【東京・日帰り旅】大吉原展鑑賞〜銀座ギャラリー巡り〜鈴本演芸場夜席
今年も入手しました!
青春18きっぷ・1日残し券!
2,610円也。
フラッと立ち寄った前橋・けやきWALK内チケットしま屋で(奇跡的に)発見、即購入。
去年も購入できて江ノ島鎌倉観光。(その時の様子はコチラ)
この切符をフル活用して2024年4月2日、東京日帰り旅に行ってきました。
ざらっと計画
本日の目当ては…
大吉原展!!
もともと華やかな江戸文化に興味があり中でも吉原という独特の世界に惹かれていたのでこの春即決で鑑賞決定。
そんな中18きっぷを入手したので折角ならJRをフル活用しよう!ということで地元駅から出発して東京を一日中散策しようと計画、その様子を記していきます。
群馬・新町駅から東京へ
当日朝早く新町駅到着。
新町駅から上野駅まで往復3,388円、18きっぷ2,610円、すでにお得。
グリーン券購入し上野東京ラインのグリーン車乗車。いざ東京へ!
青春18きっぷは自動改札が使えないのでいちいち駅員に切符を提示する必要がある。
不便だけどなんとなくクラシカルでこれも良い。
グリーン車二階乗車、早速Newdaysで買ったビール開封、乾杯‼︎
朝7時からビール、通勤客を眺めつつ一人飲酒、最高!
車窓の流れる景色を眺めながら音楽を聴き酒を飲む。
非日常感がMAX、気分高揚、たったこれだけで(言ったら高崎線上りにに乗っただけです)旅行気分最高。
2時間の乗車の末、上野駅到着。
公園口から上野駅を出て上野公園方面へ向かった。
平日に関わらず公園は観光客で一杯、桜はまだまだ3分咲き。
上野公園内のスターバックスでコーヒー飲んでから国立博物館の先、東京藝術大学藝大美術館へ向かった。
大吉原展鑑賞
藝大美術館到着、去年夏以来の藝大美術館(その時の展示も際どかったが…)企画展"大吉原展"鑑賞。
企画展は3部構成。
第1部で吉原の廓内の風物やそこで働く人達を記した絵や映像等で吉原の成り立ちや街の様子や独特のしきたりなどが理解できるという内容。
脳内に吉原インストール完了後第2部の膨大な吉原の花魁や新造や通人たちの浮世絵や肉筆画を鑑賞、その後実際の吉原を模した第3部の会場で大門をくぐり廊内に入る感覚を味わいつつ遺物等鑑賞、これが一つの流れ。
鑑賞開始。
時間をかけて館内を進むにつれ想像上の世界であった吉原というものが徐々に感覚的知覚的に自分の脳内に入ってくる。
さらに著名な絵師達によるこれでもかというほどの数々の花魁等の浮世絵を鑑賞、自分の視覚がまるで江戸の人間の眼になった様な錯覚すら覚える、素晴らしい構成。
第3部の会場に入る頃には(大門くぐります)すっかり懐に手を入れて格子戸の向こうの遊女を冷やかす江戸の若い衆的な気分。
花魁道中の様子を含めた見世の模型も素晴らしかった。
写真が撮れなかったのは残念!
だが鑑賞に集中することで吉原の世界に没入することが出来て素晴らしい体験ができた。
とかく女性蔑視的批判もある本展、それは否定できない。
ただカゴの中の鳥というか不自由な中で限られた生を楽しむというか、吉原という俗欲まみれた特殊な隔離世界でしか存在しない美しさ、儚さを(不謹慎だが)遊女たちを通して感じた、そんな感想でした。「たけくらべ」読んでもっと吉原を勉強しよう。
大満足の大吉原展。
藝大美術館を後にして鶯谷駅から山手線乗車。アメ横へ向かった。
アメ横でランチ、上野公園散策
あっという間に御徒町駅到着。
今日のアメ横ランチは…
昇龍です。
餃子とビール注文。
今日のランチは絶対ギョウザとビールにしたかったんです。
外は春の陽気、少し歩いて喉カラカラ、ギョウザを当てに瓶ビールを飲む、最高!
