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#9 「選択性」を拡張したモノづくりを目指して

こんにちは!

今回は自身が目指す義肢装具の「選択性」について書きたいと思います。
過去にはこの「選択性」の拡張についてレジデンスプログラムに参加し、オリジナルのシャツを製作した事もあります。ご興味ある方はこちらの記事も。

□ COUNTER POINT 4期 メンバー活動方向まとめ
https://fabcafe.com/jp/magazine/column/counterpoint04-summary

そもそも「選択性」という言葉の意味って何ですか?という話から。
意味があるような無いようなこの言葉。
自分自身がモノづくりをする中で、実際に使う側からの視点的な要素を言葉としてモノづくりの中に包括したくて「選択肢」という言葉から連想して、このワードが自分自身の中でしっくり来たものです。

要するにですが、何かの目的のために出来上がったモノ自体が、多種多様な価値観やその時の人間の気分で”選べる”寄り添ってくれるものであって欲しいという事になります。(私にとっての言葉の意味です!)

義足や装具の製作は、身体に”合う”ものが最低条件です。ここで言う”合う”はその時の状況にも関係していて、「身体」の事を差したり、「目的」だったりもします。もちろん治療が優先なので、そこにアジャストする事が前提です。

ですが、義肢装具は必ず、「人」が装着します。それぞれの価値観や好み、目的、条件などがあって、どれかをやむなく諦めなければならないケースがあります。
そういった諦めなければならない部分に対して、もう少し選ぶ要素がある方が良いのではないかというのが私の考えであって、ライフワークとなっている活動です。

そのものに最初から素材であったり、製法であったりに「選択性」が備わっていれば、「今日はこの気分だな」であったり、「移動多いからこの感じが良いかな」とか自分の気持ちに合わせられる。合っていれば何だか心地よい気がする。

これってファッションでは出来る事なんですよね。
そう感じて、取り組んだのが、上記のレジデンスプログラム。

着たい服を着て付けたいメガネをかけて出かける。

そのような感覚で義肢装具も必要な方に「選択性」を持って存在して欲しいなと思います。



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