見出し画像

福岡

いつから計画したかは全く覚えていないが、待ちに待った福岡旅行が幕を開けた。
福岡に行くにあたり自分の心配事は1つ、飛行機である。
今年26歳にして初めての飛行機である。
不安になるのはよくある
「落ちたらどうしよう、着陸失敗したらどうしよう」
という理由ではなく、気圧の変化やGによる体の影響の方であった。

1日目朝起きると、予想通りと言ってはおかしいがお腹の調子が悪い。
まあ、そうだろうな。
違和感を抱えながら電車に乗り、時折来る腹痛と戦い、心の奥底で、なんでこの時期の電車はこんなに冷房が効いてクソ寒いのだろうか。そう思いながら成田空港に着いた。

空港について思ったのが、思ったより人が少ないな。という印象だった。平日とはいえ、もっと人でごった返すのではと思っていた私の予想はいい意味で裏切られた。

搭乗手続きの洗礼をうけ、訳の分からないまま搭乗ロビーにやってきた。周りを見れば阪神のグッズをみにつけた人が多く、同じことを考えてる人が多いんだなと思った。

いざ飛行機に乗り、充電ケーブルと席の狭さに絶望しながら席に着いた。
真面目なので、CAさんの脱出方法等の話を聞き、離陸を待った。

動き出し、いよいよかと約10分ほど思い続け、「ゴォー」という音と共に飛び立った。

前夜に「飛行機 初めて 対応 🔎」と調べてしまい、Gがすごいだの、揺れるだのと見てしまい、不安に思っていたが、大したことないやと余裕をぶっこいて外の景色を見ていたら、気持ち悪くなった。

「雲の上行くまではこんな感じだよ」そう隣のめぐに言われた。もし逆の立場だったら、「早く言えよ」とつっこまれていたに違いない。

何事もなく着陸し、待望のめんたい重へと足を運んだ。自分は飯炊(はんすい)セットというものを頼み、めぐは飯麺(はんめん)セットを頼んだ。
2人で6,000円するなど割と高かったが美味かった。ただ、飯麺の麺がクソ美味かった。

ホテルは天神町にあり、周りは飲み屋街が広がっていた。立地は文句なかったが、なんかちょっと残念だった。

PayPayドームに向け、ホテルからユニフォームを着用し、ウキウキルンルンでバス停に向かった。途中でヤンキー兄ちゃんに絡まれた。やはり阪神は全国区だ。🐯

バスが大幅に遅れ、バタバタしながらグッズを購入。入口に向かった。
球場のドアを開ける瞬間。野球観戦のワクワクポイントである。
自分のチケットを持ち、テクテクと歩いていくと、前から11列目で、選手が間近で驚いた。

試合内容の記憶はないが、後ろのおっちゃんがファールボールを取った。
廣瀬選手と笹川選手は今後も頑張って欲しい。

帰りはバチバチにキレた阪神ファン(26才、女性)と歩いて帰った。
二度と来ない、つまらないと文句を言っていた。
その中でも「私が来ると勝つ確率0、私が来て近本が活躍する確率0、私が来て相手チームがホームランを打つ確率100」というコメントは爆笑で、最後には「んで、明日は何時から?」

教えてもいないのに、いつの間にか列記とした阪神ファンに成り上がっていた。

2日目
朝起きて眠い目をこすりながら準備した。
福島天満宮まで電車とバスで1時間半綺麗なお守りを買えた。クソ暑かった。
そこから太宰府天満宮まで電車とバスで1時間半。クソ暑かった。

