縁起=この世界はすべて繋がっているー進化論よりー【人生工学 第4章①】
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では、早速。
縁起=この世界はすべて繋がっている
あなたという人間は、一体何で出来上がっているのでしょうか?あなたという人間と、あなたの周りの他人・環境・世界の関係性は、どう表現すべきでしょうか?一人ひとりは、どこまでいっても孤独なのでしょうか。
たとえば飲み会終わりの深夜2時、一人暮らしで家に帰る。すると盛り上がっていた先ほどと、静まり返った今を比べて、どうしようもない孤独を感じるかもしれません。あるいは、信じていた人と喧嘩した時、分かり合っていると思っていた人にわかってもらえなかった時、自分は世界でただ一人の感覚に襲われるかもしれません。まるで自分の味方は誰もおらず、世界の全てが敵であるような感覚を味わったこともあるかもしれません。
生きていく上でどうしても孤独はつきものですが、この章では世界の成り立ちを科学的に考えてみましょう。すると思っている以上に、世界とあなたが繋がっている感覚に気が付くと思います。さらに言えば、世界のありとあらゆるものが互いに繋がっています。
3つの説明の仕方で、あなたや世界がいかに他の人やものごとと深く密接につながっているのかをお伝えします。
①、あなたは様々な生き物から継ぐDNAと口にした物の組み合わせ
あなたが生きているということは、あなたには”親”にあたる人物がいることになります。実際の両親でなかったり、この先もしかするとお母さんのお腹以外から生まれる方もいるかもしれませんが、それでも誰かの意図や行動があってあなたが生まれたはずです。あなたが生まれた時点で、他の生き物とつながりがあります。そしてダーウィンの進化論によれば、DNAは種を超えて引き継がれています。ヒトのDNAも、元をたどれば猿のようで、爬虫類で、魚類で、さらに遡るとバクテリアになります。あなたの体の設計図であるDNAは、元々はバクテリアというとても小さな生き物から引き継いだ物です。このことを真剣に考えると、あらゆる生物が祖先であり、先輩のような感覚になりませんか?
そして生まれてきた後もあなたがこうしてこの本を読んでいるということは、今まで少なからず食事をしてきたことだと思います。牛や野菜が生きているうちは、自分とは関係ない別物に思えます。しかしいざ食べた時にはその牛や野菜が、あなたの肉となり、骨となり、脳になっていくのです。あなたの目の前にある空気の中の酸素も、あなたの体に取り込まれて、まさにあなた自身となっていきます。あなたの”親”にあたる人物も同じように食事をしてあなたの体を作ったわけですから、あなたの体は全て外界の何かの組み合わせで出来上がっています。言われてみると当たり前ですが、目の前の空気さえも、1度呼吸すればあなたそのものになっていく。
そしてその空気は、どこか遠くの海や山から運ばれた物も混ざっています。自然の環境や天気、目の前の街や家も空気に影響していることでしょう。あなたが食べる牛や植物は、遠いどこかの草を食べたり太陽の光を時に吸収して育ちました。当たり前のことかもしれませんが、そう考えると、然と世界と繋がっている感覚になりませんか?
進化論と食物連鎖から考えれば、事実としてあなたは世界の色々なものと繋がっています。
さらに2つの説明については、また次の章で…
↓第4章②に続く↓