見出し画像

高崎街中のレトロ映画館・高崎電気館で観る「ギャガ・アカデミー受賞作品特集」

高崎街中に現存するレトロ映画館・高崎電気館。


昭和の雰囲気100%のこの映画館で2024年4〜5月「ギャガ・アカデミー賞受賞作品特集上映」開催。

高崎電気館のXから引用 スケジュール
どれを見ようか悩む名作の数々

全ての映画が2010年代ハリウッドの名作。
4月22日・23日の2日、映画鑑賞に電気館へ行ってきました。

1日目

高崎電気館は高崎駅から徒歩およそ5分、かつてのアーケード街である中央銀座通り界隈にある。

中央銀座通り


再開発で新しくなり賑わいのある高崎駅周辺とは違い映画館の辺り一体は静か、昭和で時が止まったかのような雰囲気がある。

中央銀座通りにある映画館、オリオン座
廃館したからどれくらい経つだろうか
少し寂しげな中央銀座

近くの駐車場に車を停めて辺りを散策つつ高崎電気館到着。

高崎電気館外観

1966年建設の映画館外景。
このような映画館が街中に残り、いまだに営業していることが奇跡的に感じる。

いざ入館。

かつてのチケット売り場
本日は"英国王のスピーチ"のコリンファースが!
館内至る所に映画関連のグッズやポスターが
当時の映写機

本日は映画「アーティスト」鑑賞。
定刻になり入室。

「出入口」の案内板も昔のまま
スクリーンは作品に合わせ大きさが変わる

館内は昭和の映画館そのもの。
間も無く放映開始。

かつてのサイレント映画からトーキー映画への移り変わりの中でのスター俳優の悲哀が主題の「アーティスト」。

2012年の作品でありながら白黒モノトーンでサイレント映画風に構成されている映画で、この映画館の雰囲気にとても合っていた。 

鑑賞完了。

サイレントの大スター・ジョージの坂道を転がり落ちるような人生、足掻く姿、そして復活。
今の自分自身の姿に重ね合わせつつすっかり感情移入して鑑賞終了。
この作品を映画館で鑑賞できたことに感謝。

映画館を出ると外は夕暮れ時。
車に乗り映画を振り返りつつドライブ、帰宅しました。

2日目

この日は新町駅から高崎線に乗り電車で高崎駅へ。

駅で電車を待つ
まるで学生時代の気分

なんとなく昔電車に乗って高崎街中に行き映画を見た頃の気分に浸りたかった。

新町駅から僅か15分ほどで高崎駅到着。
高崎電気館は高崎駅から徒歩5分ほど。
街中を散策しつつ高崎電気館へと向かった。

リニューアルした高崎スズラン
残念ながら休館日だった
高崎電気館前の通りです
昭和の雰囲気満載

再び高崎電気館到着。
この日は映画「ラ・ラ・ランド」鑑賞。

ラ・ラ・ランドの看板が掲げられている

自分の中で5本の指に入る傑作(と勝手に決めている)この映画を映画館で見れる、本当に楽しみにしていた。
胸を高ならせつつ入館!

さあ、ラ・ラ・ランド見るぞ!

鑑賞開始。
この日のスクリーンは舞台一杯のサイズ。
10メーターくらいあるのか、かなりの迫力。

作品冒頭のハイウェイでのミュージカルシーンからこの作品の映像、音楽、ダンス、ありとあらゆる映画表現の美しく素晴らしいものを映画館という外の世界から完全隔絶された空間で浴び続ける。

ミアとセブ、二人の夢に向かう若き情熱や挫折、現実との葛藤…そして出会い、恋愛。

様々な紆余曲折の上それぞれの道を進む二人。

2時間弱、そんな二人の姿を没入して鑑賞。
映画終了後、すっかり呆然としてしまった自分。
小雨混じりの中火照る脳をクールダウンしつつゆっくり高崎駅に向かった。

高崎駅の西口のスターバックスで休憩。

街ゆく人を眺めながら
映画の内容を反芻

やっぱり街中にある映画館って素晴らしい。

そりゃショッピングモール内の何種類もの映画を同時開催しているシネマコンプレックスもいいと思いますよ。

ただ鑑賞後日常世界たる街中(現実の世界)で映画を振り返りつつ映画世界に没入した自分自身を徐々にクールダウンさせていく感覚、これはシネコンでは体験できない。

ここ数年で突如映画を見出した自分にとってアーティスト、ラ・ラ・ランドは映画館初鑑賞。

そんな自分にとって最高な今回の企画。
ありがとう高崎電気館!

こちらこそ、ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集