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【遊戯王マスターデュエル】純P.U.N.K.寄りの混ぜ物構築を考えてみよう!【PUNK】【シャドール】【セフィラ】
はじめに
みなさん、己が魂(ソウル)を響かせてますでしょうか?私は2月のランクマを共にした【P.U.N.K.】に魅了され未だにド派手に魂(ソウル)を響かせる日々を送っています。
さて、いきなり本題となりますが、世にある《水晶機巧-ハリファイバー》亡き後の【P.U.N.K】の混ぜ物構築は、8シンクロから8エクシーズにつなげるのが容易なことに着目し、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》及び《真血公ヴァンパイア》での墓地肥しギミックを目的に出張させるものが主要だと思います。有名な混ぜ物構築である【P.U.N.K.セリオンズ】などはまさにこのタイプのデッキですね。
このギミックももちろん強力なのですが、今シーズン【P.U.N.K.】を使い倒した身としては《Uk-P.U.N.K.カープ・ライジング》から始まる【P.U.N.K.】ギミックも非常に強力なことを知っています。なんとか、このギミックを活かせる混ぜ物テーマはないものでしょうか。この記事はそんな疑問を私なりに研究してみた【P.U.N.K.】混合構築に関しての内容となります。
この記事を読んでくれてる方の今後の【P.U.N.K.】研究のアイデアの種にでもなってくれれば幸いです。
※この記事では【P.U.N.K.】の基本展開はガッツリ省略しています。
以下の記事でそこらへんは触れているので良ければ読んでみてください。
純【P.U.N.K】ギミックとは
さて、では改めて純【P.U.N.K.】の最終盤面を見てみましょう。以下のようになります。
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アメイジングドラゴン召喚による相手ターン4バウンス、罠による1破壊
展開途中にフィールド魔法で2ドローしながら罠を構えつつ、相手ターンの《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》のシンクロ召喚によるバウンスを狙うというのが【P.U.N.K.】の基本戦術なのですが、注目すべきはこの《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》の召喚条件です。
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上の画像の通り、特に素材の指定がありません。つまり、《Uk-P.U.N.K.娑楽斎》の隣に立っているレベル8モンスターは別に【P.U.N.K.】モンスターである必要はなく、レベル8モンスターならなんでも良いわけです。
次にこの純【P.U.N.K.】ギミックを成立させるためのデッキ枚数を見ていきましょう。
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おおよそ上の画像ぐらいの枠が必要になると考えます。EXデッキは3枚のみの使用ですが、メインの枠を大きく占有することが分かります。《P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション》のサーチを捨てればもう少しコンパクトに出来ますが、《P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション》による2ドロー及び特殊召喚による盤面への素材の供給は魅力的ですので是非ここまで入れたいところです。
また【P.U.N.K.】ギミックは手札によっては通常召喚権を温存して展開することも可能ですが、やはり通常召喚からスタートをする場合も多いです。
以上より、純【P.U.N.K.】の相方としては以下のような特徴を持つテーマが望ましいと考えられます。
①メインデッキが膨れることを許容できる。
②レベル8のモンスターを盤面に出力出来る。
③通常召喚権にあまり依存しない。
こんな都合の良い条件を満たすテーマがあるものでしょうか…。自身の所持デッキを眺めながら色々と考えていたところ見つけました。それもなんと2つも。それがこの記事のタイトルにもある【シャドール】と【セフィラ】です。
では次項からそれぞれの混合デッキの構築や展開を模索して行きましょう!
