人間っていいな。
今日、スーパーでたばこを買っているおじさんがいた。
たばこと言えば、財布にやさしくない値段で
体にも悪い、と煙たがれる印象がある。
しかし、わたしは父がヘビースモーカーだったからか
懐かしいにおいであり、むしろ落ち着くにおいでもある。
そして、そんな嗜好品をたしなむ人を見て、
人間らしくていいななんて思ってしまった。
人間は本当によくできていて、不完全だなあとしみじみ思う。
わかっていてもやめられない、理性が快楽に負ける。
そんな不完全さを愛しいなと思えるようになった最近。
自分の要領の悪さや不器用さを少し受容できるようになった気がする。
昔は、人と比べてできない自分を責めていた。
できた80%よりできなかった20%を反省していた。
そして、「わたしはなんでこんなに出来損ないの人間なんだ」と落ち込んでいた。
最近は、失敗をしても「人間だもんな」と思う。
あのとき、完璧にできていたら、あの失敗から得られた今はなかったなと。
不完全だから、成長を実感することができて、生きている実感がある。
前に進む楽しさを経験することができる。
人よりスタート地点が後ろにあることが、必ずしも不利にはならない。
社会人2年目。5月病と言われるこの時期。
しんどいときもある、そりゃ人間だから。
しんどいがあるから、乗り越える楽しさを知ることができる。
負は悪じゃない。ぼちぼちいこか。
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