#84 誰でも読めるMTG英語 その difference を数えて
今回のカード
今回のカードはこちら
6/23発売の「The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth(指輪物語:中つ国の伝承)」収録のカードです
カード名の「fateful」が「運命的」の様な意味です
名前の通り指輪物語の始まりの重要なシーンを切り取ったカードですね
伝説のインスタントは一応初登場のタイプですね
パーマネントでは無いので、当然レジェンドルールとは関係ありません
ならどんなルールかと言うのは注釈文に書いてあるので
それも含めて訳していきたいと思います
Legendary Instant
では、その注釈文
助動詞「may」は「してもよい」、「cast」は「唱える」なので
「You may cast a legendary instant」までで「あなたは伝説のインスタントを唱えてもよい」
「only if ~」は#10でやった「~な場合に限り」でしたね
その条件は「you control a legendary creature or planeswalker」なので
「あなたが伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしている」ですね
「legendary」が「creature or planeswalker」にかかっているイメージが掴めていれば問題ないでしょう
(伝説じゃないプレインズウォーカーが生まれる状況が稀だけれども)
既存の伝説のソーサリーも同じルールです
フレーバー的には伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーが放つ大技みたいな感じなので
それをイメージすると覚えやすいですかね
the difference
それでは、呪文の効果も訳していきましょう
動詞「Destroy」は「破壊する」なので
「Destroy target creature」で「対象のクリーチャーを破壊する」
「If」はスタックに乗らない「なら」
「more than ~」は#14でやった「~より大きい」なので
「if its controller has more than four cards in hand」で
「それのコントローラーの手札が4枚よりも多いなら」
直訳にしようとすればするほど解りづらい文になると思うので、理解した情景を日本語に組み立て直すくらいの感じで良いと思います
「they」は「its controller」の事で、動詞「exile」は「追放する」なので
「they exile cards from their hand」で「そのプレイヤーは自身の手札からカードを追放する」
「手札を追放する」ではなく「手札からカードを追放する」であり
「equal to」は#17でやった「~に等しい」なので
取り合えず「the difference」は数を表している事がわかります
#57では「違う」という意味の「different」という形容詞を扱いました
そして今回の「difference」はこれの名詞版なので、意味は「違い」
今回の使い方では数を表してるこ事も踏まえると適切な訳は「差」ですかね
この文章内で同じ単位で差が存在する2つの数というのは
「それのコントローラーの手札」と「4枚」ですね
まとめると
「対象のクリーチャーを破壊する。それのコントローラーの手札が4枚よりも多いなら、そのプレイヤーは自身の手札からその差に等しい枚数のカードを追放する」
ですね
条件を満たした時に起こる事象としては
手札をx枚だとすると、差は(x-4)枚なので
『x-(x-4)=4』で「4枚になる様に追放する」って感じですね
別に計算なんかしなくても、この部分↑が理解できていれば問題ないです
フレーバー的にはイシルドゥアがサウロンの指輪をしている指を切り落としたイメージで、残りの指の数が4って感じでしょうかね
(イラストだと指いっぱい飛んでるけど)
おまけのhomework
今回のおまけ問題はこちら
「Commander 2021」収録のカードです
名前の「Scholarship(スカラシップ)」が「奨学金」
「sponsor(スポンサー)」がザックリ言うと「資金提供者」
両方ともカタカナで使われる単語なので大体そのイメージ通りです
では、このカードのテキストを訳してみてください
なかなかややこしい文章なので出来る範囲で構いません
ヒントとしては
「each player who controls fewer lands than the player who controls the most lands」までが主語
「less」や「fewer」#15を、「each」や「who」は#78を参照
訳し終えたら、各自wiki↓等で答え合わせをしてください
わからなかった部分の対応する訳を理解するだけでも学びになります
それではまた次回
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