます。
※講演内容は、権利の関係で一部省略しております。
「宇宙における、人生の中の”マインドフルネス” 、”AI”、”未来”について」
Wisdom 2.0 April 29 2023
<登壇者>
Jack Kornfield:ヴィパッサナー瞑想のマスターで、ベストセラー作家。WisdomVenturesのパートナー
Soren Gord hamer:WisdomVenturesの創業者
Sam Altman:OpenAI CEO
<三神的な要約>
・サムアルトマンの基本方針は「労働からの解放」で間違いなさそう。
① よりAIが社会的なコミユニケーションのことを学んでいくと、
② 人々が働かなくていい社会を作れる。
③その先は個人に任せる
という流れの様子。
・あまり分からなかったが、今はネットにない、オフラインのコミュニケーション情報などが参考になるということなのかもしれない?
・アメリカではFacebookの反省もあり、OpenAIはFacebookや核爆弾となぞらえて議論されている印象。大きな力が人類を幸せにするとは限らない点をしっかり踏まえている様子
<内容>
Jack:意識とは何か?AIは意識を持つのか?
これは大きな問いである。意識は全てを生み出すもので、思考や倫理、人間関係に大きな可能性を持っている。ロボットは同じことができるのだろうか?
現在、社会はすでに驚くべきスピードで変わっている。それぞれのAIと話すことができるのだろうか?社会全体が変わり、徐々に新しいコミュニケーションのサポートやアシスト機能が開発され、それらが統合されるだろう。
Soren:OpenAIチームのビジョンは?人類にどんな影響が?
Sam:まだGPTは生まれたばかり。しかし人々の生活を変えていくだろう。働き方だけでなくスピリチュアルな活動も含めて。どんどん変わっていくだろう。科学的、技術的な変化によりさらに変わっていくだろう。もっと大きな想像力を人々が持っていくだろう。
Jack/Soren:まだGPTは小さくても、技術は物凄いスピードで変化している。あなたが恐れていることは?
Sam:私たちはオープンにしようとしている。世界全体が何が起こるかに敏感になること大事だと考える。恐れるのは秘密裏に開発が進むこと。多くの人が技術を理解することが大事。ゆっくりと社会がアップデートされることが必要。IAEAのように、世界全体で考えていくようなフレームワークが大切になるのでは。
Jack/Soren:規制についてはどのように考えるか?ChatGPTはまだユーザーが少ないが、どのような会話が行われているのか学習できない。利用が制限される可能性がある。キープレイヤーはスタッフやグループになるだろう。
1945年は、核爆弾について、初めて国際的な規制を考えるチャンスだった。今回も同じことが言えるかもしれない。しかし当時とは異なるゲームや関係性が生まれる。どう考えるか?
SAM:民主主義的な政治の動きが重要になるが、GPTがリリースされて6ヶ月、世界的な規制はいろいろな検証が必要になる。そして、AIシステムがもたらす利益が重要になる。
GPTはFacebookのようなインフラになるが、そのシステムの社会に与える利益が大切になる。個人の情報を集めることができれば、レコメンドシステムも作れるだろう。OpenAIもFacebookに近いだろう。お金を得ようとすればできるかもしれない。しかし私もメンバーも皆、”humanity”を大切にしている。
いろいろな企業が研究開発を進めていくことだろう。言われたようなグローバルでの規制団体は必要だ。
jack:人類が多くの人を分断することはあるのだろうか?
Sam:楽観的に捉えている。その周りのセキュリティには気を付けている。心理学的な観点からもチェックしている。
Soren:メディアは多くの人をつなげたように見えたが孤独感は残っている。若者の多くが依然として自殺しているが、どう考えるか?
Sam: GPTにより個人と社会が繋がれば孤独はなくなるだろう。それはすごいことだ。2021年にはメンタルヘルスの問題が広がっていた。ライフコーチや友達がいても、どうなるかは分からないという報告もある。不思議な報告だ。良いことも悪いこともあるのではないか?GPTが改善する可能性はあるけれど、分からない。
Soren:SAMはマインドフルネス や内側の世界との関係はどのようにしている?テクノロジーの世界に生きていると思うが、テクノロジーのない時間も過ごしているのか?
