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#0038 「人事力検定」合格者インタビュー【10問10答】体系的な知識が学びや越境のドライブに!仕事がもっと愉しくなった!
こんにちは、「人事千壺」編集の島居慶美です。今回は「人事力検定」合格者インタビューをお届けいたします。今回ご登場いただくのは、メーカーで人事マネジャーとしてご活躍の大塚 真人さんです。ご経験豊富な大塚さんは、現在展開の4検定すべてコンプリートされています。受検のきっかけや目的、学習方法や気づき、受検後の変化や活用方法などを【10問10答】のインタビュー形式でお伺いしてまいります!
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●人事力検定とは
まずは、検定の概要を簡単にお伝えします。「人事力検定」は、人事の基礎知識をスピーディーに習得・確認・証明するWebテストです。人事の知を一段上げることを目的に開発し、昨年HR関連で最も権威ある賞である「日本の人事部「HRアワード」2024 プロフェッショナル部門 人材育成・開発部門」に入賞しました。
現在は『人材マネジメント入門』『組織開発入門』『目標管理入門』『労務入門』4検定で、人事、経営、管理職、専門家など”人を生かして成果を上げたい”すべての方を対象に、年4回(3・6・9・12月)実施しています。出題範囲は、公式テキスト『図解 人材マネジメント入門』『図解 組織開発入門』『図解 目標管理入門』『図解 労務入門』です。詳細は「人事力検定公式サイト」にてご確認ください。
ではここから、大塚さんへのインタビューを【10問10答形式】で〈受検前〉→〈受検中(学習中)〉→〈受検後〉の流れでお届けします。
●受検前_受検のきっかけや目的
1)現在の業務内容を簡単にお聞かせください
メーカーの工場部門で、3工場の人事部門を管轄しているマネジャーです。人材開発・組織開発からハラスメント防止などの労務領域まで人事の攻めと守りを幅広くマネジメントしています。
人事経験は24年目になります。技術系で入社し最初の3年は製造部門にいて、そのまま製造部門のマネージメントを自分はやるつもりでいたんですが、4年目から異動で人事総務スタッフとなりその後はずっと人事一本です。
2)受検のきっかけ・目的を教えてください
はい、少し長くなりますが、まず「人事力検定」は、私の中では「人事の体系的な知識」と「著者の主観」の両方の学びが得られるものだと捉えています。また、それを知っているという「人事のプロ」である証明だと考えました。
証明という観点は、キャリア自律において「プロティアン・キャリア」との出会いがきっかけになっています。プロティアン・キャリアの認定者は、皆さん日々いろんな挑戦されています。私も人生最大の自己投資としてコーチングスクールに行ったり、キャリコンを独学で受験したり、どんどん証明を増やし研鑽を続けていますが、そのなかでプロティアンの先輩のお一人、ASTROIDさんのSNS投稿で資格取得予定リストの中に「人事力検定」があってそこで知り、すぐに書籍を購入し読んでみました。
実はちょうど、著名な人事コンサルの方が紹介された「組織効力感を上げるフレームワークの6理論」をみて、人事をもう20年以上やっていながら知らない理論ばかりでショックを受けていたタイミングでした。メーカーの人事の管理職として「人事のプロ」といってもらえることもあるのに、ちょっとまずいな…人事領域も学ばないと!と考えていたときに「人事力検定」に出会い、迷わず受検に至りました。
3)人事業務に関する課題や悩みはありましたか?