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【P.U.N.K.シャドール】
【シャドール】とは
【シャドール】に関しては私が解説するまでもなく、素晴らしい記事がNote内にもたくさんあるため詳細はそちらに譲ることにして、ここではざっくりとした解説を行います。
【シャドール】とは何をするデッキか?誤解を恐れずに簡潔にいうと融合召喚で墓地リソースを貯めつつ、《影依の偽典》を構えて相手ターンに《エルシャドール・ミドラーシュ》の召喚を狙うデッキです。また《隣の芝刈り》が通った時の爆発力が凄まじく、60枚構築にされることも多いデッキとなります。【シャドール】の構築は無数にありますが、以下に私が組んでいる【シャドール】のレシピを一例として貼っておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1677457648097-tkOgAsjHfN.png?width=1200)
融合魔法から動き出す【シャドール】はあまり召喚権に依存しません。そのため、余った召喚権を有効利用するために【召喚獣】や【HERO】と混合して組まれることもあります。
また【シャドール】のキーカードとして展開で必ずと言っていいほど使用する《エルシャドール・ネフィリム》というモンスターがいますが、このモンスターのレベルはなんと8です。
![](https://assets.st-note.com/img/1677398034664-2qGzOuY1Ow.png)
【シャドール】の展開ルートは色々ありますが、一例として以下のような展開が存在します。
※以下の略称を用います。また展開ルート中はカード名も省略して記載します。これ以降の展開ルート解説においても全て同様です。
通常召喚:ns
特殊召喚:ss
効果発動:ef
初動:任意の融合魔法+任意の光属性モンスター+ウェンディ(orリザード)
盤面:ネフィリム+ヘッジホック+シャドールーク
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展開:融合魔法発動ウェンディと光属性でネフィリムss→ネフィリムefリザード墓地送り→墓地のウェンディefヘッジホッグを裏守備でss→墓地のリザードefインカーネーション墓地送り→墓地のインカーネーションefウェンディを除外してヘッジホッグをリバース→ヘッジホッグefシャドールークをサーチ
つまり、《影依の偽典》を構えながらレベル8の《エルシャドール・ネフィリム》を盤面に出力出来ます。しかも、上記の展開は通常召喚権使用していません。
ここまでで【シャドール】は【P.U.N.K.】の相方として理想的な条件なテーマとして見えてきましたね。
しかし、これだけでは終わりません。次に【シャドール】と【P.U.N.K.】のシナジーについて更に考察して行きましょう。
【シャドール】と【P.U.N.K.】のシナジー
以下に【シャドール】と【P.U.N.K.】がシナジーする点を列挙して行きます。
①【P.U.N.K.】ギミックから【シャドール】カードへとアクセスできる
②《融合》が【P.U.N.K.】の初動になり得る
③《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》の墓地送りで【シャドール】モンスターや《エッジインプ・チェーン》の効果を起動できる
④最終盤面の《P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ》と《Jo-P.U.N.K.Mme.スパイダー》を光属性モンスターに変換できる
①~④を順番に解説していきます。
①【P.U.N.K.】ギミックから【シャドール】カードへとアクセスできる
私がこの混合構築が行けると確信した一番の理由です。正直残りの項目はオマケと言っても過言ではありません。【P.U.N.K.】と【シャドール】を結びつけるキーカードはこの子となります。
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①の効果ですが、なんと特に縛りもなくサイキック族・レベル3であればなんでもサーチが可能です。では【シャドール】のサイキック族・レベル3と言えば…?そうこの子です。
![](https://assets.st-note.com/img/1677401604337-90OAUFWHoL.png)
上記の展開例でも使用した【シャドール】としても非常に重要なカードである《影霊の翼 ウェンディ》に【P.U.N.K.】はアクセス出来るのです。展開例は後述しますが、この奇跡的なシナジーにより《エルシャドール・ネフィリム》の隣に《Uk-P.U.N.K.娑楽斎》を立てつつ《影依の偽典》を構えるという盤面が、かなり現実的な初手で実現できるようになります。
②《融合》が【P.U.N.K.】の初動になり得る
【P.U.N.K.】使いは普段《Uk-P.U.N.K.娑楽斎》さんの効果に頼りきりなので忘れがちですが、《Uk-P.U.N.K.カープ・ライジング》は召喚条件に何の縛りもないため普通に《融合》で出すことも出来ます。つまり、《Ga-P.U.N.K.ワゴン》+《Jo-P.U.N.K.Mme.スパイダー》のような憤死しそうな大事故の初手でも《融合》さえあれば【P.U.N.K.】ギミックを動かすことが可能なのです。また、例えば通常召喚した《No-P.U.N.K.セアミン》を誘発で止められてしまい何も出来ずにターンエンドせざるを得ない状況であっても《融合》と任意の【P.U.N.K.】モンスターさえ手札にいれば誘発を貫通して動くことができます。
この点は自然に《融合》がデッキに投入可能な【シャドール】混合独自の強みと言えるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1677402133775-X64byupqxS.png)
③《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》の墓地送りで【シャドール】モンスターや《エッジインプ・チェーン》の効果を起動できる
【シャドール】を握っていると(墓地効果を起動するため)初手のカードを墓地に投げ捨てたくなることがあります。その願いを叶えてくれるのが《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》となります。《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》は②のデッキからの特殊召喚効果発動時に手札1枚を効果による墓地送りを実施するので【シャドール】の墓地効果を問題なく起動できます。また《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》は【シャドール】が《エルシャドール・ネフィリム》の素材として常に求めている光属性のモンスターでもあります。この《No-P.U.N.K.フォクシー・チューン》に簡単にアクセスできる【P.U.N.K.】は【シャドール】から見ても良い相方と言えるのかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1677402986014-VrktV6sddz.png)
④最終盤面の《P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ》と《Jo-P.U.N.K.Mme.スパイダー》を光属性モンスターに変換できる
別に【P.U.N.K.】ならではということでもありませんが、任意のモンスターが2体フィールドにいれば簡単に光属性のモンスターに変換できます。
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……モンスター2体!?ガバガバだぞ遊作!
