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前日譚と後日譚、おかえり

全国のビルディバイドブライトプレイヤーのみなさまお疲れ様です、ゴチヲ!と申します。
この度『2024年9月29日(日)ブライトフェス神戸』にて前日譚と後日譚で優勝することができたので、記念にnoteを書かせていただきました。
本稿では現環境、デッキ解説、歴史、愛辺りを書いていこうと思います。

どうぞ最後まで見ていってください。










前日譚と後日譚と自分

※本編とは関係ないため読み飛ばし可です

前回の喫茶リコリコnoteを読んでくださった方は知っていると思いますが、物語シリーズ発売当初の私は前日譚と後日譚のアンチでした。このデッキは自分が1年間愛用してきた喫茶リコリコを環境から消し去り、フラッシュバッカー登場前の最後の大型大会である『2024年5月26日(日)ブライトツアー in 関東大会』にて使用率40%以上かつ1〜6位までの全員が前日譚を使用するという圧倒的Tier1のデッキでした。
しかし発売当初こそアンチだった私ですが、喫茶リコリコ縛りから解き放ってくれたこのデッキには思い入れが強いです。当時の前日譚での通算戦績は25勝10敗であり、勝率70%を超える魂のデッキであることはもちろん、この結果をきっかけに勝つために環境考察に力を入れるようになったことは間違いありません。(前日譚を一人回し用に2デッキ用意するなど)
そのためフラッシュバッカー環境になった後も前日譚の環境考察は怠らず、今回の型の初のお披露目会である『2024年8月4日(日)ブライトフェス193秋葉原店』では4-1で4位という好成績を収められたことはとても嬉しかったです。
また、つい先日物語シリーズのアニメを見た影響でモチベが高く、後述する運ゲー要素に最後まで付き合うことが出来たのはよかったです。
物語シリーズ面白いので見てない方はぜひ見てみてください。
火憐ちゃんめちゃくちゃかわいいので。


駄文失礼しました。ここから本編入ります。




旧型前日譚とは

前日譚と後日譚というデッキは登場からフラッシュバッカーが出るまでのたった2ヶ月の間環境トップにいた三日天下デッキでした
その強さは理不尽なほどのテリトリー能力の高さとエースの強さから成り立っています。

当たりさえすれば毎ターン5コストを踏み倒すというとんでもない効果です、、が。
フラッシュバッカーの登場とともに環境から瞬く間に消え去りました。
なぜなのか

出したユニットが山下に行くか残るかの違い
旧型前日譚の例。50枚構成かつ怪異に寄せたもの。除去ショットが弱い。

ユニットが盤面に残る、残らないの差ショット性能の差が大きいです。
特にテリトリー効果で出したユニットが残るかどうかというのは大きく、ターンが進むにつれて盤面差が開いていきます。そのため単純な盤面の取り合いだとフラッシュバッカーに勝てません。さらに、怪異をもつショットが盤面に干渉する能力が低いためショットで返すという芸当も難しかったです。
仮にショットを強くするとテリトリー発動の確率が下がるため不安定なデッキとなってしまいます。
このような問題があり前日譚は環境から消えていきました。


現環境

新型前日譚を語る前に現環境の偏りを知っておく必要があります。
現環境はフラッシュバッカー一強環境であり

使用率7割超えの圧倒的シェア率を誇ります。
また、フラッシュバッカー登場以降の大型大会全5大会中,トリオ含めた優勝者16名のうち14名が使用するという圧倒的優勝率も併せ持つ、最強のデッキです。
そのため必然的にフラッシュバッカーミラーになることが多いのですが、これがまた圧倒的先攻有利の環境です。(参考までに私のフラバミラーの戦績は先攻33勝6敗=85%,後攻10勝18敗=36%。)
試合開始前のじゃんけんで勝負が決まるゲーム、、対戦ゲームとして破綻していないか?
そんな環境に嫌気がさしたため抗えそうなデッキはないかと探したところ、前日譚に再びフォーカスしたというわけです。


前日譚とフラバ

改めてテリトリー効果についてフラッシュバッカーと比較していきます。

どちらもアタックフェイズ開始時にユニットが登場する効果です。
主な違いは以下の表の通り。

赤がメリット

ほとんどの項目で前日譚側が負けています。
確率の項目以外はデッキ構築でどうにかなる問題ではないため、テリトリー効果のみの比較をした場合フラッシュバッカーの方が強いといっていいでしょう。
そのため前日譚側はライフを削らないという1点のメリットとテリトリー効果以外の部分で勝負する必要があります。

前日譚側の強みとして以下の4つがあります。
①"失くした重み 戦場ヶ原ひたぎ"による序盤の制圧力
②"ひたぎクラブ 戦場ヶ原ひたぎ"による複数盤面の処理
③"感謝の資格"や"蟹に行き遭った少女"による打点の強制ストップ
④"〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン"の存在

