見出し画像

Pentaxのカスタムイメージ「夏天」で似島(にのしま)を歩く②

※カバー写真はカスタムイメージ「夏天」ではありません。


 こんにちは。

 前回の記事の続きで、似島への「小旅行」で撮った写真を素材に、Pentaxのカスタムイメージ「夏天」とコントラストを抑えてRAW現像した写真との比較をしてみたいと思います。

 今回も2枚1組でご覧下さい。


外周道路 ―島の南~東―

 市街地の対岸とは反対側に出た小さな入り江のような所から、散歩を再開です。

入り江の右手。「夏天」
LIghtroomの「モダン10」をベースにしたRAW現像


入り江の正面。海へ降りる斜面からの1枚


入り江の左手。こちらがこれからの進行方向です。

 入り江を右手に見つつ、再び歩き始めます。

 少し坂道を登り、海を少し高い所から見る形になります。

まだ同じ入り江です。

 これから進む道を見やります。
 この辺りから、順光になったせいか、カスタムイメージ「夏天」の空の青色が鮮やかです。

こういう景色って、撮っている時は手前の茂みが邪魔だと感じるのですが、距離感を残すために手前に何かを置くのは写真としては正しいらしいので、いつも構図に迷います。あとから見返すと、手前に茂みがあっても違和感はない気がするのですが、撮っている時は茂みが無い所へ移動したくなります。

 海の向こうに見えるのは江田島だと思います。
 広島に来て感じたのは、江田島と宮島はでかい。結構内陸の場所からも見えます。

 ここでもトビが高く舞っていました。

小さく点に見えるのはトビです。


 ちなみに、風景写真に人を入れるのは、その景色のスケールが分かりやすいためなどのセオリーは分かっているのですが、「人のいない風景写真」を自分のために撮りたいというのが写真を始めた理由の一つでした。

 なので、私の写真には人があまりいません。でも、次の写真には釣り人が入ってくれていますので、広さが伝わるかと思います。

釣りしている方、見つかりますでしょうか?

 道を歩いて行きます。今度は、正面に江田島を見ています。


もう見ごろは過ぎていました。残念。



「夏天」っぽい青を出せた気がします。


カーブミラー何となく撮ってしまうんですよね。


 後ろを振り向きました、逆光で撮りましたが、こういう場面ではRAW現像の威力が出た気がします。

これがカバー写真です。

 再び前へ。ちょうど下高山展望台の南あたりです。

 切り通したような場所を抜けると、また目の前に海が広がります。


16:9に写真の縦横比を変えてみました


これも「夏天」の特徴である青空が綺麗です。


瀬戸内は島と島の距離が近いですね。


 だんだんと似島平和資料館・慰霊碑が近づいてきます。
 資料館等は下の写真の中央の森の向こう側です。

16:9 少し海の色がCCDセンサーで撮ったような感じがします。

 また少し振り返ります。車とも人ともほとんどすれ違いません。

野鳥は見ませんでしたが、少し野鳥の話をしつつ

 少し話はそれますが、干潟は水鳥たちが集まるので、格好の野鳥の観察場所です。
 広島県の「干潟分布図」を見ると、似島には干潟が二か所あります。

https://xn--pref-pv0hl3f.hiroshima.lg.jp/site/eco/c-higata-bunpu-bunpu-zu1.html

 1つ目は、「似島町長浜」で、似島の港からすぐ西へ行った所だと思います。この時は、海水浴をされる方がいて、カメラを持って行って野鳥がいるかどうかを確かめることはできませんでした。

 2ヵ所目は、「似島町中ノ原」で、今回の記事のスタート地点の、入り江のようになった場所だと思います。上でご覧いただいた写真のように、潮が満ちていたので、干潟の広さは分かりません。
 ただ、広島の探鳥地である「みずとりの浜公園」の干潟の広さが6haなのに対して、ここは7haあるので、それなりに広いと思います。
 ですから、水鳥いる可能性が高いのではないかな、と思います。
 市街地側から来るのは大変ですが…

