埼玉県立女子高校、ありでしょ!
たった1人の中学生からの、男子校に女子が入れないのは差別だとかいう声で、なぜここまで埼玉県は取り上げたのでしょうか?
それは教育委員会が男女別学の高校をすべて共学校にしたいからではないでしょうか。
埼玉の女子高校出身者として、志望者がいるならば女子高校はあっていいと思います。
当時はあまり女子高校には行きたくなかったのですが、今考えると女子高校での3年間でとても大切な経験ができたと思っています。
総勢1200名もの女子だけの先輩、後輩、同期生との3年間の生活を送りました。当時はひとクラス46名✖️9クラス✖️3学年🟰1,242人。
体育館に勢ぞろいした時は、
こんなに女子ばっかり、あっ、私も女子だわ笑、なんて衝撃的でした!
だんだん女子校生活にも慣れ、毎日楽しく学校生活を送りました。昼休みには、テニス部だったので毎日コート整備をしていました。そのため、早弁は当たり前。共学校では考えられないかもしれませんが。
その後大学に進むと男子学生もたくさんいましたが、別に困ることはありませんでした。
中学校に就職すると、教員の世界でも男の人と女の人の役割は違っていました。
今にして思えば、ジェンダーがたくさんありました。毎朝女性教員だけは学校に行くと、学年の職員の机上を拭き、一人一人の好みに合わせたお茶を入れていました。なぜ男性教員はやらずに女性教員だけがやるのかなと思いました。
給食指導は女性、会計も女性、その一方で学年主任や管理職は男性ばかり。
また生徒たちの間でも、学級長は男子、生徒会長は男子、副会長は女子というように、無意識にそう思わされている感じがありました。
日本の現状がまだまだ男性優位の社会である以上、たとえ3年間でも女子高校で何でも女子だけでやる経験をしたことはとても大切だし、必要だと思うのです。
のちに結婚して子どもの高校(共学校)の様子と自分の女子高校時代を比べると、貴重な経験ができたことに今更ながら気づきました。
例えば、生徒会役員も各部の部長や委員会の委員長もすべて女子がやります。当然ですが。
また、春休みと夏休みには校内にある同窓会館を使って運動部は合宿をしていました。その日程を決めるのも部長会で決めさせてくれました。宿泊数や部員数、活動場所ごとに考慮しながら、各部の組み合わせを考えていくのです。
女子高校なので、お風呂など異性のことは気にせずに考えられたのです。
このように、女子高校の良さは入学してみて、または社会に出てみて初めてわかることもあります。
私が女性だからと言って、担任を持たない、管理職にならないという道を選ばなかったのは、このような女子高校での経験があったからだと思っています。
多様性の時代になったからこそ、公立校でも男女別学は存続していていいと思います。
みなさんはどう考えますか?