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夫婦のあれこれを"課題の分離"の視点から考えてみる

最近、『嫌われる勇気』を読みました。
今までタイトルは知っていたけれど、なんだかんだ言い訳を作りながら読んでいなかったこの本。

復職を目前に控え、今までと同じマインドで働いてしまうとまた鬱になって休職するような気がして、自分のマインドを変えたいと思って手を出しました。

『嫌われる勇気』で説かれているアドラー心理学の考え方を、ちょっとずつ私の生活レベルに解像度を下げて理解でき始めたので、ここらでちょっとまとめてみたいなぁと。


そもそも課題の分離って?

そもそも課題の分離についてを、ちゃんと理解できていますか??

私は、「課題の分離」というワードだけを聞いて、なんとなく理解した気になっていた勢、、、笑

偉そうに人に対して「それは課題の分離で考えたら??」とか指摘したこともありました。恥ずかしいから穴があったら入りたいー

『嫌われる勇気』という本の表現を借りると

課題の分離とは、

自分の課題と他者の課題とを分離していく必要がある。
他者の課題には踏み込まない

ダイヤモンド社『嫌われる勇気』より

とあるのですが、、、

なんと!!
対人関係のトラブルの原因は、この課題の分離ができていないと引き起こされるみたいなのですよ!びっくり!

課題をちゃんと分離せずに、他者の課題にズケズケと口を出したり、無理やりやらせようとすることで、たいていの人間関係のトラブル、モヤモヤ、イライラは引き起こされているんだと。


例えば、夫婦のことに当てはめると??


ささいな日常の出来事で
「夫が野菜を一切食べない。肉と炭水化物だけでは健康面が心配。作っても残されるからモヤモヤする」という悩みがあったとします。

ていうか、これほぼ我が家の事なんだけどね😅
(夫はキノコが苦手で、何に入れても避けるからイラッとしてしまうことが多々あったのです)

これを課題の分離を知らなかった私はきっと、
「キノコは身体にいいのに何で食べないの??一口くらい食べてもいいじゃん!不健康になりたいの!?💢料理するこっちの気にもなってよ」と思っていただろう。

でも、課題の分離やアドラー心理学を知った今、
「キノコを食べずに損をするのは夫。まあ他で健康管理を出来ていればいいか。キノコが苦手なら他の具材で似た栄養素はないかな?こっそり食べさせる手はないかな?」「苦手なキノコを食べるという課題は夫の課題であり介入できない」という考え方に転換することができる。

夫がキノコを食べるか食べないかは、誰の課題なのか?誰が困るのか?をシンプルに考えるとモヤモヤは減る。


とまあ、頭で理解していてもモヤモヤは残るんだけどね😙でも少しは軽くなる。

思考のポイントとしては
↓↓↓

  • 課題は何か?

  • 誰の課題なのか?

  • その課題の影響は何か?何に困るか?

を整理してみる事です💡



「課題の分離」についてもっと理解をしたいなら、課題をもっとカジュアルに捉えてみよう

私は、課題と聞くと、問題とか試練とか、ちょっと重たいものを想像してしまっていたのです。

転職とか、親との向き合い方とか、そういうのに当てはめて考えてしまっていたのです。
(もちろん、本来はそういうのに当てはめて考えてもよい)

よりカジュアルに考えるならば、ぜひ、課題を「タスク」や「選択」と捉えるの超おすすめです!
文字通り捉えるならば「課されたテーマ」と考えるのですー


カジュアルに捉えるとどんな良いことが?

こういう哲学とかメソッドとか思考法って、定着させるのには反復が必要だと思うんですよね。

でも、転職とかって人生でそう何回も出てくるテーマではないから、いざそういう課題に直面した時に「課題の分離」をうまくできないんじゃないかな?と思うわけです。

なので、日頃からモヤモヤしたりイライラしたりした事があった時に、「これは誰の課題なのかな?」と考える思考のクセみたいなのを身につけるためには、

日常の出来事からカジュアルに練習していくのが良いと思うんですよね。

なので、日常のあれこれで課題の分離をしてみるの、超おすすめですー😗

課題の分離の事例アウトプット


課題の分離について、自分の日常に当てはめて整理したものを、アウトプットとしてまとめました!
(前述の"野菜嫌いな夫"のような感じです)
モノ好きな方は是非覗いてみてください。



課題の分離例「夫が毎日ビールを飲む」

夫が毎日ビールを飲むのですが、私は健康のために休肝日を作って欲しいし、酒代も高いし、酔っ払った状態で子供と接してほしくないと思っていました。

そして私はツベコベ言うんですよね、
「お酒やめなよ!健康に良くないから、せめて休肝日を作りなよ!」と。

だんだん言い方はキツくなるので、言われる夫はたまったもんじゃない!「ウザイ」と思われても仕方ない。

実は大事なポイント。



↓↓↓
そう!お酒を減らすかどうかは、あくまで夫の課題なので介入すべきではないのです。
【夫の課題】禁酒or減酒するかどうか
【困る事】身体の不調を感じ、息子に酔っ払いの姿を見せることになる

「じゃあ、私は何もできないの??」

と諦める事勿れ!
この場合の、私の課題もちゃんと残っています。

【私(妻)の課題】夫にお酒の事を注意するかどうか
【困る事】夫が不健康になって早死にするかもしれない、酒に酔って頼りにならない、あと夫ばかりお酒飲んでずるい(私は妊娠中で飲めないのに!)

→課題の分離で変わるコミュニケーション例

このように課題を分離すると、私はどんなコミュニケーションを取ればいいか、シンプルに整理できます〜

まず「夫ばかりずるい」という課題に対しては

「あなたばかりお酒を飲んでズルいって思っちゃうの🥹良ければ今日は一緒にこのノンアルビールにしない??」
という誘い方ができます。

次に、夫の健康面に対しては

「あなたが休肝日を設けないで毎日お酒を飲んで、万一病気になったり早く死ぬことになってしまったら"私は"とても寂しい」
と伝えますね😗
私が主語になるので、私の課題を夫に伝えているということに!

酔っ払いの夫が頼りないと思ってしまうことについてはストレートに、

「酔っ払いのあなたは、ちょっと頼りない。私はもう少し頼れるあなたでいて欲しいなぁ😘」
と伝えればよいのではなかろうか!
(というか、私は実際にいつもこれを伝えています)


あくまで、「私の課題」を相手に伝えるだけなので、伝えた内容を夫が自分の課題として向き合ってくれるかどうかは別の話ですが。

伝えることで、夫の中に新しく

🆕俺が休肝日を作らないことで不健康になると妻が悲しむ

という課題が発生するんですよね〜。

周りくどいけど、課題を分離すると、夫婦のコミニュケーションが変わる事例でした♪


課題の分離だけでは腑に落ちない時の"諦め"の思考パターン


この思考も是非セットで考えてみて欲しいです♪
それは
「水辺に馬を連れて行けるが、馬に水を飲ませることはできない」
ということ。

(↑これも嫌われる勇気に出てきた一節)

最終的に水をごくりと飲むのは馬なので、それはもうこちらの力量の範囲ではどうにもならんのですよね😅

つまり、こちらが何か投げかけても、それを受け取るかどうかは相手の課題でしかないということ。

なので、誰の課題なのか?の線引きをするとモヤモヤしていたものも諦めがつくのではないか?と思ってます。

むしろ、無理やり相手の思考を変えさせたりするのは、相手の課題に介入していることであり、モラハラとか支配とかそっちの方に流れていくので危険な考え方だよなぁとも思います。

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