《エルシャドール・ネフィリム》を出す前提であれば【P.U.N.K.】は最終盤面に2体自由に使用できるモンスターが存在するため、この点により更に初手のパターンを増やすことが可能です。
【P.U.N.K.シャドール】の参考レシピ、展開例
【P.U.N.K.シャドール】の参考レシピを以下に示します。
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また、以下に展開の一例を記載します。
展開例①
初動:セアミン+任意の融合魔法+任意の光属性モンスター
盤面:ドラゴンドライブ+娑楽斎+ネフィリム+ヘッジホック+シャドールーク
(アメイジングドラゴン召喚による相手ターンバウンス+ミドラーシュによる特殊召喚制限)
![](https://assets.st-note.com/img/1677407218628-a4UaMvTSrX.png?width=1200)
展開:(【P.U.N.K.】展開ドラゴンドライブssから)ドラゴンドライブefウェンディサーチ→融合魔法発動ウェンディと光属性でネフィリムss→ネフィリムefリザード墓地送り→墓地のウェンディefヘッジホッグを裏守備でss→墓地のリザードefインカーネーション墓地送り→墓地のインカーネーションefウェンディを除外してヘッジホッグをリバース→ヘッジホッグefシャドールークをサーチ
展開例②
初動:セアミン+任意の融合魔法+任意のPUNKモンスター
盤面:娑楽斎+ネフィリム+ヘッジホック+シャドールーク
(アメイジングドラゴン召喚による相手ターンバウンス+ミドラーシュによる特殊召喚制限)
![](https://assets.st-note.com/img/1677407460939-2ggisVjobo.png?width=1200)
展開:(【P.U.N.K.】展開ドラゴンドライブssから)ドラゴンドライブefウェンディサーチ→エクストリーム・セッションefディアノート除外して手札の任意のPUNKモンスターss→ドラゴンドライブと任意のPUNKモンスターを素材にバックアップ・スーパーバイザーss→融合魔法発動ウェンディとバックアップ・スーパーバイザーでネフィリムss→ネフィリムefリザード墓地送り→墓地のウェンディefヘッジホッグを裏守備でss→墓地のリザードefインカーネーション墓地送り→墓地のインカーネーションefウェンディを除外してヘッジホッグをリバース→ヘッジホッグefシャドールークをサーチ
展開例に記載のように《P.U.N.K.JAMドラゴン・ドライブ》のサーチ効果を《影霊の翼 ウェンディ》に割いているため、《Jo-P.U.N.K.Mme.スパイダー》及び《Jo-P.U.N.K.ナシワリ・サプライズ》にアクセスできていないのが欠点と言えるでしょうか。ただし、《P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション》のドローが展開中に挟めるのでそれで必要札を引けた場合は、その分展開に追加していくことも可能です。
また【P.U.N.K.】を使っていると忘れそうになりますが、融合テーマである【シャドール】は3枚初動(融合魔法+その素材)が基本となります。そういう意味では1枚初動でとりあえず動ける【P.U.N.K.】のお陰で事故率は通常の【シャドール】より下がっていると言えるかもしれません。
【P.U.N.K.シャドール】の欠点
最後に【P.U.N.K.シャドール】の欠点に関しても述べておこうと思います。
①誘発耐性の劣化
60枚構築の宿命と言えるかもしれません。デッキが厚くなったことで初手の誘発率が下がってしまっており、ただでさえ誘発に非常に弱い【P.U.N.K.】の弱点をケア出来る手段を初手に引き込み難くなっている点は明確な欠点と言えるでしょう。
ただし、【P.U.N.K.】もしくは【シャドール】ギミックに誘発を吸わせてもう一方の展開を通すという混合構築特有の手段も取れるため、悪い事ばかりでもないかと思います。
②《隣の芝刈り》のバリューの低下
《隣の芝刈り》は非常に強力なパワーカードですが、【P.U.N.K.】側のカードが墓地に落ちた場合の旨味がほぼありません。一般的な60枚構築【シャドール】と【シャドール】モンスターの枚数は変えていませんので【シャドール】モンスターの落ちる確率は変わっていない筈ですが、《隣の芝刈り》を発動する際は、可能であれば【P.U.N.K.】展開を通してデッキ内の【P.U.N.K.】カードをある程度吐き出してからの方が【P.U.N.K.】しか落ちなった…!となる悲しい事態を避けられるかもしれません。
【P.U.N.K.シャドール】に関する雑感
