定年後のプロフィールの困難
定年後の自分を売り出すプロフィールを考えていますか。
プロフィールは、自分の価値観と強みを売り出すものと、ドラッカーの言葉にありました。
しかし、私は、プロフィール作成に困惑しました。
私は、定年後、7年間の空白がありますので、既に依然の人脈を失っていたことと、生涯の仕事を考え、一念発起して国家資格を取得し、新人コンサルタントとしてのプロフィールを作って仕事を始めようとしています。
実績のある仕事を継続しているのであれば、経験知や既存の人脈を利用できるでしょう。
しかし、畑違いの国家資格を取得して、全く新規を開拓することになった。しかも、たった一人の個人事業主として。
サラリーマン経験しかないので、資格は取ったが、仕事は新規のため全くノウハウも人脈もない。ないない尽くしで、ネガティブな言葉ばかりが頭にあって、前へ進めない。
士業仲間の話では、一般的に人脈のない士業は、2年間は飯が食えないのが実態とのこと。
楽に仕事に就こうとして、ハローワークへ相談。しかし、どの事務所も60歳定年の表示。実態として60歳以上は雇い止めになっている。
就職は諦めて、個人開業することにした。
早速必要なものは、売り込みのためのプロフィールの作成だが、今までに作成した経験がない。
プロフィールの作成に悩んでいるところに、コンサルテング業をしている現役から、「貴方を紹介するとき、どのように説明したら良いの」と問い合わせを受けた。
あっ、これだぁ、と思った。
自分の「価値観と強み」を説明できていないのに、客が注文してくれるはずがないと。
サラリーマン時代は、プロフィールを書くことを要求された経験がなかった。
プロフィールを作成する意味にようやく気付くことができて、顧客が期待してくれるだろう価値観と強みを強調するものにすることにした。
簡単で初歩的なことと思っていたプロフィールの作成。なのに、サラリーマンの軸しかない新人コンサルタントの私には、社会に通用する「強み」がないことに愕然とした。
私は、市場に通用するプロフィールの作成の難度が極めて高いことを初めて知った。
将来にわたって通用するプロフィールを作成することを考えなければならない。
ドラッカーのいうように、価値観はお客の感性に訴えることができるものか。心を撃つ尖った個性としての「強み」を持っているか。
私が、価値観と強みとしてプロフィールに掲げたのは、資格とは無関係の私の個人的な失敗と挫折という困難から生きる意味に気づいた人生の「成功法則」でした。
定年後、7年もふらふらしていた私は、定年前に気がついていなかったことが余りにも多く、人生の成功法則として、「楽観と幸福は両立しない」と偉人が言っていたことを思い出し、浅学を嘆き反省し、逆に強みとして鍛えることにしたのです。
最近の士業は、厳しくなっていると聞き、興味が湧いてネットで調べてみた。弁護士登録をしない司法修習終了者も毎年一定人数いることが分かった。試しに、某保険会社に勤めている知人に聞いたところでは、弁護士資格を語らない社員も僅かだがいるとのこと。
プロフィール作成を通じて痛感したことは、人脈を持っていることの大切さを 知りました。