人間が怖すぎる映画『ソフト/クワイエット』
どうも、柴島です。
とんでもなく怖い映画を観ました。
『ソフト/クワイエット』
あまりにもいきすぎた白人至上主義の結果…という映画です。
予想以上にとんでもない映画でした。
予告編からもう既にヤバそうな感じがしていたけど好奇心に負けて…
最初に言っておきましょう、主人公側でまともなのは主人公メアリーの夫クレイグだけ。他は常識がないとかそんなレベルではありませんでした。
まともというかマシというだけかもしれませんが。
小綺麗な教会で美味しそうなお菓子を持ち寄って楽しい女子会…と一瞬だけ思わせておいてやばい絵柄が刻まれたパイが普通に受け入れられてしまうざっくり言えば白人こそが最高!という主張を話し合う「アーリア人団結をめざす娘達」という名前のグループによる会合が開かれました。
主催者は幼稚園で働いているエミリー。
自分が白人ということに誇りを持っていますが、不妊治療が上手くいっていないせいかあまり情緒が安定していない女性です。
大なり小なり全員それなりに思考が過激です。
映画だから大袈裟に表現してるのかなと思いたいのですが実際はもっと酷いのかもしれないと考えたら序盤から胃の底が重くなりましたね。
しかし主人公達が最終的にどうなるのかが気になったので最後まで観てしまいました。
百歩いや千歩譲って不平不満や悪口をぶち撒け話し合い悪ノリしまくりだけならまだ良かった。
良かったのですが…
場所を貸してくれた神父さんですらうんざりした内容の会合が終わった後、メンバーの1人であるキムが経営する店にやってきたアジア系の姉妹にチンピラ感全開の絡み方をするわ銃を突きつけるわ脅されたとか嘘をつくわ…気晴らしに家を荒らす計画を勢いとイライラだけで立ててしまいます。
クレイグはそれは犯罪だと止めましたが彼女達は止まりません。
姉のアンとメアリーが同級生だったから家を知っていたのかと思いきや度々家を監視していたというとんでもない事実。
こいつとんでもねぇよ。
運悪くアンが帰ってきてしまったことからもうなんでもやりたい放題の地獄状態に。
そして取り返しの付かない事態が起きてからも責任のなすり付け合いや女性がやったと疑われないために最悪すぎる隠蔽工作をしたりと最後まで地獄の展開です。
ちょくちょく「アーリア人団結(略)」内でもその場にいないメンバーの悪口を言ったり空気がピリついたりしている感じがリアルでした。
すんごい地獄の映画です。
地獄で作られた映画かも。
各々が抱える生き辛さが溢れた結果だと思ってもあまりにも酷い展開と予想しなかった結末でした。
最低最悪の気持ちになりたい人だけこの映画を観てください。
それでは今回はこの辺で。さようなら。