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シュツットガルト地区柔道大会
ドイツでは驚くことに
柔道(JUDO)がとても盛んにおこなわれています。
正確な競技人口はわかりませんが、肌感覚では、特に若者にとっては、日本よりも多いのではないか?
と感じます。
私は高校から柔道をはじめ、大学では少し、そして社会人になってからは全くせず、つい数年前に10年ぶりに健康を目的として再開した、
ただの趣味レベルの柔道している人(柔道家なんておこがましい)です。
柔道というと、私が高校のときから不人気で
汗臭く、ゴリゴリした、なんだかそんなイメージをお持ちだと思います
私の高校でも私が入学したときは、そんな理由か?廃部状態でした
一方で
ドイツでは前述の通り、若者に盛んで
特に美人な大学生も多くが、JUDOを習いに来ています
でも、確かに
痛い、汗臭い格闘技と考えるのではなく
一つのスポーツととらえたとき、
筋肉もつき、護身にもなり、柔道着に黒帯が何だかかっこいい
人気なのがわかると言えばわかります
さて、柔道とJUDOの違いですが、
私の趣味レベルのプレーヤーが感じるに、基本的には同じです。
メニューも
礼に始まり、
①準備、②回転運動、③打ち込み、④技の反復練習、⑤乱取り(実践)
礼に終わります。
ただ日本と違うところが、
①準備は日本の場合、体操をしますが、
ドイツではいきなり道場でフットサルを20分実施します。
これは私の住んでいる市の2つの道場、どちらもそうしているので、
ドイツの方法だと思います。
また③打ち込みは、日本ではかなり重視され、時間を割かれますが、
ドイツではあまり時間を割かない印象があります。
また実戦形式のJUDOスタイルでは、
やはり筋骨格系が日本人よりレベルが高く、
パワーをすごく感じます。
巴投げ、肩車、隅返しなど
大胆な技が多いです。
一方で、ちょっとした足技などのテクニックは日本人よりも劣る印象です。
また日本人よりも追い込むことをしません。
日本では少々休んでいたら、「何休んでるんだ?!」みたいな檄が飛びそうですが、(もうそういう時代は終わったのでしょうか?)
ドイツはそこまで自身を追い込まず、適度に休みながら練習をしている印象です。
だからこそ、美男美女の若者も楽しんでJUDOを出来ているんだと思います
さて、
先日、コロナ後、約数年ぶりに
シュツットガルト州という
日本でいえば九州?くらいの大きさで
公式な試合があり、私は日本人ただ一人、参加しました。
場所はおそらく学校の体育館
前日に畳を一面引いて、準備されていました
そして当日は、午前中が子供の部、午後が大人の部
子どもの部は見てなかったのですが、大人の部は何と200名近くの選手が参加してきました
こんなにも競技人口が多いのかと改めて驚きました
確かに日本で住んでいた私の町では道場が1つしかなかったのですが、
こちらドイツでは田舎にも関わらず道場が2つもありますので
なるほどなと思いました
また、皆、ケータイのアプリで選手登録をしており、
バーコード受付をしておりました。さすが2025年!
(ちなみに参加費は2000円くらい)
そしてきちんと体重測定を実施して、カテゴリー別に試合開始。
ルールもきちんと国際ルールに沿っていました。
私は81kg以下のカテゴリーに参加。
参加者は約20名、優勝まで4回のトーナメント形式でした。
アジア人がそもそも少なく、さらに日本人だということで
注目度も高く
私自身、「日本の泥を塗ることだけはだめだ」と変に追い込んでしまいました。
結局、私は途中で負けてしまい、3位決定戦でもスタミナ切れ、結果、5位入賞という何とも中途半端な結果でしたが、まあ、日本人が弱いとは思われなかったのは不幸中の幸いです
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最後は体力的に限界にきており、気迫で声だけ張り上げ試合をしておりました・・・そうそう、ドイツ人は試合中、誰1人声をだしません。
日本では投げるたびに「声を出せ!」と指導されてましたが、そういう精神論的な点はドイツ人には好まれていない?ようです。
声を出した方が力は入るし、派手にみえるのに、恥ずかしいのかな
また会場に本当の柔道家の日本人の方がおり、少しお話しし、挨拶しました
その方は社会人まで柔道をされていた本物で、シュツットガルトで柔道のコーチとしてドイツに住んでいるんだとか。
実際、私の町道場でも、コーチ(先生)は、基本的に日本に留学して柔道を習っていた本物が多い印象でした
だから、ドイツの柔道は強いのか
そんなこんなで
15時開始で、終わったのは19時でした。
さらに驚いたのは、
後日地元の新聞に試合結果が取り上げられており、入賞で名前を刻めたことは良かったです。
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ドイツで柔道の試合、なんだか逆輸入な感じで
楽しい思い出が出来ました。