この構築は【P.U.N.K.】側のギミックを全て搭載する欲張り構築としていますが、【シャドール】目線で考えた場合はもう少し【P.U.N.K】ギミックをコンパクトにした方が便利かもしれません。《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》の相手ターンシンクロ召喚を考えない場合は、《No-P.U.N.K.セアミン》は単純に1枚で《影霊の翼 ウェンディ》+光属性モンスターに変換できるカードと捉えることが出来ます。後は融合カードさえあれば【シャドール】ギミックを始動出来ますので【シャドール】の安定性の上昇に寄与できるかもしれません。純【P.U.N.K.】のギミックを活かすという本記事の趣旨とは外れますが、この構築を考える上でまた別の【P.U.N.K.】出張の形としての可能性を感じました。
以下に《No-P.U.N.K.セアミン》を《影霊の翼 ウェンディ》+光属性モンスターに変換するコンパクトなルートを記載しておきます。
初動:セアミン1枚
結果:ドラゴンドライブ+フォクシーチューン(光属性)+手札にウェンディ
![](https://assets.st-note.com/img/1677652969358-7L4gXIwX7l.png?width=1200)
展開:セアミンns→セアミンefフォクシーチューンサーチ→フォクシーチューンef手札を1枚墓地に送りディアノートss→ディアノートとセアミン素材にドラゴンドライブss→ドラゴンドライブefウェンディサーチ→素材となったディアノートef墓地のフォクシーチューンss
【P.U.N.K.セフィラ】
【セフィラ】とは
【セフィラ】もまた歴史の長いテーマであり、真面目に解説するとそれだけで1本記事がかけてしまうため、こちらもざっくりと解説させて頂きます。簡潔に言うと【セフィラ】カード群を中核として各種ペンデュラムテーマのサブギミックを組み合わせて《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を召喚し、《警衛バリケイドベルグ》からの《幻獣機アウローラドン》につなげるいわゆる”バリラドン”を狙うデッキです。ちなみに《水晶機巧-ハリファイバー》存命時は全力で”ハリラドン”をしていました。【P.U.N.K.】としても親近感がありますね。
現在はマスターデュエルでも実装された【音響戦士】の新規カードにより《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が成立すれば”バリラドン”までつなげることが可能です。
以下に展開を記載します。
展開:(エレクトラムssから)エレクトラムefギータスをEXデッキへ→エレクトラムefフィールドのカードを1枚破壊してEXデッキのギータス回収→ギータスをPゾーンにセッティング→Pゾーンのギータスef手札を1枚捨ててギタリスss→ギタリスefPゾーンのギータスを手札に回収→ギタリスns→ギータスorギタリスとエレクトラムを素材にバリケイドベルグss→残りのギータスorギタリスとバリケイドベルグを素材にアウローラドンをss
※ラドン成立後はいつものボウテンコウ→サベージの動きをします
![](https://assets.st-note.com/img/1677417363868-gipvY6QE7f.png?width=1200)
ここでは通常召喚権を用いて《音響戦士ギータス》を召喚していますが、要は任意のモンスター2体+機械族1体がフィールドに存在すれば”バリラドン”が成立するということになります。
この【音響戦士】ギミックと【セフィラ】ギミックを中心とした【音響セフィラ】が現在の主流の【セフィラ】構築かと思います。以下に私が組んでいる【セフィラ】のレシピを一例として貼っておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1677418182960-hM29KOFubJ.png?width=1200)
【勇者覇王DDエンディミオン音響セフィラ】となります
このレシピを見ての通り、各種のサブギミックを詰め込むためデッキが非常に膨れるのが特徴です。何やら複雑なデッキに見えますがメインギミックの【セフィラ】を筆頭に【DD】や【エンディミオン】のサブギミックも個々に独立してフィールドにPモンスターを出力するために動くため、そこまで難しい動きはしません。個々のギミックの動きの詳細は省きますが、これらを利用して《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》から上記の”バリラドン”展開を目指して行きます。
この【セフィラ】が上振れもせず下振れもせず普通に回るとだいたい以下のような最終盤面となります。
盤面:サベージ+竜星の九支+セフィラの神撃