昼食後、上野公園を散歩。
桜は3分咲き程だったけど観光客で溢れかえっていた。
その後不忍池へ。
池のほとりで腰掛けて休憩。
池のほとりのベンチに集う老人、ホームレス、女装をした人、上下スウェットの強面の若者、いろんな人間が陽光を浴び楽しそうに酒を飲んでいる。
楽しそうな人たちの様子と不忍池、少し眺めてから次の目的地、銀座に向かった。
銀座・ギャラリー巡り
山手線で新橋駅下車、銀座中央通りを北上する様に銀座の街、及びギャラリーを巡った。
まずは資生堂ギャラリー。
GINZA SIX到着。
酔いも覚め喉カラカラなのでまずばスタバで休憩。
休憩後6階の蔦屋書店へ。
複数のアートスペースが点在。
書店とギャラリーとカフェとレストランが混在するという素敵な空間でアートを鑑賞。
飯沼英樹さんの作品は去年天王洲の寺田アートコンプレックスで鑑賞、荒々しくも素晴らしい造形の彫刻が印象に残ってたのでこの日多数鑑賞できて嬉しかった。
一体でも部屋に置いときたいなぁ。
再び銀座散歩。
豪奢な建物のハイブランドのショップが林立する中央通りを歩く。これぞ銀座。
どの店先にも完璧なフォルムの店員が待機。
同じ接客業として若干の羨望と嫉妬を感じつつ眺める。売るものの金額は大して変わらないのにオレのスーツ姿、靴、話し言葉…どうなの?
ちょっと考えさせられつつ散策。
銀座メゾンエルメスフォーラム到着。
ミニ美術館の様なエルメスフォーラムで"つかの間の停泊者"展、鑑賞。
海外のアーティスト3人による企画展。
日本人のアートとはどことなく異なる海外の方のアート。
硬質感というか、幾何学的というか…。
その後銀座の日産のショールーム・NISAN CROSSING訪問。
今回はEV特集。
一階にはフォーミュラEが展示。
2階にアリアと…
毎回楽しみな展示コンセプトに合わせたクラシックカー、今回は…
たま電気自動車でした!
時間は…すっかり夕暮れ。
やばい、寄席が始まってしまう。
足早に銀座を散歩しながら有楽町駅到着、次の目的地の鈴本演芸場へ向かった。
鈴本演芸場・夜席
鈴本演芸場到着。
時間は6時前、すでに夜席は始まっていた。
本日の主任は古今亭文菊師匠。
春風亭柳枝師匠の代演だけど文菊師匠のトリは一度聴きたかったので願ったりだった。
脱帽、携帯の電源を切って入場。
ゆっくりと落語鑑賞、本日の演目は…
といった内容。
平日夜の鈴本、お客は30人くらいといったところ、だけど名だたる師匠達は一切手を抜かず熱演。
トリの演目の「お見立て」が吉原の遊女をお大尽が身請けしようとする話なのでそれにちなんだ話も多い(コンビニ強盗は違うが)。
ヒザ前(トリの前)の柳家小菊師匠、はじまるなり吉原の廓遊びの粋曲を演奏。
そしてトリの文菊師匠登場、「お見立て」を演じ始めた。
吉原を舞台に花魁と田舎者の旦那と廓内で花魁と旦那の間に入り花魁の無理難題を解決しようと右往左往する牛太郎。
今日の大吉原展鑑賞及び小菊師匠の粋曲の音色、すっかり脳内に吉原の世界観が構築された中で文菊師匠の見事な演じ分けで目の前の高座に3人の姿が生き生きと映し出される。
少人数の入り、代演にも関わらず文菊師匠は一切手を抜かず熱演。素晴らしい内容。
「自由にお見立てください」のサゲで目の前の吉原の光景から我に帰った。
やっぱり落語寄席って素晴らしい。
寄席太鼓に背中を押されながら演芸場を出た私の脳内はすっかり江戸。
大吉原展、上野公園の桜、銀座、落語寄席…まさかこれほどまでに濃密に江戸を実感する1日になるとは思わなかった今回の東京日帰り旅。
いやぁ、素晴らしい1日だった。
半ば興奮状態の私、アメ横で天ぷら蕎麦をたぐってから再び高崎線に乗り群馬に帰りました。
新町駅到着。
最後に駅員に18きっぷを提示し終了。
青春18きっぷ、ありがとう!
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