桜花賞2024注目馬解説

クイーンズウォーク
前走のクイーンCでは内前有利の中、最後方から大外を回しながらまとめて差し切るという内容。2.3着馬もG1馬ナミュールの半妹アルセナールや1勝クラスを5馬身差の圧勝だったルージュスエルテとハイレベルだった事を考えると間違いなくG1級のパフォーマンスだった。
血統はG1馬グレナディアガーズの半妹で名門中内田厩舎✖️川田騎手のタッグと非の打ち所がない。
不安要素は位置を取れる馬ではないので近年の桜花賞の内前有利の傾向とはマッチしない印象だったが先週までの阪神の馬場を見ると外回りでは外差しもかなり決まっており問題なさそう。
人気にはなるが間違いなく本命候補の一頭。

チェルヴィニア
前走のアルテミスSでは直線半ばまで前が開かない中、開いてからは2着馬を2馬身近く突き離しての勝利。G1馬サリオスの全妹サフィラや次走でエルフィンSを勝利するライトバックがいる中でのパフォーマンスで能力は世代トップ。
阪神JFを発熱で回避し、間隔が空いているが栗東滞在でしっかり乗り込まれており、むしろ前回より状態面が良さそう。
不安要素はドバイの落馬でルメール騎手が乗れない為、代役の騎手がまだ決まっていないことだがおそらく実力以上に人気が下がると思われるので本命候補の一頭。

ステレンボッシュ
前走の阪神JFでは中2週関西遠征で状態面が万全ではなかった。そんな中、直線では進路を切り替えながらもアスコリピチェーノとタイム差無しの2着。能力は間違いなくアスコリピチェーノより高いと思っている。
今回はしっかりと間隔をあけて栗東滞在で乗り込まれており状態も前走以上。
不安要素は血統的にもマイルは少し短く，桜花賞よりオークス向きだということぐらい。

スウィープフィート
前走のチューリップ賞では出遅れながら外をぶん回して最後方から差し切っての勝利。ハイペースで展開は向いたとはいえ圧倒的内有利のトラックバイアスだった事を考えると評価できる内容。
3走前の阪神JFでは7着に負けているがこの時も出遅れて内有利の中大外をぶん回しての着順で能力は上位と差はない。
不安要素は使い詰めのローテーションではあるので状態面が気になるところ。

ライトバック
この馬は新馬戦から内前有利の展開＋直線半ばまで前が開かない中、凄い脚で差し切る強い内容だった。
前走のエルフィンSではチューリップ賞を完勝するスウィープフィートとの接戦を制しての勝利。
2走前のアルテミスSでは出遅れた上に道中全く折り合いがつかずロスの大きい競馬での4着と度外視できる。
能力はここでも通用するが気性面が難しく、折り合いをつけれるかがポイントとなる。

テウメッサ
前回のアネモネSでは勝ち馬とは通った進路と馬場適性の差が出た敗戦。
2走前の未勝利では直線半ばまで前が開かない中、一瞬で2着馬を突き離した。2着馬のジャグアールが次走強い内容で圧勝している事を考えるとかなり強い内容。
関東馬だが陣営も色気を持って栗東滞在で調整しており、穴馬ではあるが馬券内はあっていい。

ボンドガール
新馬戦ではチェルヴィニアに勝利しており能力は世代トップ。
ただ阪神JFの直前の追い切りで放馬するトラブルがあり抽選対象な為、栗東滞在できていない点が気性に難があるこの馬にとってはかなり痛い。
不安な点は多いが能力はかなり高い為、出れるのであれば買っておかなければいけない一頭。

セキトバイースト
前走のチューリップ賞は内有利のトラックバイアスが向いたとはいえハイペースの差し展開を逃げての2着である程度評価できる。
当日は雨予報で道悪になればデクラレーションオブウォー産駒のこの馬に向く可能性がある。
この中間には自己ベストを大きく更新する調教タイムを出しており、スムーズに先行できれば馬券内はあってもいい。

危険な人気馬
アスコリピチェーノ
前走の阪神JFでは内有利のトラックバイアスのハイペースを内でためながら直線もスムーズに差してこれておりこれ以上ない騎乗だった。
状態面も栗東滞在で完璧に仕上げてきており、2着馬のステレンボッシュに逆転される可能性も高い。
また、クイーンズウォークやチェルヴィニアなど阪神JFに出ていなかったメンバーがかなり強い今年は馬券内を外す可能性もかなりあると見ている。
阪神JFを無敗で制した２歳女王で今回も人気になるとは思うが危険な人気馬。