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「人と関わるのが怖い…」そんな私が朗読教室に通った理由
ひきこもりから抜け出すためのきっかけの一つに、朗読教室がありました。
習いごとを始めるときに決めた3つの約束
新しいことを始めるのは勇気がいるものです。
特に、社会との距離を感じていた私にとって、それはなおさらでした。
だからこそ、自分が無理なく一歩を踏み出せるよう、以下の3つの約束を自分と交わしました。
① 体力を使わないでできること
今まで運動系の部活や習いごとが中々続かなかった経験から、今回は長く続けられるものを選ぶと決めました。
② 友達や人脈を作ろうと期待しないこと
「新しい環境では友達を作らなければ」と思うほど空回りしてしまい、かえって苦しくなることが多かったため、純粋に習いごとを楽しむことを優先。
③ まずは体験してみて、無理だと思ったらすぐにやめていいこと
続けなくては、失敗してはいけないと思うこと可愛い、行動することへのハードルとなっていたので、まずは見るだけでOK!と、自分に許可を出してみる。
この3つの条件をクリアし、かつ興味の持てるものを探していたとき、ちょうど『この声をきみに』という、朗読教室を舞台にしたドラマが放映されていました。
ドラマの世界観に惹かれたこと、さらに現役の声優さんが講師を務めるという点にも魅力を感じ、隣町の朗読教室を見学することに決めました。
朗読がくれた変化
最初は「見学だけ」のつもりでしたが、お教室の方々からの後押しもあり、スムーズに入会を決め、気づけば、3年近く通うことに。
朗読を通じて得られたのは、単なる技術ではなく、「自分を表現する場」でした。
そこにはダメな私も受け入れてくれる人がいて、
何より、家族以外のつながりができたことは、社会復帰を目指す上で大きな支えとなりました。
(実際教室に通っている途中に、就職活動をはじめたりしています)
発表会では、体が震えながらも、楽しく話す自分に気づきました。
これは、「失敗が怖い」「完璧でなければならない」と自分を縛りつけていた私にとって、驚くほどの変化でした。
少しずつ、世界は広がっていく。
その最初の一歩を踏み出すとき、「自分との約束」を決めておくと、意外と楽に動けるものです。
もし、何かを始めたいけれど不安を感じている方がいたら、ぜひ自分に優しいルールを作ってみてください。
それだけで、一歩踏み出す勇気が湧いてくるかもしれません。