今回はこれら4点の強みを生かすためにかなり尖ったデッキとなりました。


デッキレシピ


通算戦績44勝16敗。対フラッシュバッカー戦績,先攻11勝4敗=73%,後攻6勝3敗=67%


40枚
4 ひたぎクラブ 戦場ヶ原ひたぎ
4 するがモンキー 神原駿河
4 ツンデレな彼女 戦場ヶ原ひたぎ
2 つきひフェニックス 阿良々木月火
2 かれんビー 阿良々木火憐
4💀失くした重み 戦場ヶ原ひたぎ
4💀百戦錬磨 阿良々木月火
4💀叶わなかった願い 神原駿河
4☆ 〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン
4☆ 感謝の資格
3☆ 蟹に行き遭った少女
1☆ 蛇に巻きつかれた少女

29/40怪異によりテリトリー発動確率72.5%

40枚かつ非怪異カードを11枚採用しています。フラッシュバッカー登場以前の前日譚は50枚構築かつショットを怪異に寄せたものが多かったので昔の構築から考えると異端だといえます。
このような構築になったわけは各種強力なショット、特に「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」の存在が大きいです。このカードは7/1〜7/31のビルディバイドブライトスタンダードマッチの参加賞であり、フラッシュバッカーが登場した6/28より後に配布されたカードです。


カード解説

カード画像の下に星1〜星5で貢献度を記しています。

エース

○ ひたぎクラブ 戦場ヶ原ひたぎ 4枚

☆☆☆☆☆

1ドローできる8500です。
登場時効果によりエースを墓地に落とすことと、任意の怪異を発動させることが可能でありデッキの安定性をあげることに貢献しています。
怪異発動後は5500+3000によりフラッシュバッカーの全ユニットと相打ちが取れます。特に7バス喜多を一体で処理できるエースはこのひたぎのみなため重要度が高いです。
ひたぎひたぎ全体6000ダメージ2ドローは今なお犯罪級の強さ。

○ するがモンキー 神原駿河 4枚

☆☆☆☆☆

ヒット2の8000です。
打点が重要なこのデッキにおいて2ヒットなことはあまりにも偉いです。
登場時効果により12/40=30%の確率で手札補充が出来ます。
登場時効果が強制なため高確率でバーサークを持ち、拮抗状態において出しにくいユニットではあります。

○ ツンデレな彼女 戦場ヶ原ひたぎ 4枚

☆☆☆

7バスひたぎの玉です。手札に来たらエナに埋めます。
称号違いのエースであるためテキストを持たないことには注意が必要です。
駿河モンキーとともに出すと♧の怪異が発動していない状態でも、駿河1点→ショットによりひたぎ除去→♧怪異発動駿河2点目となり打点が安定します。
今大会でブライトして7バス喜多と相打ち→駿河モンキー2点をしたのでブライトで8500になることは覚えておくべきです。

○ つきひフェニックス 阿良々木月火 2枚

☆☆

蘇生する7500です。
ドロップした時に山札の上がバスターでなければ(28/40=70%)蘇生する効果を持ちます。また自身が墓地に行くため、蘇生後はダイヤの怪異が発動し、パワー7500になります。
テリトリーとのシナジーが凄まじく、テリトリー効果で出したこのユニットで相手の高パワーユニットに当たりにいき蘇生すると領域を跨ぐため盤面に残ります。しかしエースPAによるエナ送りや台風によるバウンスがはびこる現環境では昔ほどの脅威はありません。
♢怪異しか発動していない際の6デコイ虹夏を処理する役割が主。
テキストが長すぎてフレーバーテキストが書かれていない珍しいキャラでもあります。

○ かれんビー 阿良々木火憐 2枚

☆☆☆

5000以下の人権を奪った5000です。
5000以下にアタックしたときにスタンドします。この効果は怪異が発動していなくてもはたらくことに注意が必要です。
2デコイ喜多,アフターダーク,4コスエース等を雑に取りながらライフにいけます。そのため後攻時のテリトリー開放をこのユニットに任せることが多々あります。
またブロック強要が偉く、スタンドエンドを無理やりこじ開けることが可能です。
最推しキャラクター。


バスター

💀 失くした重み 戦場ヶ原ひたぎ 4枚

 ☆☆☆☆

このデッキのです。
青で怪異を持つユニットを2枚レストするという条件で登場させることができ、テリトリー開放前から2ヒットパワー5000を押し付けることができます。
(似た効果を持つユニットとして本家ビルディバイドにヴォルガネードというキャラがいるためその名で呼ばれることが多いです。)ヴォルガネードはテリトリー開放しないと2コストで出ないのでひたぎの方が強い説まである。
2コストで登場しますが総コスト自体は7コストであるため、フラッシュバッカーに多く採用されている台風を透かすことができます。
青のエースは12枚しかないためテリトリー開放前に出すことは多少の上振れ(成功率4割程度)が必要です。しかし序盤で出せなくとも7コスト帯でのひたぎ+蟹により2打点で相手のライフを詰めながら自分のライフを守ることもできる器用なキャラクターです。
マリガン基準。

