
#46 誰でも読めるMTG英語 名詞の die は roll する
今回のカード
今回のカードはこちら

プレインズウォーカー「Comet(コメット)」
「stellar」は「星の」で「pup」は「puppy」の略なので「仔犬」
日本語にすると「星の仔犬、コメット」みたいな名前でしょう
現在プレビューが行われているジョークセット「Unfinity」収録の新カードで
日本語版カードが存在しないため、現在正式な日本語カード名がわからず
推測になりますが、ご容赦ください
では、さっそく効果を訳していきたいと思います
roll と 名詞のdie
能力としては忠誠度能力が1つだけですね
Roll a six-sided die.
動詞「roll(ロール)」の意味は「転がす」
これはまぁ、動詞である事さえ解れば難しくないでしょう
問題は「a six-sided die」
MTGでは動詞の「die(ダイ)」が「死亡する」として頻出するので
それに関係した単語であると考えられそうですが
全く関係ありません!
名詞の「die」の意味は「サイコロ」
馴染みのある単語で説明すると「dice(ダイス)」の単数形です
「six-sided」の、「six」は「6」で「sided」は「面」なので
「a six-sided die」とは「六面ダイス1個」となります
最も一般的なサイコロですね
この忠誠度能力の内容は、ダイスの出目によって変化するので
それぞれの能力も訳していきましょう
Squirrel
まず、出目が「1 or 2」だった時の効果がこちら
[+2] , then create two 1/1 green Squirrel creature tokens. They gain haste until end of turn.
[+2]は忠誠度を増やすマークです。
忠誠度の増減を起動コストで行わない代わりに、出目の結果によって効果として増減するようです
「then」は「その後」なので大した意味はありません
「create ~ token」は#15でやったトークン生成の定型文ですね
「two」なので「2体」、「1/1」の「green」なので「緑」
スタッツがあるので当然「crature」で
サブタイプ「Squirrel(スクワール)」の意味は「リス」
流石に都合の良い単語の覚え方は思い付きませんが
「S」を特徴的な大きな尻尾
「q」を抱えられたどんぐり、或いは頬袋と飛び出た前歯
と、「Sq」を横から見たリスと見立てれば
多少は思い出す切っ掛けになるかもしれません
(他に「Sq」で始まるサブタイプは、かなり珍しい「Squid」
つまり「イカ」しか存在しないそうなので間違える危険性は薄いはず)
「They gain haste」は「haste」が「速攻」なので
「それらは速攻を得る」。「それら」とはさっきの「トークン」ですね
「until end of turn」なので「ターン終了時まで」
復習 mana value
出目が「3」の時の効果がこちら
[-1], then return a card with mana value 2 or less from your graveyard to your hand.
忠誠度の増減は[-1]ですね
動詞「return」は「戻す」、「a card」は「カード1枚」
「mana value」は#28でやった「マナ総量」の事
それが「2 or less」なので「2以下」
「from your graveyard」は「あなたの墓地から」で
「to your hand」で「あなたの手札へ」
まとめると
「return a card with mana value 2 or less from your graveyard to your hand」
は
「あなたの墓地からマナ総量2以下のカードを1枚手札に戻す」
「target」が無いのでカードを対象に取ってないのがポイントですね
復習 equal と loyalty
出目が「4 or 5」の時の効果がこちら
Comet, Stellar Pup deals damage equal to the number of loyalty counters on him to a creature or player, then [-2].
まずカード名は「これ」と訳します
動詞「deal」は「damage」の時の「与える」
「equal」は#17でやった通り、カタカナ読みで「イコール」なので「等しい」
「the number of loyalty counters」なので「loyalty カウンターの数」
「loyalty」は#29でやった「忠誠度」の事です
「on him」なので「彼の上の」
プレインズウォーカーの代名詞は「it」ではなく「he or she」なので
ここでコメットが雄である事が発覚しましたね
「to a creature or player」なので
「クリーチャー1体かプレイヤー1人へ」
まとめると
「Comet, Stellar Pup deals damage equal to the number of loyalty counters on him to a creature or player」
で
「これはクリーチャー1体かプレイヤー1人へこれの上の忠誠度カウンターの数に等しいダメージを与える」
となります
……この効果も対象とらないの強くね?
「 then [-2].」なので、「その後、忠誠度を2減らす」
忠誠度を参照する効果なので、忠誠度の減は効果で参照した後という事ですね
two more times
最後、出目が「6」の時の効果がこちら
[+1], and you may activate Comet, Stellar Pup’s loyalty ability two more times this turn.
「you may」なので「あなたはしてもよい」
動詞は「activate」。これは#9でやった「起動する」ですね
「Comet, Stellar Pup’s loyalty ability」は「ability」が「能力」なので
「これの忠誠度能力」となります
「two more time」の意味は「もう2回」
「one more time」はカタカナで「もう1回」として使われる事が多いので
そう難しい意味ではないでしょう
「this turn」なので「このターン」
まとめると
「you may activate Comet, Stellar Pup’s loyalty ability two more times this turn.」
は
「あなたはこれの忠誠度能力をこのターンもう2回起動してもよい」
となります
[+1]されてる事も考えると
理論上、6を出し続ける合間に4か5も出していれば
コメットが出たターンで試合を終わらせる事も出来そうです
まぁそこまで理論値を求めなくても、1回6を出すだけで充分強力ですが
おまけのhomework と d20
今回のおまけ問題はこちら

「Adventures in the Forgotten Realms」
「フォーゴトン・レルム探訪」収録のコモンカードです
名前の「arcane(アーケイン)」が「専門的で難解な」なので「秘儀の」にあたり
「investigator」が#34でやった単語の応用で「調査員」にあたります
テキストにある「d20」とは「20面ダイス」の事です
基本的にTRPGで使われる表現ですね
では、このカードの残りのテキストを訳してみてください
ヒントとしては、大体#27でやった表現だと思います
答えは各自wiki等で確認してください
それでは、また次回