チョコレートと準チョコレートについて

2025年2月1日 08:07

「チョコレートは明治」で知られる明示が一部の製品をチョコレートから準チョコレートに変更する決定をしました。何が違うのかがよく分からなかったので、まとめてみました。

チョコレートと準チョコレートの違い

チョコレートと準チョコレートは、どちらもカカオを原料としたお菓子ですが、カカオの含有量や原材料に違いがあります。

チョコレート:
- カカオマスやココアバターを豊富に含み、カカオ本来の風味を味わえます。
- 高価な原材料を使用するため、準チョコレートよりも値段が高い傾向にあります。
- カカオ分が35%以上、あるいはカカオ分21%以上でカカオ分と乳固形分の合計が35％以上のチョコレート生地を全重量の60％以上使用しているものがチョコレートと定義されています。
準チョコレート:
- カカオの含有量がチョコレートよりも少なく、カカオの風味は控えめです。
- チョコレートよりも安価な原材料を使用するため、チョコレートよりも値段が安い傾向にあります。
- カカオ分が15％以上、あるいはカカオ分7%以上かつ乳固形分12.5%以上の準チョコレート生地を全重量の60％以上使用しているものが準チョコレートと定義されています。

どちらを選ぶかは、カカオの風味を重視するか、価格を重視するかによって異なります。濃厚なカカオの風味を楽しみたい場合はチョコレート、より手軽にチョコレートを楽しみたい場合は準チョコレートを選ぶと良いでしょう。

株式会社明治が一部の商品を準チョコレートに変えた主な理由は、カカオ豆の価格高騰に対応するためです。

カカオ豆はチョコレートの主要な原料であり、近年その価格は大幅に上昇しています。この価格高騰は、気候変動による収穫量の減少や、世界的な需要の増加などが要因として挙げられます。

品質低下だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、値上げをし過ぎると気軽に買えなくなります。週刊東洋経済2025年2月1日号によると、「明示はかねて油脂の研究を重ね、代用脂をすでに開発していたため、スムーズに切り替えられた」（P21）とあるので、今回の変更は企業努力の結果とも言えます。

準チョコレートとチョコレートがどれほど違うのか気になったので、準チョコレートになったきのこの山を食べてみました。

感想ですが、私の舌ではよく分かりませんでした。目隠しをして食べても違いを見抜ける自信は無いです。ビスケット部分が美味しいです。たけのこの里ではもっと分からないと思いました。

もうすぐバレンタインデーです。もらったチョコレートが準チョコレートだったとしても、がっかりしないでくださいね。