💀 百戦錬磨 阿良々木月火 4枚

☆☆☆☆

序盤ユニットかつ高パワーユニットです。
序盤は4000のためアフターダークを上から踏めるのが偉いです。
今大会ではテリトリー開放前にブライトした試合が2回あったのでそれも重要です。
テリトリー開放後は怪異発動によりパワーが9000,ブライトすることで12000となるため、高パワーデコイを採用するデッキ相手にはこのユニットでブライトして取ることを意識します。
同型前日譚ミラーにおける後攻時のマリガン基準。

💀 叶わなかった願い 神原駿河 4枚

☆☆☆

最強の4コストです。
4コス6000というパワーラインは今現在最高値であるため基本的に除去られません。
テリトリー開放後は怪異発動により2ドローできることがとても重要であり、ロングゲームになる判断をした際に大切にする必要があります。


ショット

☆ 〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン 4枚

☆☆☆☆☆

このデッキ作成の発端となったカード。
デッキ枚数を40枚にした理由。デッキ総枚数を削ることで強力なショットが埋まる確率を上げることが目的です。
2枚回復のため殴られる前よりライフが増えている、なんてこともしばしば。
この構築には♡が入っていないため何かしらのユニットが落ちると2枚回復になります。

☆ 感謝の資格 4枚

☆☆☆☆☆

5コスト以下全バウンス。
無慈悲な台風4枚採用が日常と化した現環境において同じ効果のショットである感謝の資格はもちろん強いです。
蟹よりもこちらのショットを優先した理由としては、蟹の場合はショットから捲れたタイミングでひたぎひたぎ全体6000ダメージによる全除去をしなければならず、そのタイミングでテリトリー効果を外してしまうと負けに直結してしまうためです。

☆ 蟹に行き遭った少女 3枚

☆☆☆☆☆

最強のショット。
相手のユニット全てをレストさせるので相手のアタックを強制的にストップさせることができます。このカードの存在によりライフを信用して打点を詰めることが可能です。
また、手打ちによりライフの先頭に埋めることで実質的なエクストラターンを得ることが出来ます。
攻め札、守り札のどちらもこなしてくれる神のカード。

☆ 蛇に巻きつかれた少女 1枚

顔採用。
6デコイ虹夏や7喜多を戻せると喜びます。
♤がデッキに入っていないためライフから手札に加わることはありません。

以上40枚。


回し方

【対フラッシュバッカー】

≪3~4エナ≫
失くした重み 戦場ヶ原ひたぎ”のプレイを目指します
"
失くした重み 戦場ヶ原ひたぎ"はライフに、その他ユニットは盤面にアタックします。

テリトリー開放ターン以降≫
テリトリー開放以降は相手の盤面と自分の墓地手札に大きく左右されます。
①相手の盤面に6虹夏or7喜多がいる場合
必ず倒します。"ひたぎクラブ 戦場ヶ原ひたぎ"を墓地から登場させ、1ドローの餌にします。
②相手の盤面にエースPAorエース喜多郁代がいる場合
可能なら倒します。テリトリー効果が外れた場合は無視してライフを詰めます。
③上記ユニットがいない場合
ライフを殴ります。

≪7エナ≫
特筆して強い動きがあります。
失くした重み 戦場ヶ原ひたぎ”+"蟹に行き遭った少女"
蟹によりライフが保証されているため全ユニットでライフを殴ります。

【全体を通して】
ひたすらライフを殴ります。
相手のユニットが溜まったタイミングでひたぎひたぎ全体6000ダメージで無に帰します。
ライフを信用すること、テリトリーを外しても許せる心を持つことが重要です。
常に"ひたぎクラブ 戦場ヶ原ひたぎ"が1枚墓地にある状態をキープします。2枚目以降は見えている分だけ不利になります。



まとめ

一度は環境から姿を消した前日譚ですが形を変えて復活することが出来ました。
対フラッシュバッカー特化構築でしたが、FGO環境でも勝率は高かったので素直にデッキパワーを感じました。流石旧環境の王。
戦い方が既存のデッキたちと比べて大きく違いますが自分にはこれが合っていたのだろうなと思います。
着せ恋発売以降も共に戦っていきたいです。



制限について

最後に本編では触れなかったフラッシュバッカーの制限について。

フラッシュバッカー弱体化前に前日譚で優勝できて本当によかった。

制限内容としては
「好きな場所 伊地知虹夏」「審査する者 伊地知星歌&PAさん」「星座になれたら 喜多郁代」は3種のうち、いずれか1種しかデッキに入れることができません。
というもの。
前日譚にとって
・つきひフェニックスをエナ送りにしてくるPA
・シンプルにきつい中型デコイ
・エースひたぎでしか取れない喜多郁代
のいずれかしか入れられないことは大きな追い風です。
この中だと採用率やミラーを意識した場合"星座になれたら 喜多郁代"を採用する場合がほとんどだと思うので対策が取りやすくなりました。
一番重要なことはコスト6以上のユニットが1種類のみとなり、感謝の資格の刺さりが今まで以上に良くなることです。

いよいよ前日譚がフラッシュバッカーを超える時代がやってきました。
福岡環境はどんな前日譚が出てくるのか今から楽しみです。


それでは皆さまよきビルディバイドブライトライフを!!

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