(サベージによる万能無効1回、万能無効カウンター罠2枚)
![](https://assets.st-note.com/img/1677418776347-lVNonadS0d.png?width=1200)
画面はフウシが守備表示で場にいますがシウゴがいるのが理想です
この各種サブギミックの一つに【P.U.N.K.】を採用して、無効効果を使い終わった《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を素材に《Uk-P.U.N.K.アメイジング・ドラゴン》を召喚してやろうというのがこの【P.U.N.K.セフィラ】の考え方になります。
【セフィラ】と【P.U.N.K.】のシナジー
独立したサブギミックの一つとして採用しているため、正直なところ【シャドール】ほどガッチリとしたシナジーが【P.U.N.K.】と【セフィラ】にあるわけではありません。しかし、以下のようなものが考えられます。
①【P.U.N.K.】ギミックから上下Pスケールへとアクセスできる
②【P.U.N.K.】をP召喚でフィールドに出力できる
③【セフィラ】が苦手な能動的な妨害を追加することが出来る
①~③を順番に解説していきます。
①【P.U.N.K.】ギミックから上下Pスケールへとアクセスできる
やはりキーカードはこの子となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1677419983764-OOOJGpfm55.png)
サイキック族・レベル3には以下の4体のPモンスターが存在します。
![](https://assets.st-note.com/img/1677420558307-KXzoLnh0dE.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677420571015-seX1A7kN3j.png?width=1200)
【セフィラ】モンスター2人組もサーチ可能ですが、《智天の神星龍》以外の【セフィラ】のPモンスターは共通のP効果としてセフィラ+もう1種類のテーマ以外のP召喚を制限してしまうためスケール要因としては使いにくく、また【セフィラ】は下スケールの方が欲しくなる場面が多いため、ステータスを考えても《メタルフォーゼ・シルバート》を採用するのがいいかと思います。
②下級【P.U.N.K.】をP召喚でフィールドに出力できる
【音響セフィラ】が用意出来るPスケールはだいたい0~7、下級【P.U.N.K.】のレベルは全て3のためスケールさえ揃っていれば下級【P.U.N.K.】を通常召喚権を使わずにフィールドに出力出来ます。
ただし、上で書いたように《智天の神星龍》以外の【セフィラ】モンスターはP召喚出来るモンスターの種類を制限する共通のP効果を持っているため手札次第なところはあります。
③【セフィラ】が苦手な能動的な妨害を追加することが出来る
最終盤面に記載の通り【セフィラ】の最終盤面の妨害は万能無効3つ、そしてそのうち2つはカウンター罠と質は非常に高いです。ただし、これらは相手の効果の発動に反応するものばかりとなります。そのため、例えば今流行している【スプライト】にチェーンブロックを作らない特殊召喚を連打された場合などは一切盤面に干渉することが出来ません。
一方、【P.U.N.K.】の妨害は能動的に盤面に触ることが可能なものの効果無効にはしないため、効果はそのまま通ってしまいます。
これらの欠点を互いに補えるため、盤面の妨害をより強固にすることが可能になります。
【P.U.N.K.セフィラ】の参考レシピ
【P.U.N.K.セフィラ】の参考レシピを以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1677424122957-iZbkOwNmEW.png?width=1200)
展開に関してですが、【セフィラ】というテーマは引いたサブギミックをその都度プラスして行くような感じの展開になります。
【セフィラ】ギミックが動いた!カウンター罠追加!【エンディミオン】ギミックが動いた!効果無効モンスター追加!というように盤面が足し算されていくという訳です。
そのため、【セフィラ】には1本の決まった展開ルートというものが存在しません。しいて言うなら、上の方で書いた”バリラドン”展開が決まった動きとなるでしょうか。
というわけでここでは【セフィラ】【P.U.N.K.】【エンディミオン】の各ギミックが綺麗に回った際の最大盤面を示します。
盤面:サベージ+キングジャッカル+竜星の九支+セフィラの神撃+娑楽斎+ナシワリサプライズ
(サベージによる万能無効1回、キングジャッカルによるモンスター無効1回、アメイジングドラゴン召喚による相手ターンバウンス、万能無効カウンター罠2枚、罠による1破壊)