SAM:私はいつもとても幸せに過ごしている。瞑想する。いろいろな質問が来る中で、それに対処することができる。適切に対処できなければ、すぐにいっぱいいっぱいになるだろう。
Jack:決断を下す能力は仏教のビッグテキストスートラにも通じるものがある。それにより繋がりが生まれる。スートラは宇宙につながるものであり、全ての人が宇宙やブッダの意識に繋がることができる。宇宙は花でもなんでも万物を生み出すものとされている。
Soren:同情心をもてるかなど、そういった議論はチームでしているのか?
Sam:もちろん、技術のいい面と悪い面については絶え間なく議論している。しかし、そのようなつながりや慈悲をテクノロジーで実現できるかは分からない。
Jack:あなたは短期間でビジネスリーダーになったが、落ち着いて見える。誰しも落ち込む時も血気盛んになる時もあると思うが、あなたの経験から聞かせて欲しい。
Sam:瞑想し、楽観的に生きているが、毎日考えている。悩んでいる人に言いたいこととして、AIは大きな社会変革を起こしていくだろう。技術的ではなく社会的な問題については分けて考えていい。
Jack:GPTはどんどん早く成長していく。前まで小学生だったのに今は大学卒業のように。10年単位ではなく、毎年大きな違いになる。正しい知恵に感謝したい。
Soren:AGIやAIのキャパシティ、AIの自己学習についてどう考えるか?プロセスやコントロールは?
Sam:まだ分からない。ただ、AIをビジネスに活用し、自己学習のプロセスを加速させるために、もっと科学的な力が必要だ。もっと早くしていく必要がある。世界にとって役立つようになるだろう。違う文脈で、もっと社会や政府のことを理解する必要がある。大きな一つの脳になっていくイメージを持っている。
社会のシステムになっていくイメージ。私たちのように、いろいろな知恵が貢献しあって社会になっていくのではないか。
いろいろなコミュニティが出来上がり、いろいろな社会が出来上がり、高め合っていくのではないか?
Soren:企業や社会など、他への影響はどう考えている?
Sam:教育やヘルスケアの領域で使うと有益だけれど、生徒が素早く課題をこなしたり、会話をするところに使われるだろう。GPTを使えば生徒たちはパーソナライズされた教師やカリキュラムを受けるようになっていくだろう。勉強する上で、一つ一つのトピックを明らかにしていくことができるだろう。先生はGPTの間違った回答を指摘するなど、サポートするような役割になるのではないか。そちらの方が先生も楽だろう。
Jack:まさにAIが仕事を奪うこともあるかもしれない。AIの社会的な影響や規制について、どう考えるか?
Sam;それについては全てのテクノロジーに言えることで、開発が進んでいくにつれて、どんどん変化していくだろう。
Soren:マネタイズシステムなどについてはどう思うか?
Sam:資本主義よりももっといい考え方が絶対にあると思う。労働をAIが行うようになれば、資本主義よりもはるかにいいシステムが出来上がるだろう。というか変わらなければいけないだろう。社会的な文脈そのものが変化するだろう。
資本主義にはいい部分があることは確かだが、悪い部分もある。
Jack:人間開発や意識向上について聞いてみたい。AIは人々の意識向上に役立つのか?
Sam:AIの登場により、人々はより多くの時間を世界との接続やいろいろなことに使うことができる。多くの時間をスピリチュアルなプラクティスに時間をさくことができる。
Jack:Workに向かう代わりに、内なる自分とのワークに行くいけるわけですね。
どうしたらあなたをサポートできるか?新しい開発や、どのようにすればあなたは描いていくのか?
Sam:AI技術についての全ての願いや感情、恐れ、人生などをディスカッションしてもらいたい。人々が技術について考える十分な時間をとりたい。議論することは私たちへのサポートになる。
Jack:改めて、AIは大きな影響を持っていく。何が価値かを考え、お互いに支え合っていくことができるだろう。みんながそうなっていくのではないか。
Soren:GPTが仕事をしていくことで、自然にいること、友達とつながることの大切さなどを思い出すことができそうだ。
Jack:それはどの宗教でもできるだろう。私たちは進化により大きなエネルギーを得ることができるだろう。
Sam:私が望むのは、人々が自分でしたいことに時間をつかえるようになること。テクノロジーはドグマではないが、チャンスではある。
Soren:人々の孤立化についてはどのような道筋があるか?
Sam:人々がしたいことをする時間が増えることは、どんな人にとっても大きな贈り物になるだろう。
〜fin〜
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