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美しい心は、仕事の喜びを知っている


年の瀬が押し迫り、寒くなって来ましたら、都立木場公園の「葉牡丹の花も葉っぱも空仰ぎ」で、美しい姿になり、自らの存在感に喜んでいるように感じます。

人は、仕事している行為そのものに喜びを感じることが、長く働き続けるための決め手の一つです。

喜びを感じる本質について、ダンテの言葉から意志と行為が関わっていることを知りました。

意志についてダンテは「意志は意に反して消えることはない」と、自身の意志の強さをもって、意志は変えよう思っても変わるものではないとしています。意志は、変えることを強制されても変わらないということです。

ダンテは、自由な意志にせよ、或いは強制にせよ、働くことは行為なので、喜びを感じることになるといっています。なぜなら、行為は、自分を姿に現すことで、存在感を拡大できるからとしています。『人間の条件』(ハンナ・アレント著、牧野雅彦訳)講談社学術文庫、320頁に掲載のダンテのエッセイから意訳。

繰り返して記述します。働くことは行為であり、行為は自分の存在を姿で現すことになるので喜びとなると考えているのです。

もしも、仕事で失敗し、自分の姿を現すことができなかったとき、悲しむことができる人は、理性が働いて「どんな悲しみも、それを物語にし、或いはそれを物語れば、耐えることができる」というイサク・ディーネセンの言葉がある。

悲しみによって自分の信念を感じることができれば、ピンチはチャンスと思うようになり、意志を持って仕事に取り組む姿をイメージできる。

継続的な仕事ができているときでも、失敗の悲しみを思い出すことが、自分の意志と存在を表現する手段として、働く行為の喜びの価値を確認することになります。

人が、行為をすることは自分の意図することを、姿として現すことです。

仕事のために行為ることは、どのような理由にせよ喜びを感じるのは、自分の存在を姿にして現せるからとのことです。




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