悩みというより最近思うことは、人事の一部の業務、例えば人材開発やエンゲージメント向上施策、健康経営などは、その知識が十分なくても運営がなんとなくできてしまうんです。具体的には、アンケートを作って送付し回収すれば、それで仕事やってる感じにもなるんです。しかし人事領域において、そこにある背景だとか効果測定の仕方とかを知らずに実施することは本当に怖いし、やはり体系的な学びが重要だと考えていたことも受検に繋がっています。
4)全4検定をコンプリートしようと思った理由を教えてください
出るからには全部やりたいし、やっぱり坪谷さんが出されているものは全部吸収したいということが理由です。もともと人事領域以外でも少しずつでもベースの知識は身につけておきたい気持ちが私の中にはあるので、 必然的にコンプリートという感じになってますね。
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●受検中_学習方法や気づき
5)学習方法や工夫したことなどがあればお聞かせください
ここは、あんまり参考にならないかもしれないですが、学習としては特に検定のためにというよりは、いずれも公式テキストを2回程読んで受検しました。あとは電子書籍Kindleの検索力に頼り、自分の中で曖昧なところがあったら、そのワードを拾ってどう書いてたかなっていうのを確認しています。
6)学びの過程での気づきや得られたことがあれば教えてください
私の中でメリットが3つあるかなと思っています。
1点目は、先ほど2回読んで受検といったように全然知らなかったというところはあんまりなかったので、これまでなんとなく経験などから自分の中で作っていたノウハウが、ちゃんと世の中の理論や坪谷さんの考えとマッチしているということがわかり、過去の自分のやってきたことの肯定になったということです。
2点目が、体系的な整理。世の中の理論で体系的に整理できたということです。
3点目ですが、中にはやはり知らない部分もあって、知らなかったということを知れたことで、今後の学びや越境したい気持ちにドライブがかかりました。今は、それらを繰り返しながら継続的に人事の学びの幅を広げることに繋がっていると感じています。
7)特に「この知識が役立った!」と感じた内容やエピソードがあれば教えてください
特に「目標管理」ですね。なんとなく社内にある制度を単に運用するだけで、その本質を知らないままきたということに気づかされました。ベースの考え方が全然違っていたので、今、社内で目標管理を運用する上で非常に役に立っております。アンドセルフコントロールのところが抜け落ちてるってまさにです。
●受検後_学びの活用や影響
8)4検定合格後、ご自身の業務やキャリアおいて変化があればお聞かせください
人事力検定だけでなく、この1年で勉強したことを通じて、世の間で流行っている言葉を表面的に捉えるのではなく、その背景をきちんと理解して取り組むようになりました。その結果、当事者意識が高まり、一層愉しく仕事ができるようになっています。
9)周囲の反応や組織への影響があればお聞かせください
社内専用のSNSなどでも人事のメンバー宛に「人事力検定」の受検を勧め、実際に若手の1名が受検し、もう1名が3月に受検を予定しています。個人的には組織内でもっと広がっていけばと考えています。また、職場内に図書コーナーを作り、学習用に公式テキストのシリーズを一冊ずつ置いています。
そのほか、MBOや目標設定シート「MOK4」のフォーマットを使ったセッションをメンバーに提案し、メンバー主体で組織内で実施するなど、実際に社内に展開しています。現在は、有志で年間を通じて毎月実施しており、社内でもイノベーター的なメンバーが多いので、まずここで成功体験を作ることが大切だと考えています。そこから徐々に広げていければと思っています。
10)これから受検を目指す方へのメッセージをお願いします!
「人事力検定」は人事担当者だけでなく、全てのビジネスパーソンにおすすめしたいですね。人事の知識がないままでも業務を進めることはできますが、それにはリスクがあります。知識を身につけた上で取り組むことで、より良い成果を生み出せると思います。また、開発STORYにあった通りまさに簿記3級のような位置づけだと思っていて、早めにコンプリートしておくことが仕事の成果や愉しさに繋がるはずです。
人事力検定がさらに多くの人に広まることで、社内での共通言語や共通認識ができると考えています。そうなると、施策の内容自体がより効果的になってくるんじゃないかと思います。今回のインタビューを通じて自分の取り組みを振り返る良い機会になりました。人事力検定がさらに多くの人に広まることを願っています。
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取材後記)
あらためて、大塚さん、貴重なお話をお聞かせいただき大変ありがとうございました。多方面で研鑽し続けるご様子に大変刺激をいただいています。
冒頭でお伺いした受検のきっかけや目的より、「人事の体系的な知識の習得・確認・証明」といった、私たちが検定の役割としておいた部分で4検定コンプリートいただいており、とても嬉しく思いました。その上で合格して終わりでなく、受検を通じて得られた学びを組織内へ展開し実践へ繋げていらっしゃること、その行動を通じてご自身のお仕事もさらに愉しくなり、キャリアの充実に繋がっていることが、我々としても理想であり喜びです。
最後のお話しにあった組織の共通言語化などを通じて、個人はもちろん組織のパフォーマンス向上へも寄与するところまで展開できるよう努めてまいりたいと思います! (島居 慶美)
▼「人事力検定」2025年3月受検 (年4回実施・3/6/9/12月)
【申込期間】2025年2月1日(土)~3月31日(月)
【受検期間】2025年3月1日(土)~3月31日(月)
法人での受検をご検討の方は以下の法人窓口までお問い合わせください。
【人事力検定 お問合せ窓口】jinjiryoku@ko-chu-ten.com