駅の近くのラーメン屋で食べたとんこつラーメンと梅ヶ枝餅は美味かった。

めちゃくちゃオシャレな御朱印帳を買った。
趣味がまた増えてしまったのと同時に伊勢神宮と出雲大社、明治神宮が行きたいところリストに追加された。

夜は待ちに待ったもつ鍋だ。酒でつりそうになる足をかばいつつ、隣のマッチングアプリで知り合ったであろう2人のよそよそしい会話を聞きながら食べるもつ鍋は美味かった。

でも1番はごまカンパチだった。今回の福岡で食べた料理で1番かもしれない。美味しかったのでまた食べたい。

3日目
9時にホテルを出るといい、寝た前夜。8時半に起きる我等。アラームをかけ忘れた。まあ多分悪いのは私になるだろう🤔🤔🤔

パンパンにお土産を詰めた最重量級のトランクと紙袋を持ち、博多駅へ、南蔵院に向かった。
こんなところにも観光客は来るのだな、そう思いながらクソ暑い中道を歩き、寝てる大仏と写真を撮った。

福岡空港で食べた、旅の〆のうどん、あれは美味かった。汁まで飲み干せるわあと前を向いたらもう飲み干しているめぐがいた。

またしても苦手な保安検査を通り、搭乗手続きを終えた。少しくらいニッコリしてくれてもいいんじゃないかなあ。

帰りの便の離陸は早かった。行きの便で、富士山が見えるかなとワクワクしていたら、航路的に長野の上を通るらしく、見えず。
リベンジに燃えた帰りの便だが見えたのは真っ青な海だった。

でも行きの時に見た海岸線と着陸間際のPayPayドーム付近の景色は綺麗だった。
その景色のおかげで、福岡タワーに行く選択肢がなくなり、その分のお金が浮いた。
その浮いたお金は多分、1日目の試合終わりの爆買いと3日目のドトール辺りで消費されてるだろう。

搭乗手続きを終え、トイレに行った、帰ってきた時、めぐに「どうせまた行くんでしょ」と言われた。その通りだ。
人によってはマイナスに捉えられるかもしれないが、私にとってはプラスだ。
口には出さなかったが、「よく俺のこと分かってるな。」この一言に尽きた。

この腹痛、病気とは多分関係ないと思ってる。多分精神的なものだろう。不安なことが待ち受けてたり、長時間の移動中は、頭の中を不安を過ぎることがあり、苦しめられることがある。
これについてはもう諦めである。笑
腹が痛くなったらその都度対応する。それしかない。ごめんね!めぐ!笑

にしても今回、何回腹痛くなったかな。4回?5回?よく分からんな。笑
でも何回行っても嫌な顔しないし帰ってきたらケロッとしてるし、ほんとめぐは気にしないんだろうな。時間には厳しいけど🤫

帰り道、来年はどこに行こうかと話した。北海道と言われた。海鮮、肉、野球?いいね。
沖縄って選択肢もあるらしい。キャンプを見に行きたいと。
どこかに行こうと計画を立てる時、いつも「阪神」のことが基準になるめぐ。
いつからこんなガチファンになったのだろう。
私より先に色んな情報を仕入れ、自慢してきたり、沖縄に行く理由がキャンプだったり、、
1年前のめぐからはほんとに全く全然想像がつきませんね。
あの時一緒に甲子園に行ってよかったなとほんとに心から思いますよね、笑

話がだいぶ逸れましたが、今回の福岡旅行は楽しかった。でも珍しく、福岡に住みたいなとは思わなかった。なんか人が暖かくないというか、なんか汚いというか、、。もちろん旅行には行きたいですけどね!

試合には負けたし、林檎堂も行けなかったし、お土産を送るのを失敗して重い荷物を持って歩かなきゃ行かなかったし、大変な思いもした。最後の最後には雨も降ってきたし。
(そういえば福岡は雨予報だったのに耐えたな)
でも最後の最後のバスの運転手に「忘れ物ない?雨降ってきたから気をつけてな」と言われた。

何気ない一言だったがめぐが
「終わり良ければ全て良しだね」
その一言に尽きた。

次の旅行はどこに行こうかな。そう考えながらバス停から家までの300m程の道をとぼとぼとゆっくり歩いていた。めぐは雨に濡れたくないからか、そそくさと足早に私を置いて家に入っていった。

俺等らしくてなんかいいな。

その光景を見て笑った。

いいなと思ったら応援しよう!