大晦日の朝
誰も凍死していない。
押入れから闇雲に出した布団の中には、誰かの嫁入り道具ででもあったか、昭和風、メリンスのド派手な鶴の紅い上下セットのものもあった。
ウチの子どもたちはそれをみて、昨晩、花魁布団と名付けていた。
1番小さい従姉妹を、チヤホヤと可愛がりそれに寝かしつけていたが、朝になったら蹴飛ばされていた。
ミニオンズたちは身を寄せ合ってこたつと互いの体温で年を越す模様。
外は雷が盛大に鳴っている。
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