ある解離性障害者の記録
私は、数年前に解離性同一性障害の診断を受けた。
いわゆる多重人格のことだ。
診断を受けた時は、フィクションみたいなお話でもちろん人格が何個もある自覚は無かったし、今でもない。
ネットを見てると、人格同士脳内会議をしてるだとか名前があるらしいが、そんな事は無い。
ただ、その人格?になっている時は思想や嗜好が変わりその人格にあった行動を勝手にとるという事だけだ。
こちらでは、どうしようもないので特徴と習性という形で書いてみる。
主人格
もともと生まれもった人格。肉体が一つしかない事や男性である事、自分が病気である事を自覚でき、ある程度の社会常識を理解できる。働いていて家族も居て、今の生活にある程度満足している。
ーーーーーーーー 常人の壁 ーーーーーーー
凶暴型
いつもイライラしている。主人格が感じないストレスの発散先。主人格が無意識に被った不平等や不条理がとにかく許せない。他人に暴言暴力で当たる。
たとえ自主的であっても、自分が守ったルールは他人も絶対に守らなければならないと、考えている。
例えば、青信号の時に歩行者が横断歩道を渡らなければならないとするなら、赤信号で渡っている歩行者は、轢かれても仕方ない。というか轢かれるべきである。それがルールなのだから。
境界型
元々、主人格には被害妄想的な所はあるが、それが悪化したバージョン。仕事はガテン系だと言うのに、勝手に性同一性障害の診断を受けてきて、勝手にホルモン治療まで始めようとする。
自傷癖があり、わかりやすく悲劇のヒロイン?になろうとするが、いやいや外見やら年齢やら色々と自覚しろと他人格ながら思うところである。
ーーーーーーーー 変人の壁 ーーーーーーー職人型
優れた技術や科学的知識をこよなく愛し、それ以外の事にはほぼ興味が無い。主にPC仕事をしている時やネットで興味がある記事を見ている時に登場する。
因みに彼のいう技術には善悪の領域は含まれていないし、考えたこともない。
例えば、100人殺す事が出来る兵器と50人生かす事が出来る医療機器とでは前者のが優れている。何故なら殺す事と生かす事は単にプラスマイナスの問題でしかなく、要は規模が重要だからである。
また、生かし続けるエネルギーが殺すエネルギーと純粋に同じかという問題もあるが、それもまた、単にエネルギー量の問題になる。
サイコ型
他の人格で意識していない道徳的な部分や欲望が凝縮された所謂1番ヤバいやつ。
欲望といっても最も原始的な部分でまぁ性欲と直結している。
言う事は基本ウソで空虚な言い訳だったりするが、希望が通らないと、我慢が利かずすぐキレる。
また本人は自殺する気が無いくせに、自殺する人間に嫉妬心がある。
彼の心情として加害行為と観察行為は別で無ければならないという謎の理念があり、彼曰く至高の加害行為は窒息である。