ジャニーズWESTという希望
留学がスタートしてはや1週間。慣れない環境と思うように伝えられない言語とで、夜になればやはり日本がまだ恋しくなってしまう今日この頃。
ノープランで書き始めてしまったわけなのだけれど、ここで言いたいのはタイトルにある通り、「ジャニーズWEST」っていいなということです。
出発前、「英語できないから!」と口先では周りに言っていたし、決して確固たる自信があるわけではなかったけれど、やはりどこかでなんとかなるだろう、とは思っていた。
ただ、来てみたら思ったよりも話す英語のスピードは速いし、自分の発音が悪いのか思っていること、考えていることが相手に伝わらない。悔しいやら悲しいやらで授業もまだ始まっていないのに、メンタル豆腐な私はくじけそうになる。
そんなとき、ふと頼りたくなるのがジャニーズWESTだ。
他のジャニーズも好きだけれど、元気がなくなったときや誰かに応援してほしいときに一番に頼りたくなってしまうのは彼らで、よみがえるのは彼らのバンドコーナーの記憶だ。
小さい頃からジャニーズが好きで、嵐やV6が好きでバンドというものにはほとんど触れてこなかった私。
去年の春、初めてジャニーズWESTのライブに参加し、彼らのエネルギーの強さやメッセージ性、そして「明日も頑張ろう」と強く思わせてくれたバンド演奏の証拠はそんな私にとっては強い衝撃だった。
そして今年の春のアリーナツアーのMixed Juice。本編ラスト4曲のバンドコーナーに心を奪われた。ライブへ行く前に、YouTubeで「僕らの理由」を聞いたことはあったし、いい曲だなあとは思っていた。だけど、生で聴いたとき、「一回くらい挫折をしたってさ、一生が失敗なわけないだろう」という歌詞が妙に私の心に深く突き刺さった。そして重岡くんがすべてのエネルギーをそこにそそぐかのように、「みんなの夢が叶いますように!」的なことを熱く語ってくれたことが印象に残った。
その後に弾丸で行ったメトロックでもやはり彼らのエネルギーに元気をもらった。そして夢のドームという場所で、再びバンドコーナーに触れ、とても遠い席だったけれどドームの隅の隅まで、むしろドームの外にいる人にまで訴えるかのように歌い捧げる彼らの姿に、心の底から彼らを好きになってよかったと、彼らを応援してよかったと思った。
デビュー前やデビュー直後から応援している方からするとトンチキソングが少なくなってしまったことや、アリーナツアーとドームツアーの構成が似ていて「新規向けだ」と感じてしまうのかもしれないし、そういう意見もSNSで見た。私はその意見が間違っているとは思わないし、否定なんてできない。
けれど、ふと異国の地でうまくいかなくて辛くなったとき、今年上半期で幸運にも目にできた、耳にすることができた、直接その場に立ち会うことができた、彼らのバンドコーナーの情景がよみがえってきて、私のちっぽけな心を慰めてくれる。彼らのまっすぐで熱い歌声は、確実にたくさんの人を救っている。
彼らの曲を聴いたからといって、英語ができるようになるわけでもないし、私の懸念ごとや心配事が解決されるわけではない。だが、彼らの曲を聴くとなんとかなるんじゃないか、ちょっともう少しだけ頑張ってみようかなという気にさせられる。そして日本に戻って少しでも成長して彼らに感謝を伝えられたらいいなあと思う。
彼らに出会えたこと、彼らの曲が近くにあることが私の心の支えだ。
そして木曜日更新となった彼らの平和で楽しいYouTubeが私の小さな楽しみとなった。ジャニーズWESTという希望を胸に、まだ始まったばかりの留学を楽しんで行けたらなあと思う。また寂しくなったら、辛くなったら彼らに助けてもらおうと思う。いつもありがとう。