![](https://assets.st-note.com/img/1677423316280-Vi2sxHBhAW.png?width=1200)
上振れ盤面ですが、おおよそ尋常な手段で超えられるような盤面ではありません。更に《P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション》に2ドローに加えて《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の1ドローまで加わるため、展開途中に3ドローも出来てしまいます。恐ろしいことに、これだけ展開した上でまだ手札がこんなにあるのです。
この圧倒的な爆発力がこのデッキと魅力と言えるでしょう。
【P.U.N.K.セフィラ】の欠点
最後に【P.U.N.K.セフィラ】の欠点も述べて行きます。
①後攻まくりの弱体化
【P.U.N.K.】はサブギミックとしては枚数が多く、実質2ギミック分のスペースを使用しています。【セフィラ】というテーマの後攻は、引いたサブギミックをそのまま手数として妨害を踏んでいくデッキのため、先行が強くなった分相応に後攻が弱体化してしまっています。
②【P.U.N.K.】ギミックが召喚権を使わなければPモンスターを場に出力できない
他のサブギミックと比べて場合、これは【P.U.N.K.】ギミックの明確な弱さになるかと思います。回していて展開の柔軟性が落ちてしまっていると感じました。ただし、例えば【P.U.N.K.】ギミックの妨害+《竜星の九支》というような盤面でも普通に強いため”バリラドン”まで到達出来なくても充分に戦うことは出来るかと思います。
③盤面の狭さ
上で示したように各ギミックが回り出すと盤面が非常に狭くモンスターゾーンも魔法罠ゾーンもギチギチになってしまいます。特に魔法罠ゾーンの狭さは深刻で、上の盤面では使用していませんが【DD】ギミックでスケールを用意したりすると【地獄門の契約書】がフィールドに残ってしまい、更にPゾーンにまでカードが残るともう物理的に罠を置くスペースがなくなってしまいます。罠はサーチ出来ているのに伏せる場所がなくて妨害数が減るという事態があり得るのはこのデッキの欠点と言えるかもしれません。
【P.U.N.K.セフィラ】の雑感
正直なところテーマ間に強いシナジーがあるわけではありませんが、まさに上振れ狙いの先行ガン回りデッキという感じでした。強い盤面作れるテーマに強い盤面を作れるテーマを足し算したら強いだろ!というお子様ランチみたいなデッキです。ただし、この足し算は展開に一切制限がかからない【P.U.N.K.】だからこそできることであり、独自の強みを感じられました。
もうデッキスペースがパンパンなので今回は組み込めませんでしたが、《メタルフォーゼ・シルバート》には【メタルフォーゼ】魔法罠をサーチする効果があるため、やろうと思えば【メタルフォーゼ】ギミックまで組み込めてしまいそうです。
2023/3/1追記 《発条空母ゼンマイティ》について
上記の【P.U.N.K.セフィラ】の参考レシピに《発条空母ゼンマイティ》が入っていませんが、確実に採用した方が良いと思います。《発条空母ゼンマイティ》はランク3・機械族でデッキよりゼンマイモンスターを特殊召喚する効果を持ちますが、これは任意の下級【P.U.N.K.】モンスター2体を機械族モンスター+1に変換できるということを指します。これにより【P.U.N.K.】が”バリラドン”展開に貢献出来るようになり、手札がよければ【P.U.N.K.】単独でも”バリラドン”が可能となるため展開の柔軟性が大きく上昇します。URという点に目を瞑ればかなりのおすすめカードとなります。
終わりに
長い記事となってしまいましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。今回紹介した2デッキですが、実戦での試行回数が少ないため、かなり机上論的なところはあります。特に【P.U.N.K.シャドール】はデッキ構築も展開もまだまだブラッシュアップ出来そうだと考えています。ただこういう風にデッキを考えるのは非常に楽しく、その過程で【P.U.N.K.】の拡張性をとても強く感じました。
ここまで読んでくれた方に是非やってみて欲しいことがあります。それはマスターデュエルの検索機能や遊戯王カードデータベース等でレベル3・サイキック族で検索することです。そこに表示されるモンスターは全て【P.U.N.K.】ギミックで触れることが可能なモンスターであり、まだまだ面白いデッキが作れそうだと感じさせてくれます。
それでは、長くなりましたが皆様の健やかでド派手な【P.U.N.K】デッキ研究ライフを祈らせて頂き、この記事の締めとさせて頂きます。