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息子の帰省とちょっと昔のこと

ちょっとだけ、息子のこと書きます。
ゴールデンウィーク、息子は帰省しませんでした。
他に予定があるのと独り立ちして1ヶ月やそこらで帰省しても仕方ないだろうって。
帰省といっても、帰ろうと思えば2時間弱で帰れる距離なんで、本人も連休の時に帰らなきゃ!とは思っていなかったみたい。

ゴールデンウィークを外して、顔をだしに行くと言ってなかなか帰らず。
やっと先日帰省したものの、一晩だけ泊まって家にある食料を持てるだけ持って、あっという間に帰って行きました。

男の子、あっさりしています。
親にべったりなままじゃ困っちゃうので、このぐらいがちょうどいいのかもしれないですが。
母親は、非常に寂しいですけどね…。

同僚の子たちも、男の子たちはわりと息子のような対応らしいです。
同じように2時間やそこらで帰れる関東近郊に実家がある子たちは、帰省しないか連休中にちょっと顔を出すぐらい…だったみたいですね。
女の子は、退勤後にすぐ帰省の子もいたらしいです。
女の子は、家に帰ってきてくれるので羨ましい。

息子から、『○○日あたりに帰るよ。』と連絡あってから、妙にソワソワ。
晩ご飯何にしよう…だの、お布団干さなくちゃ…だのとあれこれ準備していました。
帰ってくる当日まで落ち着かなくて。
あぁ…息子が帰って来るのが楽しみだったんだな私…と思いましたが、当の本人が帰省しても、そんなことは悟られまいとしれっとした顔で、
『あぁ、おかえり。』
とだけ。
息子自身も親離れしようと頑張っているのが伝わるので、母のこの情けない状態を知られたくはないのです。

滞在中は、いつものごはんを食べて、父親と将棋を指して、私を相手に話し倒して(息子はおしゃべりw)、気のすむまで寝倒して、帰って行きました。
『じゃあね!また来るよ!』
とあっさり帰る姿に寂しいような、親の役目が終わったと肩の荷が下りたような、何だか複雑な気持ちです。

発達障害の子を育てている最中は、本当に辛くて苦しくて、何度も投げ出したくなりました。
旦那は当てにならなかったし、助けにはならなかった。
正直、考えてはならないことを考えたこともあります。
何とか1日過ごせたぞ…。
何とか1ヶ月過ごせた…。
やっと1年たった…。
そんな感覚で日々を過ごしていました。
でも、過ぎてしまえばあっという間で、大変だった日々も思い出になり、あんなことあったな…こんなことしたっけ…とただただ懐かしく思います。

息子が小学校の時、診察をしてくださった先生が
『お母さん、今は本当に辛いと思うけど、だんだん楽になっていくと思うから。今だけだと思って、頑張ってあげて。』
と言っていたんだけど、本当にその通りでした。
中学校からは、ほぼ困ることもなく、心配事もなくなりました。
今は、大変だった日々も思い出になるほど過去のこととなったのだとびっくりしています。

息子は自分が変わっていることも理解していて、息子の就いた職種には息子のような個性強めがたくさんいる。
職場の先輩方、上司の方もそれを面白がってくれてるし、大変よくしてもらってると聞いて、ホッとしました。

田舎では、その《変わっていること》は、煙たがれること・バカにされることだったりします。
社会に出た今、それが足かせにならない世界があったのは、本当に良かった。
もちろん、大人になっても個性強めを嫌いという人も当たり前にいるのは仕方のないこと。
そういう人は、いち早く察知して、関わらない・必要最小限の接触に留めるのが大事…と自分で理解しているので、大丈夫かなと思っています。

本当に今、息子が楽しそうに生活していて、会社にもモチベ高く、出社できてるのはありがたいですし、嬉しいですね。
息子本人が頑張ってきた結果だろうと思います。

私は心の狭い人間なので、
『あんた達がバカにしたうちの息子、ちゃんと独り立ちして有名な
会社に就職したぞー!』
って自慢してやりたい気持ちでいっぱいです!
しないですけどね。思ってるだけでw

息子は小学校時代が特に嫌いで、記憶から抹消したいと言っています。
いじめられ、バカにされた記憶しかない地元の子たちが本当に嫌い。
『地元の奴らに訊かれても、俺の情報は一個も言わないで。一切関係を断ち切るから。』
とくぎを刺されているので、言いません。

中には当時のことを中学になってから、
『ひどいことをしてごめん。』
と謝ってきた子もいたそうですが、息子は
『俺、もう、あんまり覚えてないから。いいよw』
と表面上は言ったそうです。
その出来事を私に伝えると
『やったことは消えないし、俺が辛かった事実はなくならない。許すわけがない。ただ、中学卒業したら二度と会わない奴らだし、静かに卒業を迎えたいから、ああ言っただけ。何年もたってから謝るのなんて、自分が楽になりたいから。ただの自己満だろ。』
と言ってきて、そうだよね…と納得してしまいました。

息子は進学校に進むことを希望して、宣言通り地元の子がいかない高校へ進学。
それから、地元の子とは関わりなく、会いたくもないからと成人式にも行きませんでした。
友だちも高校からの子たちばかり。いい子たちです。

息子が自分でそうしているのだから、いいんですけどね。
あまり帰ってこようとしないのは、地元の子と会ってしまうことを懸念しているのかな…とちょっと寂しく思います。

うちは学区の端っこ。
元々、子どもの少ない地域で、同級生の家も近くにないし、町の端っこ過ぎて最寄り駅も隣町。
車で駅まで送り迎えしてしまえば、誰とも会いません。
私もママさん達から、関わりませんよ~支援の親御さんとは~と遠巻きにされたので、話をするような仲良しさんなんていません。
ぼっちですw

『そんなに頻繁に帰るとは言えないけど、定期的には帰るよ。父ちゃんと母ちゃんには会いに来る。』
こう言ってはくれましたけどね。
あんまり期待してません。
きっと、やりたいことがあっただの、予定があっただので先延ばしになることでしょう。
いいんですよ。元気に問題なく生活しててくれれば。

自分の力で生きていってくれれば、それだけで十分です。

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