見出し画像

冷たい熱帯魚を観た!

どうも柴島です。

魚を見たという話ではなく、一部の界隈では有名なそういうタイトルの邦画があるのです。

なんかちょくちょく怖い映画とかトラウマになる映画特集みたいな物でタイトルを目にしてたけど…なかなか勇気がでなくて…
けどついに観ちゃいました。

ネタバレではありませんが、話のざっくりとした流れは書いているので情報ゼロでこの映画を観たいという方はご注意下さい。


※こちらの作品は嘔吐シーン、性的な描写、めちゃくちゃ暴力的なシーンや過激なグロがあるので苦手な方にはオススメできません。

あと唐突に妖艶な社長夫人と若い従業員の百合っぽいシーンが出てきます。
人によってはそこが唯一の癒しです。

映画が始まってすぐに楽しくなさそうな食事シーンと土砂降りの雨。なんかもうすでに良くないことが起きそうな雰囲気だなと思ったらすぐに発生しました。早すぎる。

娘の美津子が万引きで捕まって警察に通報されると思ったらよく喋る朗らかなおじさん、村田さんがタイミング良く仲裁しにきてくれたうえに自分の熱帯魚屋に招待してくれるという超展開。

広いお店の中を紹介されたりコーヒーをご馳走になったりしている中に急に不穏すぎる回想シーンが。
どうやら妻の妙子は後妻で娘とは血がつながっていない様子。村田さんは主人公の社本だけでなく美津子と妙子にも初対面から異常なほどに心も体も距離を詰めるし2人も秒で心を許します。

なんかトントン拍子に美津子が村田さんが経営するお店でバイトするようになったし…
ちなみにお店の制服はタンクトップとホットパンツです。明らかに熱帯魚屋の制服に見えません。

普通の映画だったらこれから良い方向に人生が転がっていくのですが…

余談ですが社本が見た夢と現状の差が激しいのはなんともいえない悲しさがありましたね。

次第に村田さんのヤバさが顕になってくるところが怖かったしとある場面で妙子さんが村田さんにもっと殴って下さいって言い出すのも怖すぎました。
なんなん…

村田さんの朗らかモードとトチ狂いモードの差がエグすぎてそれがとても恐ろしかったです。
彼は優しく明るいおじさんだと思ったら躊躇なく人を◯すヤバすぎるおじさんでした。

そして唐突に◯人が出ます。
そこから一気になんなんだ感と狂気が剥き出しになっていきます。暴力的なシーンも出てきます。
映画が半分もいかないうちにこの映画がなぜヤバいと言われていたのか分かりました。

そんでもってさらっと◯体解剖シーンが出てきます。出てきてしまいます。
しかも村田夫妻があまりにも朗らかに楽しそうに捌いているの場面は一周周って面白くみえてしまいました。面白くない場面の筈なのに。

家族三人全員が村田さんと否応無しにズブズブのズブな関係になっていく姿が他のホラー映画とはまた違う怖さがあります。

◯体の解体作業の見学からさらに犯罪行為に加担させられていき…

主人公の精神は正常とはに到底言えない状態になっていき、

そして最後は…という映画でした。
もう終盤はぐっちゃぐちゃのドロドロ過ぎてもはや怖いとか驚くとか全て消し飛びました。


この映画で最も恐ろしいのは誰にでも降り掛かりそうな話…どころか実話を元にした話であるというところですね。怖すぎませんか?

結論的に私は嫌いな映画ではありません。
嫌なタイプのバイオレンスに塗れた作品ですし観た後は凄惨な場面と展開を思い出して嫌な気持ちになりましたが、約2時間ほどある長めの映画にも関わらずテンポが良くて最後まで緊張感が続く凄い映画でした。

同じくらい血とヤバいおじさんが出る『哭悲』の方がキツイな…と感じましたね。

めちゃくちゃな映画なので大人かつグロに強めの耐性がある方だけが観ましょう!
トラウマになるか否かはあなた次第です。


少し長くなりましたが今回はこの辺で。
さようなら。

いいなと思ったら応援しよう!