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【東京一人旅】ルイーズ・ブルジョア展〜センベロ一人飲み〜鈴本演芸場・柳田格之進

激動の2024年も残りわずか、何とか過ごすことが出来ました。

年の瀬に自分自身にささやかなご褒美をあげようと12月16日〜17日、一泊二日で東京一人旅に出かけました。

今回の宿泊地は赤羽、人生初の赤羽滞在。

今年を締める意味でアート、落語、酒と気ままに過ごしてきました。その様子を記していきます。

自宅出発

16日朝6時前、自宅を出発。

駅に着くまで朝日を眺めながらのドライブ
最高の時間です

桶川駅からJR乗車。
流石に桶川から赤羽は近い。
あっという間に赤羽駅到着。

初下車と言ってもいい赤羽駅に少々戸惑いつつ今日の宿、東横イン赤羽駅東口に到着。早速荷物を預けました。

再びJR乗車。
上野駅下車、いつもの13番線ホームにあるベックスコーヒーで朝食。

この場所で入線中の四季島見れたのは
良い思い出

高崎線、宇都宮線の上野始発のホームを見渡せるこの場所、旅情感あふれる風景が大好きでついつい寄ってしまいます。

ルイーズ・ブルジョア展

朝食後六本木・森美術館へ。
ルイーズ・ブルジョア展鑑賞。

六本木ヒルズ森タワーの入り口でいつもお迎えしてくれる巨大グモの彫刻。

ルイーズ・ブルジョアについてはこのクモの作者だという程度の予備知識しか無く印象的な個展サブタイトルもあり楽しみな企画展でしたが、想像していたより遥に斜め上をいくような内容でした。 

彼女自身が精神的に問題を抱えていて、その深層心理をストレートに表現したような難解かつインパクトがある彫刻作品や絵画。

彼女自身が母となった事で感じた受胎や出産、或いは実態を呈していない乳房を強調した女性像、等々がモチーフとなっており非常に生々しい。

歪んだ男女の絡みを想起させる作品も…

クモの作品群はママンという名前
そうか、母なのか…

多少衝撃を受けつつもじっくり鑑賞。
まさに今年の最後を締めくくるモダンアートとして非常に印象的、最高に楽しみました。

同時開催の企画展も鑑賞し退館。
折角だから同フロアのカフェ"The Sun &Hhe Moon"でビールを飲みました。

一杯1,300円也
でも素敵なロケーション

東京のど真ん中、52階からの景色を眺めながらのビール、最高‼︎

ほろ酔い気分で森タワーを後にして赤羽に帰還。

赤羽東口一番街でハシゴ酒

それから赤羽東口一番街の居酒屋を二軒ハシゴ酒。

群馬ではあまり無いセンベロ昼飲み文化。
各々2杯飲んでつまみ食って1200円程と激安!えっ、本当に良いの?と言う感じでした。

この生搾りレモンサワーが190円
2杯飲みました

また二軒目の立ち飲み居酒屋、喜多屋さんでは地元赤羽の昼飲みおじ様たちと親しくなり色々会話、昭和感そのままの店内で最高の時間を過ごせました。

2杯飲んで1,200円!
六本木の一杯のビールに負けちゃったと
ママさんに言われました

気がつけば午後4時。
東横インにチェックイン。
ひとっ風呂浴びてからすぐホテルを出で次の目的地、上野・鈴本演芸場に向かいました。

夕方の赤羽駅

鈴本演芸場で落語鑑賞

本日の目当ては鈴本の年末恒例特別番組
"年の瀬に聴く柳田格之進"
10日間噺家が日替わりで"柳田格之進"を口演するこの企画、今日の主任は隅田川馬石師匠。

生で聴く回数はまだまだ少ない馬石師匠。

どっちかと言うとアタフタ感が特徴的な師匠がどう格之進を口演するか楽しみでした。

木戸銭払って入場、鑑賞開始。
三遊亭律歌師匠の堪忍袋、柳家はん治師匠の妻の旅行と軽い夫婦話が続き柳家さん喬師匠の棒鱈、中入り前の室井琴調先生の"中村仲蔵"!これは嬉しかった。

まさか年の瀬に格之進と仲蔵が同じ日に聞けるとは。

休憩後ウクレレえいじさんの漫談、林家きく麿師匠の真作落語と思いっきり笑った後についに主任の馬石師匠登場!

冒頭、柳田格之進という噺は5代目古今亭志ん生師匠が得意としていて今日着てきた羽織は故志ん生師匠の着ていた羽織です、との馬石師匠の話に(大枚叩いてオークションで購入したとのこと)一同「おぉー」となりその後噺へ。

鈴本の主任の時間はたっぷりあり噺は正に"本寸法"。
端折ることなくゆっくりと進行。

柳田格之進という落語のあらすじは親友であり碁敵の万屋源兵衛と碁を打っている浪人の格之進が源兵衛の過失で無くした50両を途中盗んだ、と言う疑いをかけられお金を工面したのちに姿を消して…
大雑把にこんな感じです。

師匠は間や視線移動、繊細な表情の変化で格之進の武士としての矜持や浮かばれない中年男等複雑な心理を見事表現。

これぞ正に劇団出身の馬石師匠の真骨頂の人物描写、師匠の一つ一つの所作に夢中です。

万屋源兵衛、主人の為にと格之進に疑いをかけお金を回収した番頭の徳兵衛、三者三様の義の通し方や忠義のあり方…

師匠が創出した江戸世界の中でじっくり堪能しました。

考えてみれば中村仲蔵も柳田格之進も男が苦難を乗り越えたのちに報われると言った噺、来年こそ私にも良い事があるといいな〜

締めにアメ横で一杯

寄席太鼓に背中を押され鈴本演芸場退場。
外は激動の2024年が終わろうとする冬の上野の夜。もう飲むしかない!

そのままアメ横に繰り出し運良く居酒屋大統領のカウンター席が空いていたので即入店。

ここの煮込みは美味い
真冬に熱燗、最高!

先ほどの噺や今年一年のことなど一人反芻しながら煮込みを熱燗でいただきました。

自分自身良い事も悪い事も色々あったけど今年の締めくくりを良い夜の時の過ごし方が出来て、まぁ良かった事にするか。

都合本日4軒目の飲み屋を後にして(森タワーも含めれば)赤羽の東横インに帰還、窓からの夜景を眺めつつもう一杯だけ飲んで眠りました。

東横インからの夜景
はるか向こうに東京タワーが見える

明日は西洋美術館、モネ展です‼︎

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