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これだけで分かるオペアンプの基礎マスター
オペアンプ(Operational Amplifier、演算増幅器)は、電子回路で広く使われる部品で、信号を増幅したり、演算処理を行ったりするために利用されます。この基礎マスターでは、オペアンプの基本構造や特性、代表的な回路構成について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
1. オペアンプとは?
オペアンプは「演算増幅器」とも呼ばれ、電圧を増幅するために使われます。アナログ信号処理の中で、オペアンプはとても重要な役割を果たし、増幅回路、フィルタ回路、演算回路など多様な用途に対応しています。
オペアンプの基本端子
オペアンプには3つの基本的な入力・出力端子があり、加えて電源を供給するための端子もあります。
1. 非反転入力端子(+)
この端子に入力された信号は、位相がそのままで増幅されます。つまり、入力と出力の向きが一致します。
2. 反転入力端子(−)
反転入力端子では、入力された信号の位相が反転して増幅されます。つまり、入力信号の向きが逆転して出力されます。
3. 出力端子
増幅された信号はこの端子から出力されます。オペアンプの内部では、差動増幅という仕組みで、2つの入力の差が増幅されて出力されます。
電源端子
オペアンプが動作するためには、正電源(V+)と負電源(V−)が必要です。この電源によって、オペアンプは入力信号を増幅できるようになります。
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