【群馬・アート】アーツ前橋・ニューホライズン 歴史から未来へ
アーツ前橋
11月6日、前橋市の美術館・アーツ前橋中心に開催された企画展”ニューホライズン 歴史から未来へ"、1日かけて鑑賞してきました
アーツ前橋は昔前橋市にあった百貨店・西友WALK館が撤退後空きビルとなっていた建物を改装して誕生した街中の美術館。
今年で10周年ということで前橋街中を含めた大規模な企画展、ニューホライズンが開催された。
アーティストの面々といい(東京で記者会見とか過去にあった?)鑑賞料金といい(中之条ビエンナーレは別として群馬で1,500円は異例)なかなかの物を見れそうな予感はあった。
私は前橋の古い街並みが好きでアーツ前橋で鑑賞してからよく街歩きをしている。鑑賞後隣接の駐車場が4時間無料になるからだ。
また展示内容もあまり群馬では見れないモダンアート強めの内容が多く企画展のたびに訪れては街中をブラブラしていた。
ところがここ数年は収蔵品逸失とか暗い話題が多く大丈夫かな〜と心配してたところ今回の企画展、期待して出かけた。
ニューホライズン・鑑賞開始!
月曜日、車に乗り粗大ゴミ捨てたりペットボトル捨てたり雑用をしながら前橋に向かった。
アーツ前橋は水曜日休館。月火休みの自分にとって必ず行けるのはいい。中々月曜に開いているミュージアムはない。
アーツ前橋隣の駐車場に駐車して入館。
鑑賞料1,500円を支払う。
ニューホライズンはアーツ前橋、白井屋ホテル等6つの会場と街中作品で構成され、全部鑑賞すると前橋街中をほぼ一回りするような形となっている。まずはアーツ前橋を鑑賞!
①アーツ前橋
今回はアーツ前橋一階地下全てがニューホライズンの会場。入り口入ってすぐに美しいアートが並ぶ。
流石名の知れたアーティストの方々の作品、スゲェと唸りながら鑑賞、特に色彩がどれも豊かでホライズンってコンセプトに結びついてるのかなぁと感じた。
特に最後のフロアの
レフィーク・アナドール
"LAの風/太平洋/カリフォルニアの風景"
これは圧巻!!
巨大なスクリーンに映し出される大迫力の映像作品。
これは是非現地鑑賞をオススメします。
ここだけでも1,500円でいいよ、と思うほどの充実した内容のアーツ前橋会場。残念なのはショップの関連グッズが少なめだったことくらい。1時間半かけて楽しみました。
②白井屋ホテル
アーツ前橋を後にして次の会場、白井屋ホテルへ向かった。
リニューアル工事中の馬場川通りに面した白井屋ホテル。
一度は泊まってみたいアートホテル。馬場川通りの工事が完了したらこの辺りはどのような風景になってるのか、ワクワクする。
ホテルのフロント前に蜷川実花さんの花の作品があり、ソファーに座りながら鑑賞。
③街中〜前橋スズラン
昼食後、街中に点在する作品鑑賞。
見慣れた中央通りに展示されている作品鑑賞しながら前橋スズラン会場到着。
スズラン3階の会場でマームとジプシー
"瞬く瞼のあいだに漂う"鑑賞。
休眠状態のデパートのフロア、清潔だが薄暗い空間で展開された映像・インスタレーション。
美しくも精神的に刺さってくる内容、どことなく寂しい雰囲気、とてもいい空間。じっくり時間かけ滞在してみたいと思った。
④HOWZE〜まえばしガレリア
スズランを出てすぐ近くの会場HOWZEへ。
いつも目を引く暫く休館しているビル。
社会人になってからすでに閉鎖されていて中が気になっていた建物、入場!
ちょっと、かっこいいぞこれ!
全盛だった平成・バブル崩壊前、さぞキラキラしてたんだろうな。
受付の方とそんな昔話をしつつエレベーターに乗り会場へ。
古いエレベーターは遅く外が見える造り、街を見下ろしながらゆっくり会場へ。
中は配管丸出し解体前といった感じ。
本当に解体前なのだろうがアートスペースとしては凄く良いのではないか?
電球インスタレーションやコンピュータアートなど暗さを活かした作品。
またここでも蜷川実花さんの元キャバレーのフロアを活用した作品が。
花と光とネオンと映像、奥のステージ…鑑賞していると様々な感情が浮かんできて…この人凄い!と思った。
十分満足し最終会場、まえばしガレリアへ。
突然前橋に爆誕したアートスペース兼住居。
一階はいくつかのギャラリーが入居しており、アートコンプレックスとなっている。
ただしギャラリーは今日は休館、残念。
会場は3階、分譲予定の居住スペース。
こんなところに住んでみたいな〜
お風呂や寝室も見せてもらいました。
鑑賞終了!
感想
気がついたら5時間経ってました。
作品の質量共に素晴らしく、大袈裟でなく森美術館などの東京の美術館で見てるような感覚。NEWアーツ前橋の本気度を感じた。
さらに生まれ変わりつつある前橋街中も回遊できるので昭和平成令和が共存する前橋街中散策にも最良だと思う。
想像以上に時間がかかったので予定していた上電芸術線鑑賞は断念。
ダンボールアートが新たに追加されるタイミングで是非もう一度鑑賞したいと思います。