【前橋街中一泊】前橋・ストーンズな夜
あぁ、やっと片付いたか…
数ヶ月に及び重くのしかかっていた問題が解消された瞬間ってありませんか?
自分にとって正にそんな時だった3月4日、一人前橋街中の前から行ってみたかったお店で酒を飲もうと考えた。
前橋街中から自宅の玉村町まで運転代行4,500円…
これが馬鹿馬鹿しくてあまり群馬で飲もうと考えないのだけど今回は街中に宿を取った。
ホテル・サンカントに宿泊
素泊まりで5,300円。
家から30分、ちょっとした旅行気分も味わえるし翌日は街中の美術館、アーツ前橋で企画展もある。
床屋や通院など普段通りの休日の用足しを済ませホテルに向かった。
ホテル・サンカント到着
およそ30分のドライブの後ホテルの契約駐車場に到着。
ありがたいことにチェックイン後24時間駐車可能なのでチェックアウト後駐車場の心配せずにゆっくり過ごせる。
車から降りて間も無くホテル到着、チェックイン。
車は明日一杯止めといて良いとのこと、助かる!
缶ビールを自動販売機で買ってからこの日の寝床、704号室に入室。
前橋の街並みが見通せる、こじんまりとした部屋。
荷物を片付け浴衣に着替えてからビールを飲んだ。
チェックイン後一人ホテルで飲む缶ビール、なんでこんなに美味いのか。
ビールの泡と共に自分にこびりついたストレスや世間とのしがらみがシュワシュワ〜と溶けていく気がする。
飲みながらバスタブにお湯を張った。
フロント脇のアメニティコーナーで頂いた入浴剤を投入。
Apple musicで作成したプレイリストのビルボード年間チャート1991を流しながら照明を落としたバスタブに1時間ほど浸かった。
最近の音楽鑑賞はApple Music一択。
ストリーミングで通勤等で音楽流しまくっても1ヶ月6ギガくらいの通信量で収まるのでビルボード年間チャートのプレイリスト等作成してはランダム再生で聴いている。
90’s流しながら薄暗いシャワールームのバスタブに浸ってるとまるで映画の安アパートでの入浴シーンの様な気分になる。
入浴完了。
外は真冬の寒さ、コートを着込んで夜の前橋の街に出た。
夕暮れの前橋街中
しばし街中を散歩。
冬の夕暮れの古い街並み、大変趣があった。
一方でアートの街に変貌を遂げつつある前橋街中、古さの中にも新しい建物もあるし…
夜の帳が下りた広瀬川遊歩道もライトアップされており雰囲気上々。
夏の宵、気持ちいいだろうな〜
焼鳥 炉輪
お店に到着。
焼鳥"炉輪"です。
もはや外見的にも名前的にもストーンズ以外の何者でも無い店、でも"焼鳥屋"。
私とローリングストーンズとの出会いは中学3年の"Steel Wheels tour"。
どこかの民放で放送してた東京ドーム公演の(初来日です!)ライブ中継鑑賞、そのカッコ良さにたちまちファンになった。
以来30余年一貫してストーンズを聴いている。
そんな私にとって一度は行ってみたかったお店。店内の様子が全く見えないので入りづらかったが意を決して入店!
壁にハックニー・ダイアモンズのジャケットの額やストーンズのベロ(Lips and tongue)を形どったギター、その他オールディーズのグッズ等が壁一面にある純和風焼鳥居酒屋、といった店内。常連の方もいる中でビールと焼鳥注文。
想像していたストーンズ流れる中マスターと客が延々とストーンズの会話をする、という感じじゃなくて普通の居酒屋的空気感。店の雰囲気に浸りつつ飲む。
酒が進む中店主にストーンズのファンで前から来たかったと告白?すると一転(ロックを微塵も感じさせないフツーの焼き鳥屋店主です)"Bridges to Babylon tour"ライブビデオを店内のモニターで流していただいた。
あぁ、これぞまさに若き日の私が念願叶い東京ドームライブ鑑賞したツアー。
最高の雰囲気、次から次に流れるストーンズのスタンダードナンバー、酒が進まないわけがない!
ライブを見終わる頃には店内には私一人、名残惜しくもお会計、お店を後にした。
music bar STAIRWAY
また来ます!と炉輪を後にして再び街中へ。
そこそこ杯を重ね酔っていた私はゴロゴロ転がる石の如く街中を歩いた。
月曜日の夜、街は閑散としていた。
それでも想像よりは賑やかな気がするがたまに行く東京の繁華街と比較するとあまりの違いに愕然としてしまう。
アーケード街である中央通りを南下、"Stairway"到着。
レッド・ツェッペリンの名曲"Stairway to Heaven"にちなんだ店名、入り口に貼ってあるB-52’sのジャケット、前から行きたかったお店。入店!
驚くべきことに店内にローリングストーンズの曲が流れていた。なんたる偶然!
まさか先ほどの炉輪のマスターが「一人ストーンズ好きの酔っ払いがいくよ〜」なんて電話したのか?
美人のママさんに促されカウンター席へ。
これで"ホンキートンクウィメン"なんか流れてたらブっ倒れるとこだったけど流石にそこまで出来過ぎではなく違う曲だった。
たまたまストーンズ聴いていたとのこと。
このママさんかなりの洋楽好きと見えて互いに、昔の音楽の話で盛り上がった。
しばらくして常連さんの若者一人来店。
何故かレニー・クラビッツの話題になり完全に酔っ払いオッサンと化した私は若者にレニー登場時の1992年アメリカ音楽シーンを解説した。
「LAメタルが〜ガンズが〜ニルヴァーナが〜グランジが〜」などといらん解説を聞かされた彼はさぞかし迷惑だったかもしれないが店内にはレニーのナンバーが流れていた。
2杯目のハイボールを飲み干したあたりから酩酊、頃合いなので退店した。
しかし素晴らしいロックな、ストーンズな夜だった。
正しく自分が求めていた"シェルター"。
自分を取り戻すための時間、また設けよう。
フラフラしながらホテルに戻り、半分記憶を失いつつ就寝した。
《翌日へ》