 ただ、現在地も潮が引けばそれなりの干潟になりそうです。
 歩いているうちに潮が引いて、少し砂地が見えていました。

 似島に来るのはそれなりに時間がかかりますし、ここまで来るのも大変ですが、一度は渡りの時期に野鳥撮影に来るのも良いかなと思いました。

野鳥がいそうな雰囲気しませんか 笑

 牡蠣筏を右手に見つつ、道を進みます。

この場面も「夏天」の方が私は好みです。濃い目の緑が好きです。緑が綺麗なペンタックスといわれていますが、それを初めて理解した気がします。

 残念ながら、この時はトビ以外の野鳥は全く見ませんでした。

ここにシギチドリいてくれたらなぁ。

 この場所からは、また少し坂道を登ります。再び少し上から海を見る景色になります。

 坂を登り切って、森の中を走る反対側の道を下りると、左手に小学校が見えます。
 その先に似島慰霊碑・祈念資料館があります。
 慰霊碑は祈る所でしたので、写真は撮りませんでした。説明版がいくつか立てられていて、原爆被害の悲惨さが分かりました。
 残念ながら、資料館は閉まっていました。資料館は、学校の大きな教室くらいの大きさでした。
 開いている時に見ておきたいなぁ。

 慰霊碑は海の直ぐ横にありました。

慰霊碑近くの海。向こうに見える島は峠島だと思います。

 右手に海を、左手に小学校を見つつ、港へ戻る道をたどります。
 第一次世界大戦時のドイツ兵捕虜の話を紹介した看板も立てられていて、二つの大戦と関連がある場所だと思うと、平和を考える場所として重要だと感じました。
 ただ、この時は私しかいませんでした。静かに祈れたので良かったのですが、もっと人が訪れていてもよい気がしました。

坂町・呉市方面

 安芸小富士と下高山の間の峠道を通って島の反対側にある港へ帰ります。

峠道へ向かう途中から振り返って

 そこそこの高さがあって、見晴らしがいいです。

右側が慰霊碑・小学校の方向です。
ここは「モダン10」のみ。向こうが港です。

 雰囲気のある路地を抜けて港へ戻ってきました。

似島港


 この頃になると、暑さでへとへとでカメラを構える余裕がなく、あまり写真は残っていません。

行きと変わらない光景
対岸は広島・廿日市
船を待っています

 待合室があるので、船の待ち時間を過ごすのはそれほど辛くありませんでしたが、それでも暑さは堪えました。
 この後、広島港に無事戻りました。

おわりに


 以下がカスタムイメージを使った感想です。
 カスタムイメージの「夏天」は逆光より順光の方が個性が出ますね。白い雲や海の青が鮮やかなイメージがありましたが、緑が好みでした。
 「夏天」は夏空の青さの濃さに期待していたのですが、思ったよりも青色は大人しめの印象です。
 青を濃くするにはもう少し工夫して、カスタムイメージの適用度を上げるような設定の変更が必要だったでしょうか。

 実は、途中で「モダン10」をベースとしたRAW現像に少し飽きてしまった時間があります。
 現像後の写真1枚1枚を見ると、RAW現像した甲斐もあって、鮮やかで綺麗に感じます。ただ、短時間に複数枚を連続して見ると、少しお腹いっぱいになった感じです。
 アニメはそこまで見ないので、この色味が「アニメ調」かどうかは正直分かりませんが、ブルーが基調で、私は結構好きな色味です。
 ですので、なぜ食傷気味になったのか、自分でもよく分かりません。
 逆光(カバー写真)や暗所(少し上の港への下り坂の写真)での写真を現像すると見違えるので、そのような状況で撮った写真には、このパターンのRAW現像はいいなと思いました。

 長い記事をお読み下さり、ありがとうございました。

#私のこだわり旅

いいなと思ったら応援しよう!

K.Y.
頂きましたサポートは、佐伯区・安佐南区で野鳥撮影前にたまに行っているゴミ拾いの際のゴミ袋や手袋代・長靴代に充当させて頂きます(結果は「つぶやき」でご報告します)。それなりの金額に達しましたら、大型のゴミ(自転車、冷蔵庫など)の処理も検討し、その一部にさせて頂くかもしれません。